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ブラジル音楽の歴史コミュの導入→ブラジルのポピュラー音楽

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導入

2004年4月から2005年3月まで、日本ブラジル交流協会の研修生として、ブラジルはリオ・デ・ジャネイロ市に、一年間研修留学した。
リオ・デ・ジャネイロ市は、1960年のブラジリアへの遷都まで、約200年にわたってブラジルの首都だった都市。今でも、自他ともに認めるブラジル文化の中心地。国際観光都市として、多くの人々が訪れることを止めない。リオの市歌のタイトル。それは、“Cidade Maravinhosa(素晴らしき街)”。一年間住んで、人々がそう呼ぶことに、すっかり納得できる。ぼくにとっても、リオ・デ・ジャネイロ市は一年間生活した街以上の、とっても特別な街になってしまった。この“ブラジル音楽の歴史”というレポートを書くにあたっても、芸術の中心地で、沢山の音楽が生まれたリオ・デ・ジャネイロで生活したということは、大きく影響している。リオ・デ・ジャネイロでの一年間、言葉も不自由なのに、毎日のように、音楽を聞きに出かけた。音楽が生まれた気配を感じられた。生まれ続けている気配も。

僕はなぜブラジルに来たかったのか。理由は2つあった。1つは、大学を卒業するまでに海外で生活したかった。もう1つは、ブラジル音楽に、興味があったから。そんな想いを抱いていたときに、日本ブラジル交流協会の存在を知り、ブラジルに渡るに至った。

ブラジルのポピュラー音楽

世界各地で、音楽と人々・社会・時代の関係が、まさに多種多様に展開されてきた。音楽の中でも、ポピュラー音楽こそ時代に生きてきた大衆の心を映すものだ。
クラシックのような芸術音楽は、純文学や芸術絵画と同じく、基本的には、傑出した才能と努力の成果である。それに対して、民謡のようないわゆる民俗音楽は、多数の名もない一般の人々が日常生活のなかで生み出すものとされる。
ポピュラー音楽の場合はその両方の要素をもっていて、音楽を直接に作り出すのは特定の音楽家の才能と努力だとしても、その音楽家はいわば大衆の代弁者、つまり大衆の聞きたい音楽を彼らに代わって作り出す者でなければならない。 
ポピュラー音楽は、いわば受容と供給が一致したところにしか生まれない。僕は、ポピュラー音楽が好きで、ブラジルに渡る前にも、それなりに世界各地のポピュラー音楽を聴いていたのだけれど、ブラジルのポピュラー音楽の豊かさは、他の国を圧倒している。それならば、なぜこんなにもブラジルのポピュラー音楽は豊かなのか。実際にブラジルで生活して、その理由を知りたかった。

ブラジルの音楽にはいくつかの際立った特徴がある。1つには、まずポルトガル文化が残してくれた遺産、その繊細な美しいメロディーや、バラードを歌うにはこれほどまでに適したものはないというような音楽的なポルトガル語の言葉の響き。ポルトガル語の響きは、世界一美しいと言われている。二つ目としては、ブラジルのどんなジャンルにも見られる、高度に洗練された歌詞。優れた歌詞は、現代詩に匹敵する。実際に、ポピュラー音楽の作詞家が文学史的に有名な詩人である場合も多い。そして三つ目は、アフリカ人が持ち込んだ、アフロ・ブラジルのリズム。そんな特徴をもった音楽をブラジル人は心底愛している。食う寝る愛しあう、といった日常と同じように、音楽が、人々の日常生活の一部になっている。

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