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小泉八雲コミュの砂の器〜ヘルン〜その他雑感

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 うちにはテレビないのですが、このごろ大河ドラマなど観てしまい、よくありません。こともあろうに「砂の器」まで観てしまいました。(どうやって観るかはきかないでくださいね)
 このドラマには関係者がズーズー弁をしゃべっていたので東北の人であろうという初動捜査の誤りに気付いた名刑事が、国立国語研究所を訪れ、そこで専門家の教えを乞うて、出雲にもズーズー弁があるというのを知り、捜査は新たな展開を興したというところがあります。原作は松本清張ですが、方言学ももりこんで、流石というべきでしょう。70年代に映画になり、最初はそれで観て、そのあと原作をみました。当時研究所は千代田区にあったらしいです。
 でどうしてここに書いたかというと、「青柳の話」について書いていたときに、「ひたたる」という表記があり、エディションや訳によっては断り無く「したたる」と直してある、というより改竄してあることに異議を申し立てたいと思ったからです。ぷりんすのことばでは「ひたたる」ですから。東京は西大久保の生まれ、そこで育つ(ダライラマ式だとヘルンの生まれ変わり)。典型的な戦後の山の手方言の(わしゃ<わしは)話者なのです。
 で方言の方が行き詰まったので、砂の器の今西刑事を思い出して、国立国語研究所にお伺いを立てました。方言部門の専門家からとても丁寧なご教示を頂き、もう税金はいくら払ってもいいなと思いました。ただ結果は今西刑事のようにうまくゆかず、「ひたたる」が出雲のセツ夫人の言葉であるという結論は導きだせませんでした。(泣)
 今回のドラマの今西刑事役は小林薫氏です。「日本の面影」では西田千太郎先生を演じていました。明治の篤実な教員の感じがでていましたが、今回の刑事もそれに通じるようなキャラです。
 古い映画の本浦千代吉役(お遍路の父親)の加藤嘉氏の名演は語りぐさになりました。加藤氏は「日本の面影」では稲垣金十郎として登場しています。「わしらはヘロンさんにやしのうてもろうておるからのぉ」というのは、我が家での声帯模写のだしもののひとつです。
 なお原作と古い映画ではハンセン氏病への偏見への問題提起もひとつの要素になっていますが、今回の作では社会背景を考慮したのかすべて省かれています。こうした配慮が適当かどうかはわかりません。もし適当だとすると、ヘルンの本妙寺の記述などもカットされることになります。
 また本年3月の放映予定だったそうですが、これまた社会状況への配慮で半年放映が繰り下がったそうです。
 就任まもなく被曝覚悟で何度も福島に視察にいった大臣が、記者に放射能を移しちゃったので、辞任させられました。そもそも放射能をまき散らしているものの方が悪いと思いますが、言葉尻を捉えて非難することのほうが民意に合っているみたいです。

今日は社会派の ぷりんす でした

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