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極私的旅行記コミュの剱岳登山(2)

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コメント(25)

10月1日

朝食は5時から。
ま、私は関係ないけど。
しかし、4時には一斉に明かりが点き、皆、否応なしに起こされる。
まだ半分眠ったような意識のまま、おにぎりを食べた。

水は、昨日出発前に買った1リットルの半分くらい残っている。
本当はここで買いたかったのだが、0.5リットル400円、2リットル800円もする。
せめて1リットル400円なら買うのだが、0.5リットル400円は高すぎるし、2リットルだと大きすぎる。
まぁ、気温も高くないし、そんなに汗もかかないだろう。
途中に別の山小屋もあるし、ここよりは安くうっているはずだ。
なんせこの小屋はルート上に1軒しかないので競争がないからな。
早々に準備を済ませ、他の客が食事を始めるころに、1人で出発した。
どうも他の登山者がいるとペースがつかみにくい。
1人で黙々歩くのが疲れなくてよい。

上方は雲に隠れているが、雨は降っていない。
徐々に明るくなってくるので、ライトもすぐに必要なくなる。
高所にて寒いだろうと予想していたが、風もなく、暑くさえ感じられた。
歩き出して15分ほどで即休憩。
ライトをしまい、フリースとタイツを脱いで再出発。

最初の方、東京を発つ前に池袋の100円ショップでゴム手袋を買ったと書いた。
山に登るのになぜゴム手袋が必要なのか不思議に思われた方もあろう。
何のことはない、雨や雪のとき、素手では冷たいし、毛糸の手袋では濡れてしまう。
そんなときにゴム手袋が便利なのだ。
今日は雨は降っていないが、昨日の雨のせいで岩場が濡れており、毛糸の手袋はすぐに湿って指先が冷たくなった。
で、ゴム手袋の出番となる。
私はいいアイデアだと思っているのだが、他の登山者に紹介しても関心をもたれたことはない。
ま、見た目はカッコよくないけどね。
この辺りはもう高木は見られない。
這い松の間を縫うように進んで行く。
早月尾根は剱本峰の西側なので、朝日が当たらない。
写真を撮るにも、後方に露出を合わせると手前がアンダー、手前に合わせると後方がオーバーになる。
ストロボを焚けばいいのだろうが、バッテリーマークが出ていて、いつバッテリーが切れるか分からない。
山小屋にコンセントがあるとかないとか言う前に、チャージャーをコインロッカーに入れてきたため、充電できなかったのだ。
肝心の山頂でバッテリー切れにならないよう、節約せざるを得ない。
2400m
後方を振り返る
中央部の白い筋は早月川
その向こうに富山平野が開け、富山湾が広がる
2600m
沢筋に小さな雪渓が残っている
このまま融けることなく、まもなく新雪の下敷きになるだろう
2900m
後方を振り返る
約100m下を後続の登山者が追いかけてくる
山小屋は700m下
最後方の早月川は2200m下
昨日の朝、あそこから登り始めたのだ
立山からのルートと合流

中央の傾斜した岩をへつる登山者が見えた
頂上から北東方面

手前の岩峰群は八ツ峰
後方は後立山連峰
左から旭、白馬、杓子、白馬鑓、天狗、唐松、五竜、鹿島槍

写真外、さらに爺、岩小屋沢、鳴沢、赤沢、スバリ、針の木、蓮華岳まで見通すことができ、かつての縦走を思い起こした。
燕、大天井も、八ヶ岳も、高妻も、妙高も見えた。
頂上は雲の流れが速く、数分おきに晴れたりガスに包まれたりを繰り返した。
ガスに包まれるとブロッケンが現れた。
吉兆であろう。
カメラを構える姿勢で影が映っているのがおかしい。
大展望を満喫し、下りにかかる。
ほどなく、最大の難所カニの横ばい&縦ばいに出た。
岩場は慎重になる分、進むのが遅くなる。
最盛期には渋滞して順番待ちになるそうだ。
ここでは少しでも安全かつスムースに流れるよう、上り下りでコースが分けられている。
つまり、上りはカニの縦ばいを、下りは横ばいを通ることになる。

