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三浦綾子コミュの【全国の三浦綾子読書会をご紹介するシリーズ とかち三浦綾子読書会の活動】その2/全3回

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【全国の三浦綾子読書会をご紹介するシリーズ とかち三浦綾子読書会の活動】その2/全3回

10月14日(土)に開催された とかち三浦綾子読書会10周年記念『銃口』パネル展シンポジウムに参加してきました。




一種の突撃訪問取材ですね(^^

非常に内容の濃いシンポジウムでしたので、できるだけその場の雰囲気をお届けしようと思うのですが、そうするといつも以上に長尺になります。ご寛容の程をお願いします。






<発表 生活綴方事件と治安維持法> 森本麗子さん

『銃口』の背景となった「生活綴方事件」と当時の「治安維持法」の関係に着目し、「銃口」は一体誰に向けられていたのかを考察した発表です。それに併せて現代の「共謀法」などが持つ危険性についても言及してくださいました。
また『銃口』の中に表された綾子さんがとても大切に思っていることについて発表してくださいました。
教育の根幹について(本はいずれも小学館文庫です)
  木下先生の言葉として・・『銃口 上』P423
愛国心について
  沖島先生の口を借りて・・『銃口 上』P352〜353
人間であることの大切さ
  坂部先生の言葉として・・『銃口 下』P63
自分を投げ出さないこと
  坂部先生の言葉として・・『銃口 下』P65、P226
「銃口」に勝った人たちとして
 北森政太郎(竜太の父)逃亡したタコを匿い逃した
 近堂上等兵
 山田曹長 丸腰の勇気
 金俊明  竜太を無事に日本まで届けた
 
最後に聖書ヨハネによる福音書1章5節
1:5光はやみの中に輝いている。やみはこれに打ち勝たなかった。
を締めくくりの言葉として発表は終わりました。





<坂部久弥先生をめぐって> 尾関敏明さん

◯坂部先生のこと
旭川署で竜太と再会し許されたたった10分の間に竜太に一生を左右するようなメッセージを与えようとした。ここは綾子さんの情熱の凝縮された箇所です。
人間が人間として生きることを訴え続けた坂部先生
人間は「けだもの」や「卑怯者」になってはいけない。
「しかしな竜太、どんな時にも絶望しちゃいけない。四方に逃げ道がなくても、天に向かっての一方だけは、常にひらかれている。・・・」
治安維持法は人間を「けだもの」や「卑怯者」にしてしまう。
ここに作者のメッセージがあると思う。

◯北森政太郎の矜持
「何れにしても、質屋のお陰で、親戚知人に頭を下げる辛さは、まぬがれる寸法だ。質屋がなければ首吊りしかねない気弱な人間だっているわけだから、おれはいい仕事をしていると思っているよ」

◯金俊明の捨て身の助命
これは真心の勝利だと思う


その2終了 その3に続きます。

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