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デラの小部屋コミュの 無題(散文詩)(「DJデラの春休み自由研究」、3月30日南青山VAL、A4コピー用紙、フォント:8)

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ラバーに身を包んだ空が虹色に蠢いている朝。黄色い果実がポタポタと雫を垂らしている。東京23区の地図を人刺し指で乱暴になぞりながら。遠くで聞こえる鼻濁音に耳をすます。引き絞るチューブから出るわ出るわ人畜の群れ。セルロイドの皮膚ばかりが燃えている。換気扇に黒くこびりついて眠りたくなる。そうして俺は腐肉の中で死んでいった。前世の宿業でね腹が減って仕様が無いんですわあっしが餓鬼界にいたころはみんな共食いでさあっしも足や腕の一本や二本すぐに無くなってしまいやしたからね悔い改めなあきまへんわははははは。お前は俺の前で伐採された老木。市場に並ぶ行列を見やりながら一体誰に買われてゆく?燕尾服の中年紳士がお前の静脈を静かに手に取りそのまま抱き締め。布団からダニが一列になって台所方面へ進軍していく。萎びた胡瓜のように明日を巡回する。ストレッサーが完膚無きまでに粉砕されるくらい。世界遺産の姫路城がぶわっと炎上しちゃうくらい。寝返りが出来るようになった日のこと覚えてるかい。彼を逃がさないための南京錠は手に入ったのかい。かつて築地と呼ばれた場所はまるで幼児がイタズラに破いてしまったかのように何もかもが欠損しておりただ白いふわふわした地平がどこまでも広がっているだけだった。自動ドアに耳はさまれる期待に胸躍らせ。プラットホーム上のタイトロープダンサーが不安定。そんなもの黒の油性マジックで塗りつぶしてしまえばいい。高層ビルの群生地に行け。一番のっぽなやつを引っこ抜くために馳せ参じろ。そこから世界を崩していけジェンカみたいに。トランクルームに魂だけ預けて。無数の焦げ肉カプセルを。葡萄酒とともに噛み砕いた日々を思い出し。揚子江の嘶きで目覚め。結婚詐欺氏に紹介された水曜夫人と。事切れた電光掲示板に目を凝らす。驟雨。狐が嫁に赴いている俺の気も知らないで。バッグの中がドロドロにみぞれていくのも気にせず。蒸れる車内で焼酎片手に踊り明かす。青梅街道を魑魅魍魎が滅多矢鱈に跳梁跋扈。ぶち当たった卒塔婆がドミノのように倒れていく。工場経由の量産型羅漢が怒りに打ち震え。コクヨ机で窓ガラス割ったら損害賠償はどんくらいだろう。神保町の一角で俺は叫ぶ。手塩に掛けた尼が口から153匹も飛び出す。泥や絵の具で塗りたくられた書類が舞う。生け花は生けたそばから抜かれ。富士そばが巨万の富を手にする。呪詛の言葉を呻きながら。海面に漂うキャベツや発砲スチロールのつれづれに八つ当たる。唯一神や水子供養や下町大統領やPTA歴任の怒りを鎮めろ。月の川に照準を合わせ。にこやかに砲丸を放て。比丘や比丘尼の連絡会議に参加し。ランドセル背負った子どもを背負って。家まで帰る道すがら。泣きボクロむしり取って代官に献上。クリームシチューに混入させる薔薇色の未来。脅し文句は「菓子折りてめえん家に投げ込むぞ。」ピアノ鍵盤が宙に舞う懐かしい日々の思い出とともに。ベルトコンベアー上で切片と切片を永遠につなぎ合わせる作業。幾許かの快楽に捕捉され。薄明かりの下でアルビノが群れている。臍下丹田に力を入れ。食堂でかやくご飯が爆発。窮屈な通用口でも手を振り回さなければならないのは。幸福な偶然が重なっただけだ。沈みゆくのは俺と街たち。黒苺を盆に盛り。フォークとナイフで丁寧に小骨を取る。ボウルは鉛で満たされており。ぶちまける準備はできている。対岸のプラチナ工場が火事。赤く染め抜かれた空を滑車で吊り下げ。