科学は愛ですコミュの日本で放射性物質に汚染されていない食品をいかにして手に入れるか：食品協同組合

（How to Source Radioactive Material-Free Food in Japan: Food Co-Op
：9月9日英語版配信分）


http://ex-skf.blogspot.com/2011/09/guest-post-how-to-source-radioactive.html

2011年9月6日(火)


（寄稿）日本で放射性物質に汚染されていない食品をいかにして手に入れるか
：食品協同組合


すべてのコープ（共同組合として運営される食料雑貨店）が同じというわけで
はないが、その内の一部には、（生産者の立場に立つのとは対照的に）より顧
客の立場にきっちりと立ち、食品が放射性物質に汚染されていないことの情報
開示に注意を払い、さらには、彼らの行ったテストの詳細な情報を開示してい
るところもある。

このブログの読者の一人であるウィリアム・マーカスさんが、日本で安全な食
品を手に入れることに関し、彼の考察を私に送ってきてくれた。ウィリアムさ
んは現在、よちよち歩きの幼い息子も含めた家族と大阪で暮している。彼によ
ると、（私は知らなかったのだが）日本のコープは中央集権化されておらず、
東日本や北日本に行くほど、（彼らが検査をしていると仮定して）販売する食
料品に関して彼らが行う検査の詳細を開示しない傾向にあるという。

コープの中でも特にお勧めなのが、兵庫県の神戸に本部を置き、四国地方の徳
島県にコールセンターを構えているコープ「自然派」である。彼の話では、こ
のコープが関東地方から東北地方に至るまで、会員の受け入れを始めたばかり
だという。


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私は大阪に住んでいますが、周辺で放射能雲や汚染物質が観測されてからとい
うもの、幼い息子のためにきれいな食料を手に入れる、ということが私たちの
最大の関心事となってしまいました。（幸い、実家のあるカリフォルニア州に
比べたらとても限定的なようですが）私たち家族は、常日頃から健康的な食品
を買うことに関心を置き、コープに長年参加していました。

コープが中央集権化されていないことを知っている人や知らない人がいるかも
しれません。各コープ間には国内標準というものがなく、それぞれ地域別に運
営されており、それでいてとても遠方の人でも組合員になることができます。
ですから私たちは、より完全に透明化された検査を行い、これらの放射能検査
に関する結果を公開しているコープ（自然派：四国／西日本に拠点）に最近参
加したのです。この風変わりなコープ（S-COOP）では、さらに検査を行い、
500万円を投じて検査装置を増強し、下請け業者にも検査を外部委託していま
す。しかし、下請け業者からは検査結果は公表されないことになっており、政
府の定めた（下駄をはかせた）安全基準を超えているか、あるいは下回ってい
るかしか知らされません。自然派ではそれに対して異なった「感覚」をもって
おり、ウェブサイト上と私たちが受け取る注文用紙の両方で毎週、彼らの行っ
た検査結果が知らされることになっています。

実は、噂ではこのような事が語られています。北日本や東日本に行くほど、長
年の付き合いをしてきた農家や食品供給者たちを当惑させかねないとして、コー
プは検査結果を公表しない傾向にあり、その一方で南部や西部では、食品供給
者たちは一般的に疑惑がより少ないぶん、そのような事があまり起きていない
と。

あなたのブログを読ませていただくたびに、私は感銘して広く勧めることがよ
くあるのですが、ある汚染食品に関する記事について読者たちがコメントして
いた中で、食品の生産地を明らかにすることは危険であり、手間もかかること
だとありました。コープは一般的に、典型的な小売りスーパーマーケットより
も１０〜２０％高いですが、（自然派のような）より徹底したコープでは、誰
が検査を行い、何が見つかったかを正確に示すことによってさらに先を行って
います。もし家族のために安全な食品を見つけることについて本当に懸念して
いる人がこの事に気づけば、もっと透明性を確保したコープのメンバーになっ
て恩恵を得ることもできます。（私が気づいていないだけで、他にも恐らく存
在すると思います）今週現在、あるがままの現実を公表することを躊躇してい
る他のコープを明らかに恥じ入らせ、検査結果をもっと積極的に公表させよう
と、自然派は日本の北部地域へも出荷を行う予定です。（返済可能な保証金は
通常１万円のところを２万円）

食品に関する戦いは激しさを増しつつあり、その先頭に立って限界に挑んでい
るのは日本の南部や西部、あるいは私たちの目にそのように映るのは少なくと
もここ関西です。

私は先週一週間、九州の義理の親を訪問して滞在し、日本人のパートナーや義
理の親から、東北や関東地方からいかに多くの人々が永久移住してきているか
を知らされました。行き交う車は、明らかに多種多様なミドルクラスや高級車
のバンやセダンであり、裕福な人々が避難してきているのです。彼らはラッキー
であり…同じ行動に出れない人々にとっては悲しいことです。最近は、日本に
おいて安全を手に入れるのも、生活レベル次第であることを物語っています。
（そしてこの事を象徴するかのごとく、コープの会費もまた値上がりしていま
す）

その他に九州での顕著な事として、ほとんどすべてのレストランでは、材料の
産地を際立った方法で告知していることが挙げられます。このような事は大阪
や京都ではまったく起きておらず、その理由は、不快感を与えないようにとか、
不安感を煽らないため、あるいは材料が疑わしい、などいくつかの異なった理
由が挙げられます。

恐らく私たちも次の年、九州に引き寄せられることになるでしょう。というの
も、現在ではコープだけしか私たちの食品に対する懸念に保証を与えてくれま
せんが、それに反して九州では心配はずっとずっと少ないですし、食品は安い
ですから…。

現在進行中であるこの信じられない悪夢な状況にあって、計りしれないほど貴
重なサービスを提供してくれる、類まれなあなたの素晴らしいブログにもう一
度感謝を表明します。食品供給を保証するために法案を制定しようとNPOが活
動する中、食品の安全対策にわずかばかりでも光をもたらす一助になれば幸い
です。

また、通常の店を利用している多くの友人たちの話によると、ここ大阪でも、
一般的な小売のスーパーマーケットで食品の産地を確認するのは、さらに難し
くなりつつあるとのことです。