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シネマインク.の部屋 コミュの3月11日と1月17日と『生きてるものはいないのか』

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今日は3月11日。東日本大震災から1年が経った。

当時、僕は店でパソコンの作業をしていた。
グラグラっとはきたが、神戸はさほどの揺れではなかった。ネットでの緊急速報で東北を中心に震度7以上の地震があったと伝えらた時も、多少の心配はしたが、どうしても大きな惨状が想像できず、店に来ていたお客様と揺れたや揺れてないやらという他愛もない会話をしていた。しかし、休憩から帰ってきたスタッフKさんの「すごいことになっていますよ。」の一言で、嫌な思いに駆られ、近くのヤマダ電機まで走って行き、テレビに映し出され光景を見て絶句した。
津波で車や家が流され、人々がビルの屋上に取り残されている。その時の映像は茨城の映像だったと思う。
その後、さらに目を覆いたくなるような映像が流れる。福島原発の爆発、ガスタンクの炎上・・・不謹慎な言い方かかもしれないが、まるで東宝の特撮映画を観ているようだった。
ヤマダ電機では、人々がテレビに群がり、関東、東北方面に知り合いがいる人々は携帯で連絡をとろうとしていた。まったくつながらないようで、誰もが不安を募らせていた。被害のない神戸でも、心配のあまり、テレビの前で泣き出す人も多くいた。

僕の中には、やはり17年前の阪神・淡路大震災のことがよぎった。家が崩壊し、大切な人達を多く失った。

今でも長田区の焼け落ちて廃墟となった街並みの赤い色は忘れられない。電気もガスも水道もない家の前で、どてらを着て、顔の汚れた子供たちが寒さをしのいで、木片を焚いていたことを思い出す。

兵庫警察署の前に並べれた多くの遺体も忘れられない。あまりの数に遺体を入れる棺桶がなく、路に並べられている亡骸には、母と小さな赤ん坊を一緒にくるんだ毛布もあった。

そんな状況が1年ぐらいで改善するわけもなく、それからの数年はガムシャラにならざるを得ない時期であった。神戸でも住む場所を捨てる人、捨てるしかなかった人、そこに残る人、残るしかなかった人がいた。どうして自然は、このような残酷なことをするのだろうと何度も思った。

でも神戸は全てではありませんが、復活しました。
僕も新しい仕事に苦戦しながらも、妻と娘のいる家族を持つことができました。だから東北、関東で被害に遭われた方も必ず復活できるはずです。あと10年という歳月は長いかもしれません。しかし、この辛さを乗り切れば、きっと笑えるはずだと僕は信じています。
今が辛くても、諦めないでください。これからの未来を生きる子供たちのために頑張るしかありません。
僕も地震当時、「頑張って下さい。」と言われると、「俺はお前らより頑張っとるわい!」と思ったものです。しかし1年が経った今、あえて言います。未来のために、未来を生きる子供たちのために頑張って下さい。もちろん僕たちも、皆さんのためにできる限り応援し、頑張ります。美しい日本を取り戻すために。

今週は、『生きてるものはいないのか』。
監督の石井岳龍は、石井聰亙のこと。現在、石井監督は、神戸にある神戸芸術工科大学で講師をされている。この学校の卒業生、在校生の何人かが当店の常連で、よくお店に来ては映画の話をしている。その縁からか、前売り券を購入することになり、観に行くことになった。
とは言え、僕は『狂い咲きサンダーロード』や『爆裂都市』以来の石井ファンでもあるので、『五条霊戦記』以来の長編と聞いて、密かに楽しみにしていた一人なのだが。(石井監督は日本で、サイバーパンク映画を作ることが出来る数少ない監督だと僕は思っている。)

で、映画の感想だが。
高校や大学の文化祭で上映される映画研究会の映画を、プロの監督、スタッフで撮ったような映画であった。(ちょっとわかりにくい書き方かな?)

全くセットは作っていない。神戸芸術工科大学かその周辺の道をつかった完全ロケ作品である。病院が隣接された大学が舞台なので、セットも不要なのだろう。役者も村上淳、染谷将太(彼も『ヒミズ』までは知らなかった。)ぐらいが知っている程度だった。ま、調べてみると、まるっきりの素人ばかりではなく、そこそこ、いろいろな映画やテレビ出ている方たちばかりなのだが。
特撮もあるわけではない。少しだけあるCGの部分も今の高校生ならば、簡単に作ることが出来る程度のものである。とにかくお金はかかていないことが一目でわかる。

じゃあ良くなかったのかと言えば、そうじゃないんだな。
お金をかけなくても、それなりに面白い映画を作ることが出来る。もともと『狂い咲きサンダーロード』も低予算映画だった。(当時、石井監督は公開されていた高額予算映画『レイダース』と比べていたな。)
プロの監督、カメラマンなどのスタッフで映画を撮れば、面白い作品になる。プロとアマチュアの違いを、当たり前なのだが比べることが出来る映画なのである。
それに僕が好きなサイバーパンク映画に仕上がっているのも嬉しい。『ブレードランナー』や『マトリックス』のようにお金をかけなくてもサイバーパンク映画は出来るのだなと、感心させられた。え、サイバーパンク映画って、どんな映画かって?それは、感じてください、映画を観て。

僕的にはおすすめです。石井ファンは観に行って下さい。

最後に映画に出てくる大学名は「神西大学」だったが、ロケをしていた神戸芸術工科大学は、神戸の西神と言う場所にあるからだろう。これも、なんだか高校生乗りだな。

以上、店長でした。

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