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科学は愛ですコミュのPSA検査による前立腺がんスクリーニングをPSA発見者が批判

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前立腺がんにまつわる大きな誤解
(The Great Prostate Mistake:4月16日英語版配信分)

http://ameblo.jp/kunotakayoshi/entry-10483951536.html
[takのアメブロ]
前立腺がんの早期発見法として最も一般的なPSA(prostate specific antigen、前立腺特異抗原)検査を開発した米国の教授が、この検査法の有用性は小さく保険財政を圧迫していると指摘したことで、議論が起きている。

この意見を米紙New York Timesに寄せたのは、約40年前にこの検査法を開発した米アリゾナ大学のRichard Ablin教授。

米国がん協会(American Cancer Society、ACS)は、90年代から前立腺がんの標準的な検査法になっているPSA検査を推奨はしていない。前年に米医学誌「ニューイングランド医学ジャーナル(NEJM)」に掲載された2つの研究の予備的な結果を受け、PSAのリスクと限界について患者に説明するよう医師たちに強く呼びかけている。

同協会によると、PSAは治療介入が必要な進行の早いがんと進行の遅い腫瘍(しゅよう)を区別することができない。後者の場合は、患者の年齢にもよるが、死因にはならない可能性がある。

さらに、PSAでは誤診の可能性もあるという。PSAレベルは前立腺腫瘍が大きくなると跳ね上がるとされるが、患者の年齢とともに前立腺が自然に肥大した場合も値が上がるのだという。 

Ablin教授によると、米国人男性のうち前立腺がんと診断される割合は16%だが、その大部分は進行が遅く、死に至るのはわずか3%だという。

教授はまた、PSAの年間費用は少なくとも30億ドル(約2700億円)にのぼっていると指摘している。
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元記事のタイトルは、"The Great Prostate Mistake"です(記事をみる)。

Ablin教授は、記事のはじめに"It’s an issue I am painfully familiar with — I discovered P.S.A. in 1970."と書いています。また、前立腺がんを原因とする死亡率が低いことについて、「言い換えれば、幸運にも高齢まで生きた男性は、『前立腺がんで死ぬ』可能性よりも、『前立腺がんと一緒に死ぬ』可能性が高い」とも書いています。

以下は、Ablin教授の投稿した文の抜粋です。
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「何年も言っていることだが、PSA検査は、前立腺がんを発見できない。もっと重要なことは、あなたを殺すがんと、そうでないおとなしいがんを区別することができない。

感染があったり、街の薬局で売っているイブプロフェン(解熱鎮痛薬)を飲んだり、良性の前立腺肥大があれば、前立腺がんがなくても血中PSA値が高くなる。一方で、前立腺がんがあってもPSA値は低いこともある。

PSA値が高い場合(4ng/ml以上)、とても痛いバイオプシー検査を受けることになります。バイオプシーでがんを疑わせる所見がみつかれば、ほとんどの患者は手術、放射線照射などの侵襲的治療を受けることになります。

医学界はゆっくりだがPSA検査に批判的な方向に動いている。昨年NEJMは、ヨーロッパとアメリカで行われた2つの大規模試験の結果を掲載した。アメリカで行われた7−10年間にわたる調査では、PSA検査による前立腺がんスクリーニングは、55歳以上の男性の死亡率を減少させなかったという結果だった。

アメリカがん学会など複数の学界は、PSA検査を日常スクリーニングとして行うことに反対している。しかし、製薬業界は未だに検査を受けることを宣伝している。

連邦政府の委員会は、75歳以上のPSA検査はしない方が良いと発表したが、より若い男性についての結論はまだだ。

PSA検査が必要な場合は、間違いなくある。それは、前立腺がんの術後フォローアップで、術後の急激なPSA値の上昇は、がんの再発を意味する。また、前立腺がんの家族歴をもつ患者も定期的にPSA検査をうける必要がある。しかし、このようなケースは限定的だ。

私が40年前にPSAを発見した時、現状のような利益追求による健康災害がおこるなどとは夢にも思わなかった。医学・医療界はこのような現実に早く気づき、PSA検査の不適切な使用を止めるべきだ。そうすることで、何十億ドルのお金を節約し、何百万人の男性をただ衰弱させるだけの治療から救うことができる。

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