私は下りなので横ばいに進んだ。
うわさには聞いていたが、メチャ怖かった。
足がガクガクブルブル震えたことを告白しよう。
下りの岩場は、足場が見えにくいので怖さが倍増する。
とてもじゃないが、カメラを出して写真を撮る精神的余裕はなかった。
当初は、(もし混んでいなければ)この噂に名高い岩壁を下って、上って、もう一度下ろうかと考えていたが、既に戦意を喪失していた。
もう一度あそこを通るのはイヤだ、コリゴリだ!
カニの縦ばい
中央の岩壁に10名の登山者がへばりついている
平蔵の頭
ここは上りなので、見た目ほど怖くなかった

前剱から立山方面を見下ろす
中央は剱沢



前剱から山頂を振り返る
スケールの大きい山だ



武蔵のコルから前剱を仰ぎ見る
(本峰は隠れて見えない)

剱沢上部から振り返る
左に剱山荘、右に剱沢小屋が見える
沢は右(東)に折れ下り、幻の剱大滝を経て十字峡で黒部川に合流する



紅葉したチングルマの群生
この日は剱御前小屋に泊まることにした。
まだ早かったが、かなり疲れがたまっている。
明日の天気が心配なので少しでも先に進んでおきたいが、次の小屋まで4〜5時間かかる。
正直言って、そんなに歩く体力は、もう残っていなかった。
今日は早目にゆっくり休んで、明朝早発ちすればいい。

予報では明日は天気が崩れるらしい。
運良く予想が外れれば予定通りのコース。
(大日岳ルート、所要9時間)
悪天候なら室堂に降りればよい。
2時間ほどでバスターミナルに逃げ込める。
温泉もあるしね。

[写真]
小屋の前でポーズを決める
一旦、部屋でひと寝入りして、夕方に起き出す。
夕暮れ時の写真を撮るべく、剱御前まで健脚を飛ばす。


写真左
剱御前から望む本峰
頂上から左手の尾根が早月尾根
つまり、左手から登り、正面に降りて来た


写真中
夕日に輝く立山
朝夕は真横から光が当たるので、陰影が深く、より印象的な姿を見せる


写真右
中秋の名月が近い
写真左
夕暮れの剱


写真中、右
夕日を拝む登山者
明日も朝食は自前のおにぎりなので、夕飯は食えるだけ食う。
ついでにお茶もガブガブ飲みまくる。

今日は水を倹約して、チビチビと舐めるように飲みながら歩いた。
その水も、この小屋に着くあたりで底を尽いた。
ところが、ここの水は早月小屋より高い、2リットル900円もするのだ。
しかし、これはもう生死にかかわる問題だ。
高いの安いの言ってられない。
不承不承、買い求めた。
ただ、2リットルのPETボトルだと、半分くらいまで飲んだとき、ザックの中でタップンタップンして鬱陶しい。
飲み終えた後も、バカでかいボトルは邪魔になる。
そこで、買ったらすぐ、空のままザックに入っていた1リットルと0.5リットルのボトルに移し換えた。
残った0.5リットルは、それまでの渇きの反動で、イッキ呑み。
ぷは〜っ!
生き返るぜ!

それにつけても山の物価、高杉晋作(怒!)



写真
山小屋の夕食
クリームシチューが美味かった
今日の夕日はとてもきれいだったし、暮れた後も、富山の街の明かりがはっきりくっきり見えた。
それでも明日は天気が崩れるのだろうか?
昨日の雨、今日の晴は予報通り。
なのに明日の予報だけは外れて欲しいと思うのは、何と身勝手な願望であることか...
(?)に続く

http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=47024859&comm_id=1676267

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