ドイツ便りコミュの芝

※　ベルリンの芝は平気か？
華々しいオープニングセレモニーにブラジル代表の初戦。ベルリンは最初の最初から盛り上がり全快でワールドカップを疾走する。しかし見た目はともかく今はもう一度足元を見直す必要もあるのではないか。大規模に行われるオープニングセレモニーのために芝の張替え期が大幅に遅れることがわかった。ベルリンのオリンピックスタジアムでアンディー・ヘラー氏指揮の下オープニングセレモニーが行われるのが６月８日。セレモニー後にスタジアムには新しい芝がようやくしかれ、そして１２日にブラジル代表のグループリーグ初戦を迎える。そんなに急ピッチに仕上げた芝で大丈夫なはずがない。せっかくの大舞台で芝に足をとられ転ぶ選手続出など誰も見たくはない。芝を受け持つダルムシュタットのビューナー社の社長ビューナー氏も「あまりにもリスクが大きいし、そうしたひとつのイベントのために１何年もかけて準備したことを無駄にしたくない。」とコメントする。組織委員会がビューナー社に与えた時間は１６時間。「まったく現実的じゃない。」とビューナー氏は嘆く。「輸送に必要なのは２０台もの車だ。もし渋滞が起きたらどうする？雨が降ったら？」他のスタジアムと比べてみると、ミュンヘンのアリアンツアレーナは開幕戦前２週間は誰も芝に足を踏み入れさせない。組織委員会広報のグリットナー氏は「問題があるとは思う。しかしベストを望んでいます。」とコメントしていた。ビューナー氏は「もし従業員がやりこなしたら、私は帽子を取って祝福しにいくよ。」といっていた。(９月２０日付）

ワールドカップはサッカーの大会。サッカーで大事なのはフィールドの整備。ワールドカップに関連させて色々とイベントをして、社会を活性化させるのも大事だろう。しかしサッカーをないがしろにしては、ワールドカップ自体もだめにする。忘れてはいけない。ワールドカップは世界のサッカーの祭典だ。