生きていくのがやっとの過去をTシャツで拭き取る。非常口は閉鎖された。どんなに腕の痛みを訴えても。椰子の実は押し黙ったまま殻を破ろうとしない。身元引受人も失踪する晩に。蚊がリンパ液をちびちび吸っている。どこまでも続く大伽藍を。巨大な四足獣が這い回っている。不眠の傀儡人形は後遺症を苦に。診察室でピクニックを催す。剃刀蜘蛛と鉢合わせた晩に。蛍光灯と同棲を始め。人影の海に揉まれてもうお前すら見えなくなった。母屋に幾億本の鉄筋が降り注ぎ。我儘な電力に失神して泡吹く蟹。タイマーが切れて突然の消灯。そんな中でも俺のマトリョーシカだけが可愛い。円筒形の空間は今までどれだけの人体模型を踏み潰したというのだ。何も二本とも開ける必要などなかったカルピス瓶が甘さひかえめの饂飩を背負い投げたりする世界に。高台の寺院は熔解の時を待ち続けている。硝子戸を引くと部屋いっぱいの大女が洗濯カゴに裸男どもを放り込んでいる。全ては夜が教えてくれた。夕暮れ時の植物園で起こった事件を。手ごろな頭脳に落下させる。寄生されたサボテン状の朱肉はユートピアを具現化する。これから意味の争奪が始まる。漏電中のサイボーグがボディーソープでショートしている。チェルノブイリのカマキリが四畳半を切り裂く。白熊プリントで隠蔽工作。まるで良質なセレンディピティではないか。まあメロンパンでも食えや。金属製の母親が正体を暴かれるとき。大量のキニーネが投与され。パトカーが捻転。クリアファイルに思い出をしまい込みながら。戸棚の巻貝を隅から隅まで叩き潰してしまう。お前の絶叫マシンに重大な過失。複眼レンズで覗き込んでもいいかい。胸の牢獄に散弾銃をぶち込んでもいいかい。夜な夜な6番街を徘徊する桃姫に出会えるのは。触れるそばから砂のように崩れ去る言葉だけ。河岸でネコの骨を拾い。そっと井戸の底に沈める。眉間に鉄のくさびを打ち込めば。ゼラチン質の忍者が日常に潜むメルヘンを待ちうける。総天然色のマンモスタンカーが樹液を吸っている。物質的恍惚が甲子園で優勝する午前3時は。カフェテラスで思いがけない迫害に遭う。欲望のサイドブレーキは内的体験のインド人を表象したため。クリーニング屋の店先で舞妓打法。ザリガニを散歩させ。3Dメガネに十字架の朝食が投げ込まれる。殺風景な捕鯨。測量技師は冥府へ旅立った。パケ代も払わずに。男爵の語る神話に耳を傾け。グラマラスな観葉植物に敬礼し。玉子豆腐を土足で踏みつけるくらいの悪漢だとしても。コミュニケーションにおける擬似相互性はマナー違反だと認識している。外部意識の透過点にノーヘルの二人組は。ガス湯沸かし器の車掌を棺桶に放り込むとき。うっかり宅配業者の算術を聞き逃してしまった。屋根裏の赤子は絨毯の上で結晶し。物心ついた日には雲母の鱗が舞う風に身体を預ける。誰もいなくなって錆び付いた灯台でもまだ輝ける。夢の保護膜が破れたとき。蜂蜜に一滴の血が混じり。遺跡発掘団は計画中止を余儀なくされる。漆喰の曙がCSテレビから派遣されたものの。室内温度でも気化してしまうのが気がかり。顔面の塗料が剥げてくるではないか。マニピュレーターが断崖の上に突き刺さっている。無限の距離感を誰が演じる?てめえのギガヘルツを生け捕りにして味噌つけて食うてまうど。裸足の三輪車は再婚した。胡椒船を甲状腺に固定し。区画整理で滅び去る運命。無愛想なオンドリが。価値判断を大皿の上で瀉血し。もう興味など失っているかのように。虚空の乳首を吸いあぐねる。楽園の実験体は拒絶してはいけない決まりだ。まさかこんな所で戦いの音楽室に出会おうとは。テトラポットの誘惑を撫でさすり。パジャマ姿の海綿体が狼藉の限りを尽くす髭も剃らずに。憎しみの塑像に弾け飛ぶ牡丹。ロウで出来た観覧車は恋人たちの熱で溶け始めている。シートベルトをおしめ下さい。死んだ祖母が枕元に立つ前に。デパートで迷子になる前に。