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[dir] 放送大学コミュの授業ノート 【発達と教育の心理学的基盤】

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人名などのノートです。

サックス P20 Saxe,G.B 1991
 ブラジル路上生活者のキャンディ売りの子ども(5〜15歳)の「数学的」技能や理解を調べた。
 結論:「数学的」技能や理解は、学校経験が土台になって学べたものではなかった。

グリーンフィールド  P21 Greenfield,P.M. 1984
 南部メキシコの高原民族の伝統的な織物技術を親から子へ伝える場面の観察
 結論:子どもの側に学ぼうとする強い意欲が見られるのが特徴的だった。
  注−必要により学ぶ知識や技能は、その必要を満たすという範囲に留まりがちであること。

アレキサンダー  P27 Alexander,P.A. 共同
ブラウン     P27 Brown,A.L. 1999
 学校で教えられた知識や手続きの転移は、教師や教育研究者が期待しているよりずっと稀にしか生じない。

☆☆ P27 Vanlehn 1989
 熟達者の特徴:問題を仕分けし、ある解放ルーチンを適用することを許す問題スキーマをもつことだ。

☆☆ ブラウン P27 Brown 1988
 学習や理解への動機づけを論じるなかで「適応的熟達」の概念にふれている。
  適応的熟達者が知識を広く柔軟に適用することができるのは、彼らが手続きの意味を理解している。
  つまり、そのステップがなぜうまく働くのかがわかっているからである。

ボーラー P28 Boaler,J. 1997
 学習する文脈の差(ほぼ同一の認知的技能)
  数学を教科書に記述されたよく定義された技能として学んでいた学校
  日常的な問題解決の道具として学んでいた学校
 ☆手際のよさに価値ある場合、「定型的熟達者」の傾向。
   さまざまな新しいやり方を試すことが尊重される環境下で、絶えず新たな問題に対処しなくては
   ならないような実践に参加しているときは、柔軟で適応的な知識や技能の獲得に特徴づけられる
   「適応的熟達者」の傾向

ピアジェ     P45 Piaget,J. 1929
 【児童の世界観】 4つの発達段階
   ?感覚運動期(0〜1.5or2歳)
   ?前操作期(2〜6,7歳)
   ?具体的操作期(7〜11歳)
   ?形式的操作期(11、12歳以降)
  ☆1980年代以降、「一般的な発達段階」は疑問視されるようになった。
  −− P46 Hirschfeld & Gelman 1994
   その代わり、知識自体のいろいろな領域(心理、数、言語、空間など)によって異なる。
  −− P46 Chi,et al., 1989
   年少児でもよく知っている領域では、年長児が行うような推論様式を示す研究。

スペルギ P48 Spelke,E.S. 1991
  物理的知識の研究
  ?連続性の法則、個体性の法則 生後4ヶ月までに獲得
  ?重力と慣性の法則 生後8・9ヶ月以降らしい
  ?物体の運動と人間の行動(自力か外部の力か)の区別は1歳未満
  ?1歳までには、人間の動作を推論する場合、注視の方向や感情の表出が重要、
    物体の運動は接触の作用にしたがって推論できる。

ウエルマン P50 Wellman,H.M.
 子どもの発話分析より物理学的事象、心理学的事象、生物学的事象の因果的説明の研究。
  結果:4歳児では、3種類の行動にそれぞれ適切な因果的説明をすることができた。
  「幼児は2歳代には、少なくとも3つの基礎的な日常推論システムを持つようになる。すなわち、
   物理学的、心理学的推論は確実に行うことができ、初歩的であるが生物学的推論さえできる。」

ウエルマン P51 Wellman,H.M.
  2歳代では欲求のみに基づき人の行動を理解しているという点でその素朴理論は「欲求心理学」と特徴
  づけられるが、4歳ごろまでには、「信念−欲求心理学」というべきものが獲得され、信念と欲求の両方に
  基づき人々の行動の心理的原因を説明できるようになる。

サイモン     P60 Simon,H.A. 1973
チェイス P60 Chase,W.G. 共同
  チェスの超熟達者たちの記憶研究。  熟達の10年ルール
   駒の配置パターンを一つのまとまり「チャンク(chunk)」として認識しており、膨大な量のチャンクを記憶している。
  その後の認知心理学研究で、熟達者は記憶力がすぐれている、問題を解決する方略の選択、必要な情報を
  探し出す能力などもすぐれている。最近では、天賦の才よりも長い時間かけて積み上げられてきたものである。
   チェイスのSFの研究で、自分の持つ長期記憶中の知識と実験時の記憶を結びつけることによって
  ひとつのチャンクにすることができたのである。同時にチャンクを階層的な構造にするための検索構造(retrieval
   structure)を作り上げていた。この記憶を「熟練記憶(Skilled Memory)と呼ぶ。 1981

