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科学は愛ですコミュの絶滅危惧のアマミノクロウサギ、クローン胚完成 近畿大

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http://www.asahi.com/science/update/1117/OSK200811170104.html

 鹿児島県の奄美大島と徳之島に生息し、絶滅が心配されている特別天然記念物アマミノクロウサギのクローン胚(はい)をつくることに、近畿大生物理工学部の細井美彦教授(52)=生殖生物学=の研究グループが成功した。同グループによると、絶滅危惧(きぐ)種のクローン胚完成は国内初。種の絶滅を防ぐ技術に発展する可能性がある。

 現在、実験用ウサギの卵管に移植し、妊娠を待っている。同グループによると、妊娠する確率は数%だが、妊娠すれば30日ほどでクローンアマミノクロウサギが生まれるという。

 同グループは、環境省から提供された死んだアマミノクロウサギの耳の一部から細胞を取り出し、その核を、核を除いた実験用ウサギの未受精卵に注入してクローン胚を完成させた。

 死んだ個体から生きた細胞をどうやって取り出すかが課題で、最初は筋肉を使って失敗。血液が少なく腐食が進みにくい耳で試したところ、成功した。

 「代理母出産」をめざし、9月下旬からクローン胚を実験用ウサギの卵管に移植した。細井教授は、アマミノクロウサギとは近縁種にあたるため、移植回数を重ねれば妊娠する可能性が高いとみている。妊娠が確かめられれば、ウサギを動物園に移して出産させる。細井教授は「この技術で繁殖ができるようになれば、自然繁殖が難しくなったときの個体数回復策のひとつになり得る」と話す。

 一方、クローン技術で希少種を救うことについては「環境への長期的な影響がわからず慎重にすべきだ」といった指摘もある。

 アマミノクロウサギはウサギの中でも最も原始的な特徴を残す種とされる。体の毛は灰色で、耳が短い。自然林の伐採や交通事故、マングースなどによる捕食で数が減り、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されている。生息数は奄美大島で2千〜4800匹、徳之島で200匹前後と推定される。

 海外では、ウシ科のガウルなど、生息環境の悪化や伝染病で数が減った希少種をクローン技術で誕生させた例がある。しかし、出産数時間後に死亡するなど課題も多い。

(2008年11月18日 asahi.com)

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