この意見を米紙New York Timesに寄せたのは、約40年前にこの検査法を開発した米アリゾナ大学のRichard Ablin教授。
米国がん協会(American Cancer Society、ACS)は、90年代から前立腺がんの標準的な検査法になっているPSA検査を推奨はしていない。前年に米医学誌「ニューイングランド医学ジャーナル(NEJM)」に掲載された2つの研究の予備的な結果を受け、PSAのリスクと限界について患者に説明するよう医師たちに強く呼びかけている。
教授はまた、PSAの年間費用は少なくとも30億ドル(約2700億円)にのぼっていると指摘している。 ----------------------------------------------------------- 元記事のタイトルは、"The Great Prostate Mistake"です(記事をみる)。
Ablin教授は、記事のはじめに"It’s an issue I am painfully familiar with — I discovered P.S.A. in 1970."と書いています。また、前立腺がんを原因とする死亡率が低いことについて、「言い換えれば、幸運にも高齢まで生きた男性は、『前立腺がんで死ぬ』可能性よりも、『前立腺がんと一緒に死ぬ』可能性が高い」とも書いています。