科学は愛ですコミュの中国の1千年を歓迎します

ラエルのコメント：
すばらしい記事です。これは、タイトルのように１千年に限らず、永遠に続くこ
とです。人類の半分以上を占める35億人のアジア人とともに人類のアジア人化が
これから進んでいきます。15億人の"白人"と7億人の黒人はそのことに対して何
もできません。ゆっくりと人類全体にわたって"人類のるつぼ"の交配が進んでい
きアジア人の遺伝子が優性になった人類が生まれるでしょう。私たちの前のエロ
ヒムがそうだったように。

（英語版６月２７日配信分）
Source: The Guardian（ガーディアン紙）
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2009/jun/23/china-martin-jacques-economics

　私たちは、現代社会のモデルは自分たち（西洋社会）が握っていると思ってい
ますが、将来は、かなり中国的になるでしょう。

Martin Jacques（マーチン・ジャック）
Tuesday 23 June 2009 16.14 BST

　中国の経済的な台頭が世界を変えるという認識が広がりつつあります。しかし、
その変化は狭く経済界だけと見られています。中国の台頭による政治や文化的な
影響はそれほど大きくないと言われていますが、これは大きく間違っています。
政治、文化的な影響は、少なくとも経済的な影響と同じくらい大きいでしょう。

　ポール・ケネディが「大国の興亡」で論じたように、その影響は経済から入り、
その後、政治や文化に及びます。政治や経済に影響を及ぼさないと考える要因は
西洋社会の傲慢さ（私たちの作り上げた現代社会が想像できる唯一の世界であり、
私たちの政治的、文化的な取り決めが結局、皆に採用されるという概念）にある
と私は考えます。これは非常に田舎的な精神状態です。現代社会は、単に市場と
技術から生み出されるものではなく、歴史と文化によっても形成されます。

　現在、多くの発展途上国が急速な経済変化の途上にあるなか、私たちはさまざ
まな現代社会の出現を目撃しています。中国(非常に長い歴史がある巨大な国)が
「西洋」に似るという思い(私たちのクローンになる)は幻想にすぎません。
　それでは、中国の現代の特徴となるものは何でしょうか?
　中国は、この世紀のための民族国家と記述しましたが、これは表面的なことで
す。中国が現在の国の大きさになって約２世紀を経ており、その間はずっと「文
明国家」です。２０世紀初頭に西側の主要国に対する抵抗が弱く、その間侵入者
たちの取り決めを黙認していたに過ぎません。

　実際、中国は、本質的に、文明国家のままです。中国人は国よりむしろ文明に
注目します。 言語、儒教から習慣、家族といった「中国人」の感覚を定義する
ものは、国よりむしろ文明的なものです。最優先の国家の責任は中国文明の団結
を維持することにあるように思えます。そして、中国の優越感の根本には文明的
な達成感にあります。

　その上、文明国家は民族国家と根本的に異なる方法で動いています。中国は大
きな変化を許容します。そして、多様性を許容しない場合、団結を維持するのは
不可能でしょう。このことが、香港を受け入れるときに、中国が「一国二制度」
という憲法の問題を解決出来た理由です。このようなシステムの多様性は民族国
家では全く容認できないでしょう。民族国家より文明国家の方が先進的であり、
時間内に、非常に強い方法で内部組織を変えます。

　文明国家としての中国は「属国」と共存していました。確かに、１世紀ほど隠
れていましたが、何千年間も残っています。それは、日本や韓国を含む東アジア
の大部分を含む非常に柔軟なシステムであるとともに、経済や文化の面でも圧倒
的な支配に基づいています。中国の優位性を尊重することのお返しに、中国によ
る様々な支援と保護をそれぞれの国に与えました。中国への捧げ物の送付が象徴
的なことです。

　この地域で、中国が再び圧倒的に優位な立場になるのは、そう遠くないことで
す。属国体系のいくつかがもう一度その領域で内部の関係を形成されることは、
全く驚くべきことではありません。言い換えれば、中国の台頭は、ヨーロッパ人
によって設計された西洋体制のこれまで圧倒的な世界的優位性を相対的に、弱め
ることになります。

　中国は人種的に非常に特有な視点があります。14億の人口の92%は、漢民族と
いう一つの人種だと信じていることです。これは他の世界的に人口の多い国々で
あるインドや合衆国、インドネシアやブラジルが、多民族国家であると信じてい
ることと完全に異なっています。
　中国の姿勢は、主に文明国家としての非常に長い歴史の産物です。人種の混合
と融合の長い歴史を通じて、中国のアイデンティティの強力な感覚を生み出しま
した。

　中国人は、他の人類と同様にアフリカを起源としているのではなく、別に発生
したという多原発生説の信念がさらに力づけています。中国の優越感は、生物学
的および文化的な姿勢と信念に基づいています。
　結果として、中国人はチベットと新疆（しんきょう）に対する彼らの姿勢で明
白な違いはありません。これらの姿勢は古くからあり、必ず世界的な脅威として
中国の認識と行動に影響を及ぼすでしょう。

　中国の自治区は全く西洋の国々とは異なった方法で構成されます。ヨーロッパ
の国々と異なって、１世紀以上にもわたり、中国の自治区は、教会や貴族、商人
のようなどのライバルとも競争を強いられていません。自治区は地域社会の中に
息づいており、競争相手もなく、どんな脅威とも境界はありません。教会らは、
昔から自治区全体と協議するのではなく、個別に売り込みを行っているのです。

　その上、そんな現代の中国がBC221までさかのぼるという事実は、この国が非
常に長い歴史を持っていることを意味します。その多くの期間において、非常に
進歩的な孔子の思想に基づいていました。中国が国政や外交術の本家（大元）で
あり、今日まで非常に洗練された国家であり続けているのは、誇張ではありません。

　中国の台頭で、中国人の国は、理解し、見習わうべきモデルとして世界中にま
すます影響を与えるようになるでしょう。
　ヨーロッパの共産主義が崩壊していった時代に、中国では正反対のことが起こっ
ていました。ここ30年間、1989年の天安門広場以降、ほとんどの世界が西洋化し
ていく中、中国共産党は生き残るだけでなく、自己の見直しを行い、過去３０年
間で人類史上最も顕著な経済成長を達成しました。そして、終焉が差し迫ってい
るのではなく、たぶん1949年以降これまでよりもすばらしい名声を享受すること
になるでしょう。

　それ故、中国の台頭は1989年以降私たちが目を閉じてきた共産主義の問題に私
たちを立ち返らせることになります。しかし、このことは、儒教と中国共産主義
の連続性に注目すべきと私は思っています。共産主義より儒教の方が、現代の中
国の政治と姿勢を形成する際に重要な影響を与えているからです。

　ゴールドマン・サックスの予測によると、中国の経済は、合衆国に2027年に追
いついて、2050年までに2倍ほどにもなるとのことです。そして、インドの台頭
と共に、1800年代に始まった西洋の時代はカーテンを降ろすでしょう。
　西洋普遍主義の代わりに、私たちは気付くと非西洋の文化、何よりも中国の影
響を多く受けたなじみのない世界に住むことになるでしょう。

　マーチン・ジャックは「中国が世界のルールになるとき」という新しい書籍を
6月22日にロンドンの王立協会において公表します。