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三浦綾子コミュの【2017年5月23日 三浦綾子読書会 特別講演会のご報告】

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【三浦綾子読書会 特別講演会のご報告】
日時:5月23日(火)10時00分〜12時30分に御茶の水キリストの教会で開かれた三浦綾子読書会 特別講演会のご報告をさせて頂きます。

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講演1 ――
講師:宮嶋裕子氏
旭川で三浦綾子夫妻と親しく過ごした初代秘書が語る三浦綾子とそのメッセージ
講師略歴
宮嶋裕子氏・三浦綾子初代秘書、著書「三浦家の居間で」、「神さまに用いられた人 三浦綾子」など
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【講演の概要】
5月19日金曜日に読書会顧問の長谷川先生に偶々お電話を差し上げたんですが、その1時間前に込堂先生から、急病のため今日5月23日(火)の講演はお休みさせて頂きたいという内容のお電話が長谷川先生にあったところでした。

私はその話をお聞きして予定も空いていたので、私で良ければ代りを務めさせて頂きますと申し出て、今日ここに立っています。


以前塚口教会の山崎先生が「綾子さんに関わると不思議なことが起きるものですね」と仰ったことがあります。
山崎先生はその後病を得られたのですが、1年間綾子さんの文学の学びをしていたことが、闘病生活を支える力になったそうです。


ある日、綾子さんが「風邪も癌も治すのは神様にとって同じ」と話をされていまして、若かったわたしゃ「あ、そうか」と通り過ぎただけでした。
今になってみると、神様が生かそうと思ってくれるなら、生かしてくれるだろう、語ることが必要なら語らせてくれるだろうという考えに至りました。

こんなわけですので、先年病を得てかなりな手術を受ける時にも、信頼感をもって、向こう岸に着くことを信じて、大船に乗ることができました。

私は今、生きている限り、初代秘書として三浦綾子夫妻と親しく過ごしたときのことや三浦綾子さんのことを語り続けたいと思っています。


今日はあまり講演では話してこなかった、私が体験した「不思議なこと」をお話させて頂こうと思います。

<秘書カムバックの経緯など>
文学館開館直後に二代目秘書八柳さんが重篤の病なので、旭川の知人から「お見舞いに行ってほしい」と言われ、1998年の9月に八柳秘書を見舞った。
すると彼女から「光世さんと綾子さんを助けてほしいの」と言われました。
「祈っているから」とも言われました。
当時我が家は3人の大学生の娘達を抱えて旭川に通う交通費はとても出せそうにありませんでした。
ところがある日書留が届きまして、開封した所「5万円の旅行券」が入っていました。応募したことも忘れていたものが当たったのでした。
鳥肌が立ちました。
これは旭川に行けと神様が仰っていることが分かりました。


<著作が発行されるまでの経緯>
結婚して茨城に住んでいるのですが、度々綾子さんにはお電話を差し上げていました。する綾子さんはきまって「裕子ちゃん、あんた私の後継ぎをしてね」と話してくれました。
焦りました。勉強は嫌いでしたし・・・・
書く気はあったのですが、「はい」とは言えず、心に留め続けていました。
「百万人の福音」が毎年募集する「ペンライト賞」に何回も応募しましたが佳作が精一杯で、一回も入賞はできませんでした。
「なんで入賞させないのぉ、悔しい〜、良いこと書いているのに〜」と思っていました。
綾子さんの逝去後「百万人の福音」から1年ということで連載の依頼がありました。
「どうしてですか?」と編集者に尋ねた所、以前「百万人の福音」の編集者であった熊田さん(当時南米に宣教滞在中)から「この方はかける方ですよ」と推薦があったためですとのことでした。
熊田さんは私が「ペンライト賞」に何回も応募した原稿を全部目を通してくれていたのです。
不思議な導きで連載が始まり、9ヶ月目のころに最終回(12回目)までどのように運ぼうかと編集者と相談したところ「私1年って言いました?書けるだけ書いてください」と。
その後は「書かせていただいた」の連続でした。
結局3年余りの長い連載となって、「三浦家の居間で」という本にまでして頂きました。


その後、キリスト新聞社からも連載の依頼があり、1年ほどの連載後「神さまに用いられた人 三浦綾子」という本にして頂きました。

コメント(1)

【三浦綾子読書会 特別講演会のご報告】PART2
日時:5月23日(火)10時00分〜12時30分に御茶の水キリストの教会で開かれた三浦綾子読書会 特別講演会のご報告をさせて頂きます。

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講演2 ――「『氷点』解凍」森下辰衛氏
三浦綾子研究の第一人者が語る三浦綾子の代表作「氷点」のメッセージ
/(森下辰衛氏・三浦綾子読書会代表、三浦綾子記念文学館特別研究員、著書「『氷点』解凍」)
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人生の中でガーンとなる・・・それが氷点です。
氷点・・人生で時々あります。

三浦綾子にとっては敗戦後が最大の「氷点」でした。
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教科書墨塗り・・自分の人生って何だったんだろう。この世に永遠不変のものは無いのだという心境
もう何も信じないわ・・・寂しい・・・どんな顔向けが出来るだろう・・
教師を辞し、結核・カリエスを患う・・・
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ドストエフスキーの言葉
−−地獄とはもう愛せないということだ−−

<罪のもたらす結果>
(神の最初の計画)
お前たちに与えた生命をお前らしく生きてほしい
他の人達も幸せにして、自分を愛し、与えられた賜物を生かして
(私達の現実)
もう愛せない!
神の計画とは逆を向く・・・的外れな人生・・これが罪


戦後の三浦綾子の心境は暫くある種の地獄でした。
そこに前川正が幸いをもたらしてくれた
でも三浦綾子は反発する(憎たらしい人物)
それにもかかわらず前川正は命懸けで三浦綾子と関わる
その後三浦光世はわざわざ三浦綾子を見舞い
寝たきりの年上の病人の女性にプロポーズする。
これも「にもかかわらず」の愛。


氷点に登場する人物はみな神の方を見ていません。
啓造・・・人格者として尊敬されたい
夏枝・・・美人だからもっと愛されたい
村井・・・イケメンで夏枝に本気になる
陽子・・・自分だけは絶対正しい


夏枝と村井が不倫まがいの時を過ごしていた時に、ルリ子信頼していた母から拒まれた。
信じていた愛に裏切られて寂しさで死にそうになったルリ子ちゃんは佐石と不幸な出会いをして殺されてしまう。


ショックを受けた啓造が復讐の目的で殺人犯の娘を引き取ることにした。
(妻を)もう愛せない・・・
7年後に真相を知った夏枝は能面のようになり、陽子の首を締めた。その後10年の間夏枝によるいじめは執拗に続きました。

啓造も夏枝も地獄を通ります。

最後に夏枝が北原の前で陽子の秘密を暴露した時に、陽子は「自分がきよい」という足場を失ってしまい、自死を試みることになったのです。

登場人物はみな寂しさを抱えています。

寂しさとは何でしょうか?
寂しさとは、そのトンネルの向こうに愛がいて、声を出して呼んでくれているように感じます。
求める者を神は放っておきません。

三浦綾子が13歳の時に6歳の妹陽子が誤診が原因で亡くなりました。
三浦綾子は悲しくて悲しくて、幽霊ででも会いたくて、暗闇に向かって「陽子ちゃん、出ておいで〜」と声を掛けたのでした。

長じて教師となってから、不登校になった男子生徒の家におはぎを持参して「坊っちゃん、出ておいでよ」と声を掛けたそうです。

寂しさのなかにいる人達に「出ておいでよ」と綾子さんは声をかけるのです。

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