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Amanda post officeコミュの●Amanda post office 概要●

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2006/11/30thu


Amanda post office project
〜人と人の繋がりを何で紡ぎますか?〜


1,はじめに

2,Amanda post officeとはどういうものか?

3,目的

4,方法

5,配達について

6,防犯対策

7, 結果

8, 携帯電話のない生活から

9, 参考文献/引用






1,はじめに

 人と人は本当に繋がっているのか。この疑問が私を後押しする。私たち現代人は、常に情報が流れている世界に生きている。その中で誰しも人と接しながら生きているのだ。刻々と時を刻んでいる歴史の中で私たちは本当に大切な人と繋がっているのか。


 人は何を通して人と繋がっているのか。携帯電話の急激な普及、インターネットの異様な発達、その流れの速い世界に生きる私たちにとって、その媒体を切り離しての生活は容易ではない。その媒体等をうまく使いながら生きなければならないのだ。
 「ネット化した社会と電波化した個人に気付きを」をテーマに展開したい。




2,Amanda post officeとはどういうものか?

 Amanda post officeは京都精華大学の学内を活動場とした配達機関である。ポストを3つ制作し、学内に設置する。そのポストに投函された配達物を届ける。勿論無料配達である。局長は私Amandaである。人と人を繋げる糸を何で紡ぐか、そのつなぎ目となる配達人をする。手紙の内容は多様であっても、人と人を結ぶ中立的な役割をする。


3,目的

 私はこの秋、携帯電話生活から卒業した。これから社会人になって持ち直すこともあるかもしれないし、持ち直す事がないかもしれない。私は携帯電話を必要なときだけ使用していたが、同年代の若者はそうでない使い方をしている人も多い。人は人と繋がりたがるものである。人と簡単に繋がってしまうのは、素晴らしい事であると同時に幻のようで、つまらないものだと思う。人の繋がりを色濃くするのは、距離と時間である。出会う人の何年後が見たいと思えることや、会いたいから会いに行く、これが人と人を繋げていくのではないだろうか。同じ人生の一部を共有する事に意味があると私は考える。何か機械を通して接する関係は、現実味がない。同じメッセージであっても、送り手の手の入ったもの、何日か前に送り手によって用意された贈り物が、時間と距離を経て受け手に届く。時に、時間を感じた贈り物が胸を打つのではないだろうか。


 電子メールのよい部分は、スピード、場所を選ばない容易さである。手紙のよい部分は、時間と距離が感じられる、余裕のある時にこそ出来る贈り物であることである。その両方をうまく使いながら生きたいと思うのである。


 私が伝えたいメッセージは、大切な人と生身で接してほしい。この一言に尽きる。今まで接してきた人、今、そしてこれから接する人と対峙し直すきっかけになればと思う。

 付け加えて、私の携帯電話のない生活を今後レポートする事とする。


    あなたは、人と人の繋がりを何で紡ぎますか?        


4,方法

・ 京都精華大学内にいくつかのポストを設置する。(無料配達)三原則(1)道を塞がない(2)危険ではない(3)点字ブロックを塞がないを守った上で設置。
(2006年11月現在、第一作品となるポストを制作中)

・ 郵便局となる小屋を建てる(仮)

・ 葉書、封筒等、文具の制作

・ 学内のイベント   EX,ギャラリーフロールにて「メッセージ展」、明窓館にて「音楽会」

・ 学外活動も考慮中

・ ポートフォリオを制作

・ 観察請負人を設置…私を客観的に見てくれる人物、私を知ってくれている信頼できる人物に「Amandaレポート」を書いてもらう

・ Amanda photo…私の行動を、カメラを使用して卒業するまで撮影してもらう


5,配達について

・基本的に、学部、学科、名前で配達する。
・芸術学部の学生宛の場合、学科学年ごとの教室に配達。人文学部の学生宛の場合はゼミ履修の前後に配達(研究室を覗いて会えたら配達)

・ ポストマンの募集→面接してお願いする。その人の勉学の息抜きにしてくれればと思う。)


・ 個人情報なので、責任を持つ事は約束する。



6,防犯対策

 ポストを24時間設置する代わりに、防犯対策を考える必要が有る。人目のある場所の設置を考えているが、24時間常設と言う事は何があるかわからない。大きな事、小さな事でも何かしら問題は生じてくるのではないか。私が携帯電話を所有しないこともあって、固定された時間、ポスト設置場所に駐在することは決定事項である。


 近年、年賀葉書で忙しい時期に、郵便配達が配達物を捨てたと言う事件があった。加え、ポストに火が混入し、小火が起きる事件もあった。このような事柄への対策を考える必要がある。


決定事項と問題点

l 固定された時間、ポスト設置場に駐在
l 破損や、被害が出た場合どうするか?



