ドイツ便りコミュの8/31-9/2

8/31

※　チャンピオンズリーグ、組み分け決定。
ドイツのサッカーファンにとって今シーズンのチャンピオンズリーグの組み分けは夢のようなものだ。シャルケはチェルシーと、ブレーメンはレアルと、そしてシュツットガルトはバルセロナと対戦。世界のトップ５に入る３チームとの試合が見れる。最も予選突破となるとどのチームも厳しい戦いが予想される。一番突破の可能性が高いとされるのがブレーメン。元ドイツ代表のシュテファン・エッフェンベルクは「ブレーメンが最も大きいチャンスを手にしている。」とコメント。ブレーメン会長のボルンは「優勝候補と同組に入って、楽しみにしている。」とコメント。バルセロナの他にチャンピオンズリーグの常連リオンとも同組の王者シュツットガルトは厳しい相手に。監督のフェーは「我々は勇気を持って立ち向かい、自分たちのチャンスを探す。」とコメント。シャルケも厳しい。チェルシーにバレンシア。シャルケ代表取締役のペーター・ペータースは「素晴らしいグループに入った。サッカーの祭典になるだろう。バレンシアにはいい思い出がある。１９９８年アウェーでかっている。」とコメント。

※　策士ヒッツフェルト、次のカードは？
開幕のロストック戦前にヒッツフェルトは「ルカ・トーニはベンチスタート。ひょっとしたら交代出場するかもしれない。」とコメントしていたが、ふたを開ければスタメン出場。ブレーメン、ハノーファー戦前にも同様にカードを秘密にした。日曜日のHSV戦前でもそれは同様。リベリー、クローゼ、ト‐ニと攻撃陣の柱が揃って欠場する、と言われてたが、昨日の全体練習にリベリーとクローゼは参加。トーニもコンディションコーチのもと汗をかき、両足でのシュート練習も行なっていた。ヒッツフェルトは「３人がプレーするかどうかは何も決まっていない。」とポーカーフェイスでコメント。

※　カーンインタビュー
ここまで３試合３勝１０ゴール無失点。GKオリバー・カーンは３試合で３つのボールを止めるだけで良かった。「でも俺にとってはむしろ難しい試合になっている。１試合に１ー2回しかセーブが要求されるとして、その瞬間に完全に集中してなければならない。（ボールが来ない状況でも）この集中を９０分間保たなければならないんだ。」

ー守備陣の調子がいい。
「その通りだ。ルシオとデミチェレスは今のところワールドクラスのレベルにある。アウトサイドも同様だ。でもスタートダッシュに成功したのはディフェンス陣だけの功績じゃない。チーム全体の功績だ。」

ー代表チームは今レーマンがケガ、ヒルデブランドがバレンシアで第二GKとともにフォームを崩しています。代表復帰という話は？
「ないよ、俺の所では話題にもならない。ワールドカップの３位決定戦ポルトガルとの試合の後に決心したんだ。そして俺はそれをあとになって取り消すような男じゃない。」

ーでは誰が代表チームに入るべきか？
「俺としてはエンケ（ハノーファー）、ビーゼ（ブレーメン）、バイデンフェラー（ドルトムント）をあげる。」


※　ブレーメンのシュルツがハノーファー移籍
元ドイツ代表左サイドバックのクリスティアン・シュルツ（２４）がハノーファー９６に移籍した。移籍金は２５０万ユーロ。移籍期間は２０１０年まで＋１年のオプション。今日にもハノーファーの練習に合流し、明日のボーフム戦に出場も予想される。ハノーファー監督のヘッキングは「それは見てみないと。」とコメント。ハノーファーでは特の左サイドバックとしてではなく、守備的な中盤の位置でプレーする。「そのために彼をよんだ。」とハッキング。



9/1

※　シャルケ、レバークーゼンと引き分け
首位バイエルンはこのまま独走状態になってしまうのだろうか。対抗馬として有力だったチームがことごとく勝ち星を逃していく。最有力候補だったシャルケだが、レバークーゼン相手にホームで引き分けどまり。前半ロスタイムにドイツ代表のクラーニが先制ゴールを挙げたが、５３分昨シーズン得点王のギリシャ代表FWゲカスが同点ゴールを挙げた。シャルケは何度もチャンスを作りながら、ポストやバーにあててしまい決定力不足。日曜日にバイエルンがHSVに勝つと第４節で既に勝ち点６の差をつけられてしまう。

スロムカ「（ここまで４試合で勝ち点６）素晴らしく良いわけではないが、ものすごく悪いわけでもない。やり方は変えない。そうではなく自分たちの長所を集中的にトレーニングしていく。今日ははやいうちに先制点をとりたかった。しかしそれはなかなか上手くいかなかった。１：０となったあともカウンターチャンスを生かして決定的な追加点をとることが出来なかった。」

