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万葉集コミュの万葉集76.

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76;雑歌,和銅1年,年紀,作者:元明,和銅,儀式

[題詞]和銅元年戊申 / 天皇<御製>

[原文] 大夫之  鞆乃音為奈利  物部乃  大臣  楯立良思母

[仮名] ますらをの とものおとすなり もののふの おほまへつきみ たてたつらしも

[訓読] ますらをの 鞆の音すなり 物部の 大臣 盾立つらしも

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大夫之ーますらをのー 兵士たちのー勇ましい男子たちの 
鞆乃音為奈利ーとものおとすなりー鞆の音すなりー弓の弦が防具に当たる音ー鞆の音が聞こえる  
物部乃ーもののふの(もののべ)ー物部の ー物部の大臣が 
大臣ーおほまへつきみー大臣ー将軍が
楯立良思母ーたてたつらしもー盾立つらしもー楯を立てて励んでいるらしい。


【補記】「物部の大臣」は石上麻呂を指すとする説(契沖『萬葉集代匠記』)や「将軍といふが如きこと」とする説(山田孝雄『萬葉集講義』)などがある。即位の儀式においては石上氏(旧物部氏)・榎井氏(物部系氏族)が楯を立てる慣例があった。続日本紀によれば和銅元年(708)十一月二十一日、元明天皇即位大嘗祭が挙行されており、この時の御製か。この歌に和した御名部皇女の歌がある。(千人万首)

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兵士たちの鞆の音が

ひびいて聞こえてくる

軍を統率する将軍が

楯を立てているのか

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(白鳳時代の人)

元明天皇 げんめいてんのう 斉明七〜養老五(661-721) 略伝

天智天皇の第四皇女。母は蘇我倉山田石川麻呂の女姪娘。諱は阿閉(あへ)皇女。草壁皇子との間に軽皇子(文武天皇)・氷高皇女(元正天皇)・吉備皇女をもうけた。
慶雲四年(707)、文武天皇崩御の後、遺詔により即位。文武の遺子首皇子(のちの聖武天皇)を将来即位させるための中継的な天皇と見られるが、和銅元年(708)の和同開珎、同三年の平城京遷都、同五年の古事記撰上、同六年の風土記編纂など、在位中に歴史的大事業が次々に成し遂げられた。和銅八年(715)九月二日、退位。皇太子首皇子はまだ幼少であったため、娘の氷高内親王を中継ぎとして即位させた(元正天皇)。養老五年(721)、病に臥し、長屋王と藤原房前を召して後事を託す。同年十二月七日、崩御。六十一歳。奈保山東陵に葬られる。在位はわずか八年であったが、この間不比等らを重用して律令官制の整備を大いに進めるなど、随所に卓越した政治力を窺わせる。


(関連ブログ)
日本古代史 ;http://blogs.yahoo.co.jp/honoka7654/23557124.html

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