科学は愛ですコミュの前立腺がん検査は死亡率を減少させないことを調査が示す

　Prostate cancer screening does not reduce death rates, research shows
　（ラエルサイエンス英語版１月９日配信分）
Source: http://www.guardian.co.uk/society/2012/jan/06/prostate-cancer-screening-death-rates

前立腺がん検査は多くの診断をもたらしますが、その疾患で死亡する男性の数を減少させない
ことを調査は示唆しました。

毎年ＰＳＡテストを受ける男性と通常の治療を受ける人々を比較すると、ＰＳＡテストを受け
る男性は１３年後により多く前立腺がんと診断されますが、前立腺がんで死亡する数に違いは
ありませんでした。

この結果は、検査プログラムを始めて７～１０年後の死亡数に違いはなかったという、同じ研究者
の前回の報告を立証するものです。

これは、平均的リスクの男性は定期的にＰＳＡテストを受けなくて良いと推奨するthe US
Preventive Services Task Forceのガイドラインと一致しています。

「もし男性で前立腺がんの検査を考えている人は、少しももしくは全く利益がない可能性がある
こと、その上ＰＳＡテストには害がある可能性があることを考慮すべきです。」とメリーランド、
National Cancer Institute の研究論文共同制作者、フィリップ・プロロックは語っています。

その害には、決して発見されず何の問題にもならなかった小さながんを発見し治療することが
含まれるとプロロックは述べます。

Centers for Disease Control によると、２２万３千人が２００７年アメリカで、前立腺がん
と診断され、２万９千人がその疾患で死亡しました。

この新しい調査は、前立腺、肺、結腸、卵巣がんの検査効果の研究から来ています。

データは７万７千人の中高年の男性を対象としており、１９９３年から２００１年の間に対象
者は、６年間毎年のＰＳＡ血液検査と４年間の直腸検査という定期的な検査プログラムのグル
ープか、通常ケア治療のグループに無作為に分けられました。

ある男性は通常ケアにはがん検査が含まれていました。比較グループの人々は、毎年の検査
プログラムの人々の約半分の数の検査を受けていました。

この調査の開始から１３年後、毎年の検査を受けた４２５０人の男性は前立腺がんと診断され
ました。検査を受けていないグループでは３８１５人が前立腺がんと診断されました。

しかしその調査期間中、前立腺がんで亡くなった男性の数に明らかな差はありませんでした。
死亡数は検査グループでは１５８人、検査を受けていないグループでは１４５人でした。

それらは研究者らが、高齢か若い人か、他の疾患があったかないかなどを明確に調査した結果
です。

通常ケア治療グループでがんと診断された数は、定期的検査グループの診断数に及ばなかった
ので、ＰＳＡテストは、症状を起こさず健康も脅かさないがんも拾ったようだ、とプロロック
は述べています。

「病気のひどい症状に全く苦しまないだろう人々に、がんというレッテルを貼ることは、彼らに
ひどい仕打ちをしたと言えるでしょう。」とフロリダ大学の泌尿器科医、フィリップ・ダーム
博士は述べています。

前立腺がんの治療は、それが必要かどうかにかかわらず、勃起不全や失禁などの副作用をもた
らすと彼は付け加えています。