ルリヤ P61 Luria,A.R. 1983
  記憶術師「シィー」の研究。
   記憶人間(Memorist)たちが短い時間で記憶する情報の量は、普通の人が記憶できるとされる数字のサイズ
   (メモリスパン、memory span)の7プラスマイナス2(Miller,1956)をはるかに越える。

エリクソン P64 Ericsson,K.A. 1993
  バイオリニストたちの通算練習時間の研究
   サイモン&チェイスの熟達の10年ルール以降、音楽やスポーツ、数学などの幅広い分野において成立。

スロボダ P64 Sloboda,J.A. 1994
  生まれつきの才能は神話である。
  ?大多数のすぐれた音楽パフォーマンスを示す文化が存在することにより遺伝よりも文化的要因が重要。
  ?すぐれた音楽家がかならずしも音楽一家から生まれているとは限らないこと。
  ?すぐれた音楽家が幼少のときから才能が認められていることは限らないこと。
  ?長い年月にわたる練習を抜きにしてすぐれたパフォーマンスを示す例はほとんど見られないこと。
  ?生まれつきの音楽能力を示すと考えられがちな絶対音感も、原始的な形では多くの人が持っていること。

キースラー P102 Kiesler,S. 1973
  社会的手がかり減少モデル(Reduced Social Cue モデル)
   テキストメールでは、対面場面と比較して、表情・会話の抑揚・感情・話者の社会的位置・話の文脈など
   の情報が欠落する。そのために別のコミュニケーションができると考えた。 1985
   1994年Markusの研究では、制約の影響を受けるだけではなく、特徴をうまく使いわけている。

クロート     P103 Kraut,R.
  「インターねーットのパラドックス」
   対人関係の調査、家族、近隣、遠方、社会的サポートや心理的健康、孤独感、日常的ストレス、抑うつ傾向
   1995・6年調査:ネガティブであった。
   2002年調査:ポジティブであった。(活発な人はより活発になる。)
    調査の差は、調査時期の差により、インターネットの利用人口の大きな差が考えられる。

マイナット P110 Mynatt,E.D. 2003
  高齢者の日常生活などを支援する取り組み。”Cook's Collage”

ヴィゴツキー P116 Vygotsky,L.S. 1930年代死去
  発達の最近接領域(zone of proximal development)
   人の発達を考える上で4つの発達領域を同時に考慮する必要がある。
  ?系統発生(類としての発達過程)
  ?社会・文化・歴史的過程(人類が社会を構成し文化を生成しながら生きる歴史的過程)
  ?個体発生(個人の発達過程)
  ?微視発生(比較的短い時間の間に生じる過程)


コール  P145 Cole,M. 1981
  学校教育の弊害の研究例 その?。
  料理クラブでは、「生き生きと率先して活動している有能なメンバー」
  教室での学習場面では「学業不振児」(読みに困難があり、周りの援助をひきだせなかった環境)

ムーア P147 Moore,O.K. 1969
 子ども同士のやりとり(これからの学校教育に向けて)
  学習者には、「働きかける人」「待ち受ける人」「やりとりする人」「判定する人」の4つの役割がある。

ムーア P150 Moore,O.K.  上記の4つの役割
 学習発表会(子どものみ、親も参加)−自分が調べる。人前で発表する。聞き手として参加する。
  コメントする。などの機会をと通して、個々の子どもの持つ有能さが引き出される。

ピアジェ     P191 Piaget,J.
 「構造主義」:質的に異なる発達段階(思考の構造ないし論理=数学的構造により特徴づけられている)
  の順序に関するもので、発達段階が、個人において一定不変の順序で現れるだけでなく、そこでの論理=
  数学的構造はいろいろな領域に斉一的に適用される。
 「構成主義」:知識がどのように生じるかに関するもので、知識が発達するのは、個人が環境に選択的に
  働きかけ、それを修正しつつ取り入れ、自己の持つ先行知識を洗練していく過程を通してである。
   「調節」と「同化」:環境から情報を取り組むことを同化、既有の知識や活動様式の修正することを「同化」
  まずい(問題)点:知識の領域固有性が考慮されていないこと。

ガードナー P196 Gardner,H. 1993,2001
 「多元的知能理論」
 ?さまざまな状況における言語の効果的な使用を可能にする言語的知能
 ?音の諸次元(高さ、長さ、音色など)を処理する音楽的知能
 ?抽象的思考に携わる論理=数学的知能
 ?空間的イメージを操作する空間的知能
 ?身体を使って問題を解いたり情報を生成する身体=運動的知能
 ?自分自身の感情や意図を的確に識別・制御する個人内知能
 ?他者の感情、信念、意図を識別・制御する個人間知能
 ?環境内の動植物を見分け、分類する博物的知能

