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サンノゼ格闘倶楽部コミュのグラウンド(寝技)での攻防−トライアングルチョークとアームバー

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前回グラウンドでのポジション取りについて説明しました。今回はガードポジションで下になっている一見不利に見える位置の人がかける代表的な技、トライアングルチョーク(三角締め)とアームバー(腕ひしぎ十字)について説明します。

1)トライアングルチョーク

ガードポジションで下になっている時は、自分の両足は相手の両腕の下に位置して相手の胴体を挟んでいます。トライアングルをかけるときは、まず左右どちらかの足一本を相手の腕の上に持っていく必要があります。

一枚目の写真で説明します。下の人間(ノゲイラ)は左足を上の人間(シュルト)の右腕の上に持って行きました。するとすかさずその足を相手の首に上から絡ませます。そしてその絡んだ左足の足首の上に右足を乗せていわゆる“4の字固め”の形にロックします。

4の字になっている足の内側で作った三角のスペースを小さくすればするほど締りがよくなり技が利きやすくなります。ノゲイラが右手で自分の左足を引っ張り下げて三角のスペースを小さく、かつ足のロックをがっちりはめようとしてるのが分かりますね。

この時点でシュルトはもう赤信号点灯です。はさまれている左腕をしっかり曲げて右手とがっちりロックし自分の首を絞めないようにスペースを確保し、自分の体重をノゲイラに思いっきり乗せつつ、シュルトから見て左側へ思いっきり体をひねり4の字をはずさなければいけません。(逆に回るとかえって締まって大変なことになります)

この時点でシュルトの立場にいる人が犯す過ちの典型的な例が、a) 何とか4の字から抜けようと体を上に引っ張りあげるか、b) 下の人間をそのまま持ち上げてボディースラムのようにマットにたたきつけることです。a) の過ちにどんな結果が待っているかは次のアームバーで説明しますが、b) の過ちを犯すのは、マットに叩きつけて相手がひるむみロックが外れるのを期待するためですが、たいていの場合は逆に4の字のロックが更に深く入ってどうしようもなくなります。もっともボディースラムをしてうまく逃げれるケースもあります。クイントン・ランペイジ・ジャクソンがヒカルド・アローナをこの状態からボディースラムで叩きつけて失神KOさせたのはあまりにも有名です。

さて、下にいるノゲイラがシュルトをタップ(降参)させるには、シュルトの左腕を伸ばしノゲイラから見て左側へ引っ張り、同時にシュルトの頭を上から押さえることが必要です。こうするとシュルトは左から右へ斜めに引っ張られた自分の左腕で頚動脈を圧迫され、ギブアップせざるを得なくなるわけです。二枚目の写真を見るとシュルトの左腕が対角線上に伸ばされ、ノゲイラが頭を上から押さえているのが分かりますね。こうなったらもうシュルトはタップするしかありません。2-3秒長く我慢しようとするとまず間違いなく“落ち(失神)”ます。

2)アームバー

下からのアームバーには、ガードポジションからいきなり片足を跳ね上げてアームバーに行くケースと、トライアングルから移行して極まるパターンがあります。

いきなり行く場合は両足がロックしてないのでたいてい相手の腕を取って自分の足を跳ね上げると同時に相手の上体を倒し、仰向けに倒れた相手の体に対して自分の体を直角に置いて相手の腕をてこのように締めてタップさせます。このフィニッシュの体勢は柔道などでもよく見るのでご存知の方も多いかと思います。

三枚目の写真がトライアングルから移行したアームバーの例です。トライアングルを極められそうになった上の人間がそこから逃れようと思わず自分の上体を上げ相手から離れようとすると、下の人間の4の字ロックが完全にきまっていない時を除いては、たいていは逃げるどころか逆にさらに自分を締め付けることになります。さらに下の人間が上級者だと、首の締めに加えて伸ばされた腕を極められてしまうのです。写真だと上の人間(コールマン)の左肘が下の人間(これもノゲイラ)の股のところを支点に伸ばされてるのが分かりますね。こうなると気絶しそうになるわ肘は折られそうになるわでタップするしかありません。

下にいる人間が柔術の選手で、今回紹介した二つの技に行こうとしてるかどうかは、足の動きを見ていると大体見当がつきます。ガードポジションで相手の胴体を挟んでいる両足をするするっと相手の背中に沿って上げて来たり、相手の胴体を挟むのをやめて足の裏を相手の腿のつけ根につけたりすると、前準備に入ってることが殆どです。今度テレビで観る時この点に注目してみて下さい。

3)かくとううらばなし(?)

今回の解説に使わせてもらったアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラは、ブラジリアン柔術の代表的チーム“ブラジリアン・トップチーム”のトップファイターであり、元Prideヘビー級チャンピオン。“柔術マジシャン”と呼ばれるにふさわしくヘビー級というか全ての階級を含めても世界で5本の指に入るのは間違いないテクニシャンです。

わりと痩せているので体が小さく見られがちですが、実は身長191センチ。僕が日本出張の際定宿にしてるホテルが以前はPrideファイターの宿泊地になっていたので、目の前で何度も見たことありますがめっちゃ背高いです。

彼のチーム、ブラジリアントップチームとライバル関係にあるのが現Prideミドル級チャンピオン、ヴァンダレイ・シウバが所属するシュート・ボクセ・アカデミー。

噂だとこのライバル関係にある2チームめちゃくちゃ仲悪いらしいのですが、ある時出張中に定宿のレストランに朝食をしに行ったところ、二つのチームが通路を挟んだ二つのテーブルで隣り合って食事をしてました。どちらのチームも殆ど会話無しにもくもくと食事してましたが、一種異様な雰囲気でした。いきなり乱闘とか始めないのかな?とか心配しましたが、そのへんプロのファイターは普段は紳士なので(まれに例外もあるようですが)何事もありませんでした(笑)。

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