最高裁は、「米農務省動植物検疫局(Animal and Plant Health Inspection Service、APHIS)が部分的な規制解除の影響を検討するまで、司法による判断は時期尚早だ」とした。さらに「地裁判決は、地域を限定してRRAの栽培を認めることも不可能にしている」とも指摘し、APHISに対して環境影響調査を実施するよう命じた。
この裁判の原告は、生物多様性センター(Center for Biological Diversity)などの環境保護団体の支援を受けた有機農業従事者たち。原告は、遺伝子組み換え種子が自分たちの栽培する作物を汚染するのではないかと懸念している。一方のモンサントは、連邦裁判所はアルファルファ種子の販売を禁止する権限はないと一貫して主張し、上告していた。(c)AFP