7,結果

 多価値観の溢れる社会の中、中でも青年から大人になる段階である学生の中で、どう捉えられるか未知の領域である。卒業までの限られた時間の中で試行錯誤して行きたい。「手紙」というテーマは、非常に切り口が多い媒体である。歴史の中から見ても、「手紙」は古くから存在してきた。京都精華大において考えても、環境社会学的要素、文化表現的要素、社会メディア的要素、芸術的要素、全ての角度から思考出来る媒体ではないだろうか。多種多様の学内の中で、どれだけの存在感を持てるか、気付いてもらえるかが今後の課題である。



8,携帯電話のない生活から

 2006年10月一杯で私は携帯電話を持つ生活から、持たない生活へと切り替えた。連絡が全く取れない事態は防ぐため、下宿先に電話を引き、パソコンのメール機能を使用している。当初はあまり変化なく、順調に生活していた。しかし、変わった事は、生活の管理である。


 生活を改善しないと、人は時間と共に流れて行ってしまうものなのだと気づかされた。会いたい人と会えた時、話したい人を見つけた時、立ち止まって、声を掛けないとすれ違い、通り過ぎてしまう。生活の改善とは、いつも健康でないといけないと言う事。人は、心の浮き沈みや体調不良である時、人と対峙出来ずに通り過ぎてしまうものなのだ。それは、「いつでも繋がれる」という携帯電話を持った人間に無意識に住む思考なのだ。


 「携帯生活にピリオドを打った」と声高々に叫んでいるように聞こえるが、そううまく行くものではない。15歳から21歳まで携帯電話を所持した私にとって、やはり携帯電話は有って当然のもの。父母、兄弟にとってもそうであると同時に連絡が取れないとやはり支障がある。そのため、私は家族、親戚からの連絡のみに使用する携帯電話を通信会社、電話番号、メムルアドレスを変えて持った。確かに家族電話になるが、携帯電話を持っているのに公衆電話を探す作業、連絡したいのに携帯電話からメールも送れないと言う何とも言えない矛盾と戦う事となった。


 まだ、脱携帯電話生活に入って、一月余りだと言う事に気が付く。矛盾を腹に住ませ、私の苛つきを抑えるために電話帳を制作した。今実家でも目にしなくなった電話の横にあるあの電話帳だ。「あかさたなはまやらわ」順に万年筆で一筆一筆。テレホンカードを持つ事にした。叡山電鉄の駅前に公衆電話がある。寒空の下重い受話器を手に取り、用件だけを早口で話す人を見た。絵になると思った。人に対する行動もこのプロジェクトには大きな意味を持つと思う。
「携帯電話のない生活から」のレポートは続きます。(2006/11/29)



9,参考文献/引用

人の話と意見を聞くことを主とする。下に記した文献は思考の栄養分である。

○参考文献
□『メディアの力学』小森陽著 他 岩波書店 2002
□『漱石書簡集』三好行雄編集 岩波書店 1990
〆『手紙手帖』 木村衣有子著 祥伝社 2005
□『キッスキッスキッス』 渡辺淳一著 小学館 2002
□『木のいのち木のこころ〔地〕』小川三夫著 草思社 1993
□ 『木のいのち木のこころ〔天〕』西岡常一著 草思社 1993
□ 『日本の家〜空間・記憶・言葉〜』中川武著 TOTO出版 2002
〆『日本の色』下中直人著 平凡社 2006
□ 『日本切手カタログ2007』JSDA 日本郵便切手商協同組合編 2006
□ 『土方巽全集?』土方巽著 河出書房新社 1998
〆『YES YOKO ONO』朝日新聞社 2003 2003/10/25〜12/12オノヨウコ展のカタログ
□ 『印度放浪 上』藤原新也著 朝日新聞社 1984
□ 『幻世』藤原新也著 

○引用※
表紙:ポール・ゴーギャン画 http://srd.yahoo.co.jp/

コメント(1)

ゴーギャンの絵 引用http://www.tahitiguide.com/@ja/article.asp?article_id=8/6/185

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