クラーニ「チームはいいプレーをしたけど引き分け止まりの結果に全く満足はしていない。ゴールチャンスでもっと確実に決めないと。いつもいいプレーをするのもちろん難しいが。」

※　マテウス、HSVが最後の望み
スーパーバイエルンはすでにブンデスリーガで別次元の存在なのか。元ドイツ代表キャプテンのローター・マテウスは「バイエルンは絶対的な優勝候補。対抗の筆頭は長い目で見ればシャルケ。フランクフルトやビーレフェルトのようなチームは上位に留まり続けることはない。（バイエルンが無敵かどうか）の答えは今度のHSVとの試合で出るかもしれない。おそらく最後の望みとも言える。もしHSVが勝てば、上位進出してくるだろうし、ブンデスリーガ全体がスリリングになる。」とコメントしていた。


※　レーブ、ポドルスキ招集
DFBは来週土曜日のウェールズでの欧州選手権予選、そして１２日に行なわれるルーマニタとの親善試合の代表を発表した。ケガで４ヶ月戦列を離れていたポドルスキも復帰を果たした。レーブ監督は「ルーカスはもう全力でプレーできると言っている。ウェールズ戦の前に四日間の彼と話し合う時間がある。」しかし前線にはクローゼとゴメスも復帰、クラーニはウェンブリーのイングランド戦で存在感を見せていた。レーブは『ひょっとしたらルーカスはウェールズ戦で交代出場するかも。」とコメント。ルーマニアとのテストマッチはスタメン出場となるのではないかと見られている。中盤のバラック、フリンクスはケガ、シュナイダーは累積警告で欠場する。
GK：レーマン、ヒルデブランド、エンケ
DF：カストロ（レバークーゼン）、アルネ・フリードリッヒ、タシチ（ヘルタ）、マヌエル・フリードリッヒ（レバークーゼン）、ヤンセン、ラーム（バイエルン）、メルテザッカー（ブレーメン）、パンダー（シャルケ）、メッツェルダー（レアル）
MF：ヒルベルト、ヒッツェルスペルガー（シュツットガルト）、ロルフス（レバークーゼン）シュバインシュタイガー（バイエルン）、トロコフスキ（HSV）
FW：ゴメス（シュットガルト）、ヘルメス（ケルン）、クローゼ、ポドルスキ（バイエルン）、クラーニ（シャルケ）


9/2

※　魔術師ディエゴ、ブレーメンを勝利に導く
水曜日のザグレブとのチャンピオンズリーグ予選でPK2発を含む大活躍でブレーメンを勝利に導いたブラジル代表のディエゴ。昨日のフランクフルト戦でもファンを魅了し、相手をまどわすプレーの数々でチームを勝利に導いた。高いボールカラ顔を背け背中でパスを出す妙技も飛び出した。サヌーゴの先制点の場面ではは珍しいヘディングでのアシストもきめた。試合はその後右サイドバックのパサネンが２５mのフリーキックを直接決めて2ー０、フランクフルトもなんとか一点と返すが2ー１で試合は終わった。ディエゴは「ようやく僕らは完全に戻って来た。上位を狙うよ。今週は僕らに取って大きなポイントとなった。とてもハッピーだ。あのトリックは練習で何度かやってみていたんだ。試合中にやったのは今日が初めてかな。ブラジルではサッカーテニスでそうしたトリックを学ぶんだ。」とコメント。監督のシャーフは「彼は抜群のテクニックを持っている。]


※　トラップ、契約延長か
開幕前にアシスタントコーチのマテウスの首を切り、リーグではスタートダッシュに失敗し、チャンピオンズリーグ本戦出場も逃した。それでもトラパットーニ監督への会長の信頼は揺るぐこともない。新たに２００９年までの契約の話がで始めているそうだ。しかしチーム内では問題も多い。昨シーズン１時間練習時間が早まったときがあった。そのとき練習開始時間にいなかったのは監督だけだった。アシスタントコーチのマテウスがそれを埋めようと練習を開始したが、後でトラップには監督なしで練習を始めたと怒られ、罰金を払ったそうだ。またセルビア人選手のササ・イリッチがインタビューで「トラップのトレーニングは時代遅れだ。ザルツブルクへの移籍は僕の人生で最も大きなミス。」とコメントしていた。2年連続チャンピオンズリーグ出場の夢を断たれたトラップ。来シーズン３度目の正直はあるのか。

※　リベリーコメント。
ー今日バイエルンはどのくらいの点差を付けて勝ちますか？
「そんなのは知らないよ。大事のは勝つことだ。チームの流れはいい、それは確かだ。周りの環境がしっかりと整っていれば、戦うためのベストの条件を手にしていることになる。でもこれで１００％ということはない。もっと良くなる。僕個人としてもチームとしてもだ。」
ー最後までこの調子でいけるか。
「遅かれ早かれ上手くいかないとき、試合に負けるときは来る。相手選手の調子が良かったり、とても攻撃的だったりね。」