刹那の喜びを噛み締める前に。カリフラワー商店街で五寸釘を購入。三半規管に嫉妬を覚え。過去は持たない主義の。乾燥した荒野の恍惚にも似て。肺のスプリングが錆び付いて軋む。タバコの本数がまた増えそうだ。拇印でいいから押していきなさい。焦点の合わない目で。握り飯を要求しながら。プラスティックの水道管に。砂利やハムや前兆や庶務や眠りを詰め込む。東京23区の地図はもうどこかへ行った。仕事に専念しなくては。保護色の苦悩が従業員を募集し。尺八の技術屋が百人一首をコンプリート。横綱力士はビリヤード台に突っ伏し。てめえは規格外の人形だったことを忘れ。ハイカラな義手とすれ違い。ハンダで溶接する。エプロン姿の植民地に魅入られたバッタは。華奢な祖国を放擲し。キャバレーの堤防が決壊。2秒半前の顔顔顔が。壺裁判で滅び行く。鳥籠の中に烏龍茶のペットボトル入れたのはお前か。石灰像が掻き毟り。死んだ傷跡とともに。強迫観念の賀状を燃やす。象牙の地下鉄工事。救急車のサイレンもかまびすしく。リンゴの芯ばかりが散乱する門出。パーティ会場を後にし。熱帯産の皮膚を引き裂く。八卦見がたおやかな時間に身を任せる。妄想の中で直立不動。鮮血を浴びた壁紙を剥がす。24時間前の明日に。児童販売機を叩いても。入れた100円は取り戻せない。金属製の仮装行列は。茶色の隅で喉仏が囀る時に輝く。純粋なテクノロジーこそ暴力なのだ。進化の過程で死んだ娘が。波打ち際で浸透している。世界が滅びたその跡に大きな原っぱが出来たら。ぼくも呼んでくださいね。海にたんぽぽたくさん浮かべましょう。そうしてこっそり鳩のように生きましょう。鼓動はいつの間にか停止しており。県営の雑木林では顔の白布を取らねばならなかったのに。虚無僧詐欺が横行したため。ヌイグルミの中にこっそり猜疑心を隠す。お願いだから見つかりませんように。先入観は美しく描き出された。顕微鏡で見た欲望の色彩たちを無理矢理引っぱり出してしまったのは。哺乳類の微弱電流的な我儘だったのか。1257のダメージを受け。2164のダメージを受ける。痛みを感じるために思考の迷路に迷い込んだお前を。俺は救い出すことができるのだろうか。光線を束と握り締め。無秩序に磨り減っていく翼へ擬似的な憧憬を見出したお前に。俺は声をかけてあげられるのだろうか。もうお前の最後の言葉すら俺はようよう思い出すこともできず。問い詰められれば詭弁ばかりが口を濁し。日々のうたかたに無闇ひしめき合って暮らしている。同じ窓から同じ顔ばかりが覗いているバベルの塔で。トランクルームに魂だけ預けて。生きていくのがやっとの過去をTシャツで拭き取る。全ては夜が教えてくれた。お前を逃がさないための南京錠は黒の油性マジックで塗りつぶしてしまえばいい。驟雨に事切れた電光掲示板をお前と一緒に見つめる。バッグの中がドロドロにみぞれていくのも気にせず。ポタポタと雫を垂らしている漏電中のお前だけが可愛い。お前の絶叫マシンは鳥籠の中に置いた。お前をハンダで溶接し。お前の胸の牢獄で錆び付いているスプリングに保護色の苦悩を抱く。お前の焦点の合わない目。お前の三半規管に嫉妬し。お前を鉄のくさびで崩そうとしたジェンカみたいに。お前の静脈を静かに手に取りそのまま抱き締め熔解の時を待ち続けている。薄明かりの下でそっと井戸の底に沈みゆく俺とお前。ベルトコンベアー上でラバーに身を包まれたお前も24時間前の明日は滅び去る運命。人影の海に揉まれてだんだんと見えなくなっていくお前。無限の距離感を誰が演じる?猜疑心。我儘。鼓動はいつの間にか停止して。そうして俺はお前のいるはずもない腐肉の中でお前を想いながら無数の断片に押し潰されて死んでいった。

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