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科学は愛ですコミュの血管内を「泳ぐ」極小ロボット試作、将来は観察から手術まで可能に 豪物理学チーム

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(Tiny motors may be big in surgery:1月21日英語版配信分)

【1月21日 AFP】オーストラリアの物理学チームは、人間の血管内に挿入可
能となる、極小電動ロボットの試作に成功した。英物理学研究所
(Institute of Physics)の機関誌「Journal of Micromechanics and
Microengineering」に20日発表した。

研究を率いる豪モナシュ大学(Monash University)ナノ物理学研究所
(Micro/NanoPhysics Research Laboratory)のジェームズ・フレンド
(James Friend)准教授によると、この極小ロボットのサイズは4分の1ミリ、
または「髪の毛2-3本分の太さ」だという。

将来的には、遠隔操作で観察用センサー装置を運搬して映像を中継したり、
血栓の除去、詰まった動脈の拡張、損傷した細胞の修復などの外科手術も可
能になると、チームは期待している。

「鍵穴手術」など通常の低侵襲手術では現在、口腔(こうくう)など体の空
洞部や動脈から挿入するカテーテルが使用されている。ただし、カテーテル
は固いため、極細ながらも細い血管の壁に穴を開けてしまう危険性がある。

▼時計やライターの原理を応用

研究結果によると、このロボットには圧電を元にしたモーターが搭載されて
いる。圧電とは、クオーツ腕時計や高級ライターなどに使用されている原理
で、陶器やガラスが機械的圧力を受けると電圧が生じる。

今回の極小ロボットの場合、そのような素材が、内部に搭載されたコルク栓
抜きのような微細構造を振動させると、柔らかい鞭毛でできた「プロペラ」
が起動し、少なくとも流れがそれほど強力でない静脈では、ロボットは漂う
細菌類のように血流に逆らって前進する。ただし、外部から遠隔操作される。

その後、画像やデータを送信し、最終的には手術も行う。作業が終わると、
ロボットは注入口から注射器で回収される。故障した場合には、血流に乗っ
て挿入口まで戻されるか、カテーテルによって回収される。

▼映画にちなみ命名

この極小ロボットは、ウェブサイトの投票で、1966年のクラシック・サイエ
ンス・フィクション映画『ミクロの決死圏(Fantastic Voyage)』に登場し
た特殊潜水艇にちなみ「プロテウス(Proteus)」と名付けられた。

チームは現在、ロボットの組み立て方法と、ロボットを操作するリモコンの
改良について検討しているというが、臨床使用にはまだ数年はかかる可能性
もあるという。


[AFPBB News]
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2560735/3704352

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