科学は愛ですコミュの3つの食事法が血管を健康に!!動脈硬化症を改善

低脂肪、地中海風、低炭水化物の食事は「心臓を助ける」
（Low-fat, Mediterranean and low-carb diets 'help heart'：3月4日英語版配信分）

http://www.rda.co.jp/topics/topics4690.html
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◎3つ代表的なダイエット法、具体的には低脂肪か低炭水化物の食事法および地中海式食事法ですが、心臓発作や脳卒中につながる血管の状態である動脈硬化症の改善に等しく有効であるようです。

◎この効果は、主に、これらの食事法を順守した結果としての減量による血圧の低下に関連しているようです。

◎アテローム性動脈硬化症は、血管の壁にコレステロールなどの脂質が蓄積して血管壁が厚くなって血管が狭窄した進行性の状態です。血栓が発生しやすく心臓発作や脳卒中のリスクが増加します。

◎低脂肪か低炭水化物の食事法は、それぞれ食事の脂質または炭水化物の摂取を大きくカットする食事法です。地中海式食事法は、野菜や果物、魚介類、無精白穀物、オリーブオイルを多く食べて、豚や牛のような赤肉を避ける、むしろ健康に良い食事法として知られているものです。

◎イスラエルのベンーグリオン大学のイリス・シャイ（Iris Shai RD PhD）氏らが、Circulation誌電子版に1日付で発表しました。

◎「これらの非常に異なった食事に類似作用があることがわかったことは、非常に興味深いことです」と、シャイ氏は語っています。

◎この国際研究チームは、加齢に従っておきる動脈硬化症を食事で改善することができるかどうかを調べました。

◎この研究では、40～65歳の140人の太りすぎの人々を無作為に、低脂肪ダイエット、低炭水化物ダイエット、地中海式食事法のいずれかのグループに割り振りました。平均年齢は51歳で、88パーセントは男性でした。

◎この人々は、2年間、それぞれの食事法を固守して、さらに毎日の食事内容を記録するように指示されました。

◎研究参加者の26パーセントは高脂血症の治療薬を使用していて、約3分の1は高血圧薬物療法を服用していました。この人々は、研究期間中、処方された治療薬の使用を続行しました。

◎研究開始時と2年後の終了時に、3次元画像診断を使用して、この人々の血液を脳へ供給する首の大動脈である頚動脈の血管壁の体積と厚さ（内中膜複合体厚）を測定しました。頚動脈の状態は、全身の動脈硬化症の状態の指標として使用されます。

◎2年後に、平均で、頚動脈の血管壁の体積が5パーセント減少して、厚さが1.1パーセント縮小したことが分かりました。

◎血管壁体積が減少した人々は、増加した人々と比べて、他のいくつかの重要な改善もみられました。

◎体重の減少は、血管壁体積が減少した人々で平均5.3キロでしたが、増加した人々では3.2キロでした。

◎最大血圧の減少は、血管壁体積が減少した人々で平均6.8 mmHgでしたが、増加した人々では1.1 mmHgでした。

◎さらに、血管壁体積が減少した人々では善玉（HDL)コレステロールの主な成分のApoA1と呼ばれるタンパク質が増加して、動脈硬化症と関連する総ホモシステインレベルも低下しました。

◎影響する要素で調整後に、食事の改善による最大血圧の低下だけが、独立して、頚動脈の血管壁の体積と厚さの減少を予言しました。

◎「頚動脈の状態の改善は、5.5キロ以上の体重を減らして、最大血圧が7mmHg以上低下した、太りすぎの人々の中で顕著でした」と、シャイ氏は述べています。「ApoA1の増加と総ホモシステイン血中濃度の減少は、アテローム性頸動脈硬化症の改善おけるその後の成功にさらに関連していました」。

◎「低炭水化物ダイエットは動脈を詰まらせる傾向があると示唆する研究結果もありますが、私たちの研究では、そのようなことは見られなかった」と付け加えています。

3/02/2010