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三浦綾子コミュの【全国の三浦綾子読書会をご紹介するシリーズ とかち三浦綾子読書会の活動】その3/全3回

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【全国の三浦綾子読書会をご紹介するシリーズ とかち三浦綾子読書会の活動】その3/全3回

10月14日(土)に開催された とかち三浦綾子読書会10周年記念『銃口』パネル展シンポジウムに参加してきました。



一種の突撃訪問取材ですね(^^

<発表 キリスト教文学としての『銃口』> 日吉成人さん




『銃口』には聖書と同じテーマが含まれているが、今日は「善悪」についてお話してみたいと思ってます。

芳子ちゃんが納豆売をして遅刻したのを同級生が見咎めたことに対して、担任の坂部先生は「人間は人間なんだ。神様じゃないんだ。だから、ぼくたちは、人が遅れて来ても、どんな理由で遅れて来たか、よくよく思いやらなきゃならん」とクラスを指導して危機的な状況を回避して建設的な方向に舵を取りました。
聖書創世記2章で人間が罪を犯して、自分が善悪の基準になるという生き方がここから始まりました。
その結果は 死と諍い、争いが待っていました。

これを解決するためにはどうすればいいのか?
「人間は人間なんだ。神様じゃないんだ。だから、ぼくたちは、よくよく思いやらなきゃならん」
これが解決の鍵となると思います。

「思いやる」の最上級は「身代わりになる」です。
『銃口』の中にも身代わりを申し出る人物がいました。
坂部先生と金俊明です。

坂部先生は河地先生に生徒が叱られていた時に「私を罰してください」と申し出たのでした。

また金俊明は竜太の助命を申し出る時にレジスタンスの仲間に向かって「私が代わって撃たれてもよい」と言いました。

キリスト教ではイエス・キリストは受肉した(人間となった)神を伝えています。
神が人間の身代わりになるために人間となったという考え方です。
人間が神になるということと
神が人間になるということと
この差はとても大きなものです。

キリスト者は「神が善」であり「神が義」であると信じているので謙遜に歩むべきだと思います。


<ディスカッション フロアと共に> 司会 伽賀由




今までの発表者が全員講壇上に登り、会場からの質疑を受ける時間でした。

◯戦争中綾子さんは天皇陛下のために死になさいと、熱心な教師だった。おそらく『銃口』に出てくる河地先生も同様の熱心な先生なのだろうと思う。熱心で真面目というのも曲者な時があると思う。ハンナ・アーレントの「エルサレムのアイヒマン」もそのような人物像を描き出している。

◯正邪の見極めが難しい時代。どのようにして行くかと考えるが文章を書くこと、綴方教室のようなことが必要ではないだろか?

◯『銃口』は地道な取材の成果が現れたものと思う。
 国家主義との相克を描いた作品で、内容は濃密で深いと思う。
 昭和は、振り返ると、戦争の時代だった。
 山田曹長の敗走の方法・・丸腰になる・・示唆にとんでいると思った

◯綴方事件の被害者の方は既に全員お亡くなりになった
 生活図画事件の被害者はまだ2名がご存命
 自分の良心を守らなければいけないが、「どうやって?」と思う。
 治安維持法で逮捕された人は7万人にも及ぶというが今の現時点でも起こり得ると感じる

◯今の時代が太平洋戦争前に似ているとつくづく感じる
 他人に対して銃口を向けない自分でいられるか?
 加害者にならないためにはどうしたらよいのだろう?



皆さん熱心に挙手しておられました。
全部をここにアップできないのが残念ですが、
会場の熱い雰囲気が少しは伝わったのではないでしょうか?

その3/全3回を終了します。


実は・・・森下代表の講演を記事にする回数から漏らしていました(^^;
ということで講演を次回に「最終回」ということでアップします。
 
とほほのホ


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