それは、リビア動乱が始まる1週間前、「憤怒の2月17日」と呼ばれる「リビア反対派の新しい国民会議(National Conference of Libyan Opposition (NCLO)」が本拠地にしているロンドンから始まったのです。 トリポリやベンガジの通りに出て来たようなリビア人ではないのです。
NCLOそれ自体は、2005年、ロンドンで、イブラヒム・サハドや、彼が率いる「リビア救済国民戦線(National Front for the Salvation of Libya=NFSL)」によって設立されたものでした。 NFSLは、1980年代から、リビアの反体制グループを次々に率いていった組織の一つです。
The Daily Globe and Mailは、1980年代から、サハドのNFSLが、何度かリビアの武装蜂起を企て、カダフィーの暗殺を実行しようとしてきたことをレポートしています。 サハドのNFSLに対して、CIAが支援を行い、訓練が実施してきたことが、米国議会図書館の記録として残されています。