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韓国映画マニアックコミュの『僕たちはバンドゥビ(ソウルのバングラデシュ人)』

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ソウルに行ったことのある人、手を挙げて!
きっとハ〜イ!!と多くの方の手があがるでしょう。
中には何十回というツワモノも・・・(私もその一人ですが^^;)

では、バングラデシュに行ったことのある人!と言ったら・・・
きっと「シーン・・・」なのではないでしょうか。ましてや、
「ソウルとバングラデシュの両方に行ったことのある人」となったら、
実際、この日本国内にもいったい何人いるかどうか・・・
そう、私はその「両方訪れた稀有な人」の、貴重な一人なんです(笑)

そんな私にうってつけの韓国映画「ソウルのバングラデシュ人」が、
先週新宿のK’sシネマで上映されていたので、ご多忙中だったんですが、
これは見なくては・・・と思い、万難を排して行ってきました。
監督は「韓国のウディ・アレン」とも評される(ホンマかいな)シンドンイル。

あらすじは、恋人の世話で忙しい母親を持ち、自立心と孤独感のはざまに立つ女子高生ミンソ(ペク・ジニ)が、ネイティブ英語塾に通おうとさまざまなアルバイトを始めるものの、資金を思うように貯められず、バングラデシュ出身の出稼ぎ労働者カリム(マーブブ・アラム・ポロブ)の財布を拾い、そのまま知らんふりしてしまう・・・というところから始まります。

そして財布を返す一件からなんとなくカリムと付き合い始めたミンソは、
カリムの純粋で誠実な人柄に惹かれ始めます。しかし彼はもうじきビザが切れ、
本国に帰らなくてはならない。しかしあくどい会社の社長に騙され、韓国で
働いた1年間の給与を全くもらえていない。それを知ったミンソは「結婚しよう」
とまで言い出すのですが・・・・・・。

「アジア最貧国」とまで言われ、出稼ぎ労働者の数では群を抜くバングラですが、
監督はそのような「弱者」であるバングラデシュ人を決して上から目線で描きません。
むしろ、人間としての彼らの方が誠実で純粋である面をきちんと描き出しています。
それは、少し前までは自国(韓国)だって分断された貧しい国だったのに、
ちょっと豊かになったからと言って何様のつもりなんだ!とあたかも言っているようでした。
日本だって「経済大国」なんて言われて久しいのに、ちっとも欧米崇拝が直ってない。
そして、アジアにいる人々にどのくらい理解の眼差しを向けているのか・・・
と、とっても恥ずかしくなりました。

主演のペク・チニはまだ若い女優さんで(その後映画に出ているようですが)、
私は初めて見たのですが、いかにも女子高生風な、わがままだけど傷つきやすい
多感な少女を瑞々しく演じていました。そしてカリム役のバングラデシュの俳優さん!
マーブブ・アラム・ポロブという方だそうですが(もちろん知りませんが)、
2年くらいの労働ビザで韓国にいる・・・という設定でしたが、メチャクチャ、
韓国語上手でした!私も一年いたのにちっとも喋れるようになってない(恥)
やっぱり役者さんはすごいなあ、と。まさか本物の出稼ぎ労働者じゃないでしょうけど(^^;

監督は、かなりバングラのことを勉強したみたいで、それはバングラの食事
風景だけではなく、ムスリムの習慣描写などにもよくあらわされていました。
ちなみに原題の「バンドゥビ(ベンガル語では「ボンドゥビ」と聞こえるんですが)
とは「友だち(親友)」のこと。編集がやや粗いのが難ですが、DVDが出たら
ぜひ見て頂きたい一作だと思います。韓国のインディ系映画は、最近充実しています!
見た方は少ないと思いますが、いらしたらぜひご感想をお聞かせください。

ちなみに・・・
私はこの監督の第一作「訪問者」を、留学中にソウルで見ています。
いかにもインディ系のはやらなそうな映画でした(爆)が、こんな
映画がもっと韓国でどんどんできるようになればいいな・・・と思っていたのが、
徐々に叶いつつある、というのが嬉しいです
(プログラムにサインまで貰ってました^^;;)

コメント(2)

この作品、よかったですね!
私は、4月に「真・韓国映画祭」の大阪会場である第七藝術劇場で見てきました。
日本では「僕たちはパンドゥビ」の題でDVDが出るようですが、
「ソウルのバングラデシュ人」の方がストレートでわかりやすいな。

日本でも、表だって語られることは少ないながら、外国人労働者に関しては似たような構造があると思うのですね。とくに、低賃金労働につかざるをえない貧しい国からやってきた人びとと、元々豊かな国からやってくる、語学教師の白人への視線の差など、とても痛い思いで見てしまいました。

この映画は、そういった社会の矛盾を告発しつつも、ストーリー展開で引っ張っていき、「パンドゥビ」という原題どおりの国籍や文化の違いを超えた理解、友情を静かに問いかけていたように思います。

このバングラデシュ人の俳優さん、マーブブ・アラム・ポロブさんは、韓国で俳優・監督として、すでにいくつもの映画で活躍されている方のようです。
ほんとうに流ちょうな韓国語でしたね。

ペク・チニさんもとても魅力的な女優さんで、これからの活躍が楽しみです。

彼女がおいしそうに料理を食べるラストシーン、見終わって、ほんとに「バングラデシュのごはんが食べたい!」って思いました。

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