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科学は愛ですコミュの機械のための仕事は増えても、人々のための仕事はない − ニューヨークタイムズ紙

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マシーンが人間を差し置いてさらに仕事を請け負うことが予測される
(More Jobs Predicted for Machines, Not People:10月25日英語版配信分)


http://ratio.sakura.ne.jp/archives/2011/10/26001425/
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[スティーブ・ロアー 2011年10月23日 ニューヨークタイムズ紙]

 アメリカでの仕事不足の大部分は混迷する経済によって説明される。しかし、発達する技術は――マサチューセッツ工科大学の2人の研究者によれば――一般に理解される以上に、はっきりと影響を拡大してきた。

 ひとたび人々によって動かされるとますます大きな仕事をするオートメーションというのが、月曜日出版された電子書籍の『機械との競争』の中心テーマだ。
 「一言で言えば、多くの労働者が機械との競争に敗れている」と、著者は書いている。

 エコノミストでマサチューセッツ工科大学デジタル・ビジネス・センター理事のエリック・ブリンジョルフソンと、同センター副理事で主任研究員であるアンドリュー・P・マカフィーは、技術と生産性についての我が国きっての専門家の2人だ。2人の先行研究はもっぱら先進技術の利益に焦点を当てていたが、彼らの著書の警告のトーンはそこから出発している。

 実際、彼らはもともとは、「現在進行中の技術革新の豊かな実り」についての『デジタル・フロンティア』というタイトルの本を書こうとしていた、とマカフィー氏は言った。しかし、過去2年間に雇用状況は明るくならなかったので、2人は、失業回復における技術の役割を調べる方向に変えた。

 著者たちは、技術から生まれた仕事のフォールアウトを最近指摘した唯一の研究者というわけではない。マッケンジー・クォータリーの最新号で、サンタフェ研究所客員教授であるW・ブリアン・オーサーは、次のように注意した。技術は、農場・工場の労働のオートメーションの波に続いて、急激にサービス職を引き継ぎつつある。「この最後の仕事の受け皿は縮小しつつある――将来、ホワイトカラーのビジネス処理仕事をやっている人はますます少なくなるだろう――そして、われわれは問題を抱えている」と、アーサー氏は書いている。

 マサチューセッツ工科大学の著者たちの、オートメーションは加速しつつあるという主張を共有しないエコノミストもいる。そういうエコノミストの代表格は、ノースウェスタン大学のロバート・J・ゴードンと、ジョージ・マーソン大学のタイラー・コーウェンだ。彼らは、技術革新による生産性の向上が1995年から2004年にかけて起こったが、それ以来なくなってしまったと主張する。コーウェン氏は、今年出版された電子書籍『グレート・スタグネーション』のなかでこの点を強調している。

 技術は、これまでいつでも、仕事や職を追放してきた。何年にもわたって、多くの専門家が――誤って――機械が優勢を勝ち取ってきたと警告してきた。1930年に、経済学者ジョン・メイナード・ケインズは、彼が「技術的失業」と名づけた「新しい病」を警告した。経済は、仕事がオートメーションによって失われるよりも急速に、新しい仕事をつくり出す能力がないというのだ。

 しかし、ブリンジョルフソン氏とマカフィー氏は、次のように論じている。オートメーションのペースは、ここ数年間、引きあがってきた。それは、ロボット、数値制御機械、コンピュータ化された在庫管理、音声認識とオンライン商取引を含む技術の結合によるものだ。

 より速く、よりやすいコンピュータとますます賢くなるソフトウェアは、かつては人間に特有のものと考えられた能力――会話を理解する、1つの言語から別の言語に翻訳する、パターンを認識する、といった――を機械に提供している、と著者たちは言う。だから、オートメーションは、急速に仕事を工場からコールセンター、マーケティングと販売業務――経済の中で最大の仕事を提供しているサービスセクターの部分――に移している。

 最近のリセッションのあいだに、たとえば販売業務部門では12人のうち1人が仕事を失った、と著者たちは書いている。そして、景気の低迷は、多くのビジネスに、人々にとってかわる技術を真剣に追い求めさせた。2009年6月のリセッションの終わり以来、装備とソフトウェアへの企業の支出は26%も増加したが、他方で、給与支払いはそのままだった、と彼らは記している。

 企業は上手くいっている。スタンダード・アンド・プアーズ500株価指数に含まれる企業は、今年度、総額9,270億ドル――ファースト・セット・リサーチの見積もりによれば――という最高記録の利益を報告することを期待されている。そして、企業利益は、経済に占める割合としては、過去50年間で最高になっている、と著者たちは指摘している。

 この10年間の生産性の伸びは――彼らは、2.5%以上と見ているが――1970年代、80年代よりも高く、90年代に迫るほどだ。経済は、その総ジョブ数を増やさなかったとはいえ、こうしたことが十年以上にわたって続いたのは大恐慌以来初めてのことだ、と彼らは書いている。

 機械のスキルは、改良されるばかりだろう。2004年、2人の主要エコノミスト、フランク・レヴィとリチャード・J・ムルナンが『新しい分業』を出版したが、それは、コンピュータと人間の労働者の能力を分析したものだった。トラックの運転が、コンピュータが動く対象物をリアルタイムで認識して反応しながら操縦することのできない仕事の一例として取り上げられた。

 しかし、昨年秋、グーグルは、ロボット・カーがアメリカの道路を数千マイル、後部座席の人間の運転手から時折り補助するだけで、走ったと発表した。グーグル・カーは時代の象徴の1つだ、とブリンジョルフソン氏は言う。
 ほかの人がそうするように、彼も、IBMの「ジェバディ」〔アメリカのクイズ番組〕に挑戦するコンピュータ、ワトソン――2月に、2人の人間の「ジェバディ」チャンピョンを打ち負かした――と、アップルの新しい個人支援ソフトSiri――音声命令に反応する――をあげた。

 「この技術は、わずか数年前にはコンピュータには手が届かないと思われていたことをやってのけることができる」と、ブリンジョルフェス氏は言った。 
 とはいえ、コンピュータはかろうじて割り当てられた課題をこなす程度で、解決策がひらめきや創造性――人間特有の――を必要とする場合には上手くいかない、と著者たちは言っている。協力こそが、未来の仕事創造への道だ、と彼らは断言している。

 「医療、法律、金融、小売業、工場生産、そして科学的発見においてさえ、競争に勝つカギは、機械相手に競争することではなく、機械を使って競争することだ」と彼らは書いている。

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