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自然療法・ケイシー療法研究会コミュの体に良い塩、良い水のはなし3

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能登の揚げ浜式塩田製塩

釜屋とその前にある塩田。国道の側にあり石川県指定の無形民俗文化財になっている。沼(ぬ)井(い)が2か所あり、雨が入らないようにあぜ板で覆っている。左側には補給用の砂置き場と燃料の廃材が山と積まれている。釜屋に入る右側にはかん水槽、浜(しこ)桶(け)があり、右端の建物は道具を入れる倉庫。
能登の揚げ浜式塩田製塩

海水が蒸発して塩が砂(鹹(かん)砂(しゃ))に着き白くなった後の作業は入り浜式塩田の場合と同じである。すなわち、塩の結晶が着いた砂を「沼(ぬ)井(い)」に集め上から海水をかけて塩を溶かし濃いかん水を得る。それを釜で煮詰めて塩を採取する。塩が抽出された砂(骸(がい)砂(しゃ))は再び塩田に散布される。
能登の揚げ浜式塩田製塩

7肩、450 ℓ分の潮撒き
能登の揚げ浜式塩田製塩

「荒焚き」で清澄なかん水に 直径1.8 mの鋳物製鉄釜に18%のかん水を450ℓ入れて満杯にし、約3時間火を焚いて煮詰めると水位
は17,8 cmほど下がり、石膏の結晶と塩の結晶が出てくる。この工程を荒焚きと称している。表面には大きなトレミーの結晶が出ており、底にも大きくざくざくとした感じの結晶が沈んでいる。
  8時間ほど冷やしてから写真1に示すように新しいかん水で塩を溶かし、釜を満杯にする。この時、新しく入れるかん水中のカルシウムの一部は石膏として析出するので、本焚きで析出する石膏量を少なくする効果がある。かん水で溶かした塩水をろ過槽に入れて石膏やゴミを除き、釜を空にする。釜の底に付着している石膏(土かすと言う)を金属のヘラで擦って丁寧に掻き落とし(写真2)これもろ過槽に入れる。ろ過槽の上には麻布が敷かれている。3釜毎くらいには麻布を取り出してたまった石膏を捨てる。
能登の揚げ浜式塩田製塩
夜通し焚き上げて、表面が塩で出来た火山の連なりのようになっている状態。窪んだところにはニガリが溜まっている。このことから煮詰めの終点はかなり薄い濃度としており、塩を若採りした状態でニガリを分離していることがこの塩の特徴で、製品の価値を決めているようだ。
単位かん水量からの製塩量は少なくなっている。2日間ニガリを落として 塩の収穫は「塩揚げ」と称し、「柄振(えぶり)」で塩を掻き集め(写真4)、「すきはつ」で塩をすくって「イダシ場」に盛り上げる。イダシ場の底には簀(す)の子があり、その上にむしろが敷かれている。イダシ場で丸2日間ニガリを落として純度91, 92%(湿物基準)の製品として袋詰めする。釜の底にはニガリが残り、それをひしゃくですくってニガリ桶に溜める。ニガリは豆腐屋に引き取られる。

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