稲垣佳世子 P25
波多野誼余夫  P25 共同
 1968、小学生の集団討論の学習効果を調べた研究
  ?問題提起、討論後、実験観察。?問題提起、討論なし、実験観察。
   結論:?の方が応用力のある知識が獲得されやすい。
   推論:集団討論において複数の意見に出会い、正解についての「当惑」状態が、理解へと動機づけられ、
       理解を求める活動(理解活動)が生じた結果である。

稲垣佳世子 P27 1992
波多野誼余夫  P27 共同
 「定型的熟達者」:慣れ親しんだ型の問題を素早く解ける
 「適応的熟達者」:柔軟性や創意により特徴づけられる

稲垣佳世子 P27 1992
波多野誼余夫  P27 共同
 ☆適応的熟達者が育つための4つの動機づけ的な基盤
  1)絶えず新奇な問題に遭遇すること。
  2)対話的相互作用に従事すること。
  3)緊急な(切迫した)外的必要性から解放されていること。
  4)理解を重視する集団に所属していること。

波多野誼余夫  P28 2001
大浦容子  P28 共同
 ピアノの練習過程比較
  初級者:「速くて正確に」を目標に、技術面での練習のみ。→「指のよく動く初級者」の可能性
  準熟達者:演奏表現の調整に費やされた。音量、音色、タイミングなどさまざまなパラメータにおける
      微妙な変化の効果を検討することにより、自分の演奏意図の伝達になにがよいかを検討した。

波多野誼余夫  P52 1993 ?
稲垣佳世子 P52 2002 ?
  ?4〜5歳児は、生物学的事象と心理学的事象とを区別することができる。生物学的事象、特に
   身体内部の過程(例えば心臓の鼓動や呼吸に対しては、人間の意志や欲求によって制御できない)

  ?幼児のもつ素朴心理学を擬人的および生気論的と特徴づけている。未知の動物や植物の属性やふるまい
   に対して効果的な予測や、もっともらしい説明を生み出す。生気論的因果とは、臓器は行為主体的性格
   (行動をひき起こしそれを持続させる傾向)を持ち、臓器の働きは、「活力」(特定されない何らかの物質、
   エネルギー、あるいは情報として概念化される)の伝達や交換として説明される。

美崎薫  P110 2004
  自宅を「記憶する住宅」として、2004年時点で60万点以上の画像ファイルが検索できる。

鈴木宏昭  P144 1984
  「学校のもたらす弊害 例1)ナンセンスな解決方法」
   算数の問題で、「50%の濃縮オレンジ250gと100%オレンジ1Kgを混ぜると濃度はどのくらいになるか?」
   小学6年生の3分の1の答えは、「150%」であった。

仲本正夫  P146 1979
  「学校の役割:日常的認知を超える 日常生活との橋渡し 例1)」
   折り紙で最大容量の箱を作らせたり、放物線の形をしたコマづくりをさせるなどで微分・積分を気づかせて、
   数学的な世界を広げていく手助けをしている。

久津見宣子 P147 1988
  「学校の役割:日常的認知を超える 日常生活との橋渡し 例2)」
   5・6年生の「人間の歴史」で、米の栽培をしたり、糸から織物をつくったりする「ものづくり」の実習が、
   子どもの歴史的認識を深めることに成功している。

英字・数字 索引

N3Cの原理  P41
 「語学学習の原理」 −第二層 
  新奇な名前は命名されていないカテゴリーにマップする。
  第一層 「指示」「拡張」「事物の範囲」
   「指示」 語は事物行為、属性をマップしている。
   「拡張」 語はもとの指示物以上をラベルしている
   「事物の範囲」 語は事物全体をマップしている。
  第二層 「慣用性」「カテゴリー範囲」「N3Cの原理」
   「慣用性」 その社会での話し手は特別な”同意された”タームを好む。
   「カテゴリー範囲」 語は知覚的類似性でなくカテゴリーに基づいて拡張される。

IT(Information Technology)  P100
 コンピューターやネットワークをはじめとする情報通信技術のことである。

WWW(World Wide Web)  P100
 インターネットを介した情報流通のまったく新しい形のことである。
 普及は1994年以降である。

100校プロジェクト  P106
 小中高のネットワーク教育の先進的な取り組みをしている学校を支援するプロジェクト。
 文部省と通産省が1995年に開始。2002年から中学校(情報とコンピュータ)、2003年から高校(情報)で、
  必修となった。

ICF  P164 2002
 The International Classification of Functioning,Diasbility,and Health
 機能、障害、健康についての国際分類
 −「心身機能・構造、活動、参加」の3レベルで機能している。

波多野誼余夫先生のご冥福をお祈りします。

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