科学は愛ですコミュのブロードバンド接続は国民の権利　フィンランドが法制化

フィンランド：ブロードバンドを「法的権利」に制定
（Finland makes broadband a 'legal right'：7月1日英語版配信分）

http://www.cnn.co.jp/world/AIC201007020011.html
[CNN]
（ＣＮＮ）　フィンランドで１日、インターネットのブロードバンド接続を全国民の基本的権利と定めた法律が世界で初めて施行された。

フィンランド政府の発表によると、同法では通信事業者に対し、下り速度が毎秒１メガビット以上のブロードバンド接続を、適正な価格で全世帯と全事業所に提供することを義務付けた。

リンデン通信相は「今後フィンランドでは、適正な価格のブロードバンド接続が全国民の基本的権利となる。国民はこの機会を活用し、居住地の通信事業者を利用してほしい」と述べた。

通信規制当局は、ブロードバンド接続を電話や郵便と並ぶ必需サービスと位置付け、ユニバーサルサービスとしての義務を新たに設定し、国内の通信事業者２６社を、国内全域を対象にサービスを提供する事業者に指定した。適正な価格の目安は、月額３０～４０ユーロ程度だという。

フィンランドは世界でも有数のインターネット普及国で、ノキアといった通信大手の存在でも知られる。

経済協力開発機構（ＯＥＣＤ）の２００９年１２月の統計によると、フィンランドのブロードバンド普及率は２６．７％となっている。首位はオランダとデンマークがそれぞれ３７．１％で同率、米国は２６．４％だった。

欧州連合（ＥＵ）の昨年１１月の報告によれば、同年７月の時点でＥＵの人口の２４％がブロードバンド回線に加入していた。速度をみると、ＥＵ域内のブロードバンド回線の８０％が下り毎秒２メガビット以上となっている。