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科学は愛ですコミュのミドリムシの大量培養に成功 ユーグレナ研究開発本部長 鈴木健吾さん(30)

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http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/science/387100/

肉眼では見ることができないミドリムシ。この微生物が世界の食糧問題、エネルギー問題を解決するかもしれないと、注目を集めている。ミドリムシの“秘めた力”を引き出すのに必要不可欠な大量培養に世界で初めて成功したのが、東京都文京区のベンチャー企業「ユーグレナ」研究開発本部長、鈴木健吾さん(30)。「1日で数が2倍に増える革命的なポテンシャルがあり、興味が尽きない」と話す。

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記事本文の続き ミドリムシは植物と動物の特徴を併せ持ち、光合成を行い、体を収縮させて動き回る珍しい生物。社名の「ユーグレナ」はミドリムシの学名で、「美しい瞳」との意味だそうだ。

 小学生の時、父親に顕微鏡をもらいミジンコやゾウリムシを夢中で観察した。中学校は理科部。東大に入学し、3年から「環境技術を学びたい」と農学部に。そこでミドリムシと出合った。

 「研究室にあった緑の液体がユーグレナの培養液だった。先輩から話を聞き、一生を賭してもいい研究テーマだとドキドキした」。温和な表情で、秘められたその魅力を熱っぽく語った。

 この当時は10リットルの小型培養装置で実験するレベル。この中で培養できるミドリムシは10億匹が限度で、食品などに加工するために必要な粉末にすると、わずか1グラムにしかならない。産業化には大量培養の技術開発が課題だった。

 研究に没頭する一方、東大の研究仲間とともに、ミドリムシの商品化を目指して17年8月に「ユーグレナ」を設立。研究の先頭に立った。大量培養を実現するため、日差しが強く、高温というミドリムシの生育環境にあった場所を探し求め、沖縄・石垣島の直径30メートルのクロレラ培養用のプールを改造して本格的な生産に着手した。

 ところが、増殖したミドリムシで緑一色になるはずの培養液が雑菌で真っ赤に。最初はこうした失敗を重ねたが、酸に強いミドリムシの特徴を生かし、培養液を酸性にするなどの工夫を重ねて乗り越え、17年12月に世界初の大量培養に成功。今は改良が進み、新たにつくった大型培養槽で生産している。

 ミドリムシはビタミンやアミノ酸など人間に必要とされる59種類の栄養素を持ち、既に栄養補助食品や化粧品として商品化。クッキー1枚に0・2グラムの粉末を混ぜた「ミドリムシクッキー」は東京・お台場の日本科学未来館で発売され、話題を呼んでいる。

 また、二酸化炭素を効率的に吸収する能力を持つだけでなく、油分が多く含まれるためバイオ燃料の原料としても注目されている。

 「先輩方の築いてきた実績があり、ここまできた。ユーグレナから取り出した油でつくったバイオ燃料は、今はラジコンの車を走らせることに成功した段階だが、車や航空機の燃料としても使えるようになる可能性がある」と夢をふくらませる。

 研究ざんまいの毎日。たまの休日に外出しても、池や川の水が緑色をしていると、「ユーグレナがいるかなと思うと、気になって」つい持ち帰ってしまうという。

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