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中村敦夫コミュの敦夫さん、葬儀を語る

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葬儀オンラインというサイトで敦夫さんが「葬儀」について語っています。

以下引用

「葬儀という儀式の本質を失わないで欲しい」

Q 各界著名人が、来るべき自分の死亡記事を自ら記した『私の死亡記事』(文藝春秋刊)では、「ヒマラヤ山中で座禅を組んでいる途中での即身成仏が目標」としていた中村さん。
やはり仏教にご関心が?

子どもの頃から、なぜか仏教に関心がありましたね。
ちなみに親父の家系は神主だったんですけどね(笑)。
ただ、僕の関心はあくまで教えの本質にあるのであって、宗派とか、それらの儀式や偶像崇拝的なものなど、宗教が時代とともに脚色されてついてきた尾ひれの部分には興味はないんですよ。
ブッタだって調べてみればもとはヒンズー教徒なわけで、それを弟子たちが仏教というジャンルにしてしまった。
それはともかく、関心はブッタが伝えようとした本質の理解にあるわけです。

Q その本質という意味では、日本のほとんどを占める仏教系の葬儀にもなにか通じるものがありますか?

考えてみれば、おそらく日本人の8割近くが仏教系の葬儀を体験するんだろうと思います。
ところがそのほとんどの人たちが葬儀のときだけに、にわか仏教徒になるわけです。葬儀でお坊さんが唱える内容が何を意味するのか、ほとんどの人がわかっていません。
仏教の儀式は、死者が出家するための儀式なんですが、死者も遺族もそれを承知していない場合がほとんどではないでしょうか。
つまり送り手にとっても、逝く方にとっても、今の葬儀は、本質と離れて形骸化しつつある気はしています。


Q ではより本来の意味での「葬儀」をその本質に近づけるにはどんなことが必要でしょうか?

自分の家柄というか先祖がどんな宗派の葬儀を出しているのかは皆さんもわかるわけですから、もしそれが仏門なら、その教えがどんなものでお経にはどんな意味があるのか、また葬儀という儀式の本質みたいなものを生前からすこしでも学ぶべきでしょう。
自分で学びにくければお寺さんに行ったときに講義をしてもらってもいいでしょうね。お寺さん側でもそうした教えを伝える努力はするはずです。

Q 中村さんご自身もやはり仏教系のご葬儀になるのですか?

母はクリスチャンだったのでキリスト教系のシンプルな葬儀でした。
で、父方とは離婚がありましたので、じつは私は自由なんですよ。なにもしなくてもいいんです(笑)。
まあ、ヒマラヤで即身成仏なんていうのは無理でしょうが、遺骨を自然に帰す『自然葬』なんていうのには関心はありますよ。人間は結局、自然の一部でありそこへ帰っていくわけですし、エコロジカルだしね。

Q ではそういうご意志はあらかじめ遺族に伝えておく必要がありますね。

そうなんだよね。遺書というと財産分与の話が主みたいですけどね、どんな葬儀にして欲しいとかもちゃんと伝えておきたいですね。そういう習慣が根付くといいですね。
ハデにしたい人、地味に逝きたい人、したくない人、いろいろいるでしょう。
特に芸能界なんかにいますと、どう考えてもこれは遺族がちょっと見栄を張ったな、なんていう葬儀がありますからね。きっと故人は、やりすぎだなんていうかもね(笑)。

Q 中村さんはこれまで世界各地を旅されていますが、諸外国で葬儀なんかにも出会いましたか?

たくさん出会いましたよ。やはり諸外国では宗教の存在感がかなり濃厚ですね。
日本のようなにわか儀式とは違った荘厳さがありますね。また、村を挙げての葬式といった、住民や家族間の絆というものを感じさせますね。
日本では核家族化も進み、やがて世代が代わるごとに親戚間の絆ももっと希薄になってくるでしょう。あまり儀礼的な絆も意味はないものでしょうが、親しかった人や世話になった人が亡くなられたときなどには冥福を祈りあう、そうした心は失わないで欲しいですよね。

Q これまで中村さんは、いろんな面で革新的な活動をされてこられました。葬儀のこれからにはどんな改革点がありますか?

いやいや、自分では革新なんていう大それた意識はなかったんですよ、いつだって。その時々に、“これがあたりまえでしょう”ということを主張しただけで(笑)。
ですから葬儀に関してもそんな大それた意見はないのですが、強いて言うなら、故人がどんな方だったのかが参列者にわかる工夫があるといいかもしれませんね。
もちろん家族葬などでは、故人を知る人ばかりが集まるのでしょうが、時には友人関係などで義理に近い人も来る。そうしたときに、故人の人となりが少しでもわかった方が、お焼香の時などにもねぎらいの言葉がかけやすくなると思いますね。いちばん不自然なのは、義理で参列してどんな人だったかも知らないで帰るようなケースですね。

Q 故人とゆかりのある音楽や映像を流ししのぶといった葬儀もありますね。中村さんはどんな葬儀でどんな音楽、あるいは映像を流して欲しいですか?

いわゆる葬儀は要らないけど、どうしても集まりたいっていう奴がいるなら、悪口大会でもやればいいよ(笑)。
あるいは沈黙だけの座禅みたいな会(笑)。
音楽はうるさいからそうだね・・・自然音なんかがいいね。水の流れとかそういう感じのが。

Q 結婚式などはずいぶん個性的なものが多くなりました。葬儀もこれからは多様化の時代に入るとお考えですか?

故人にとっても、遺族がいつまでも肩を落として悲しみにくれることなんか望んでいないわけです。
なので、もう少し前向きな気持ちになる雰囲気は葬儀にも欲しいですね。
そもそもお通夜というのは、お坊さんが遺族たちに故人の死を受け入れてもらうために悟らせるための癒しの場だったんです。それが転じてドンちゃん騒ぎの場にすらなってきました。葬儀の方にも、そうした楽しさを感じさせる要素があってもいいとは思います。
ただ、ひんしゅくをかってしまってはということもあり、微妙なところですが。多様性という意味では、故人が生前にこんな葬儀をと言い残すことが習慣化すれば、必然的に多様性を帯びてくるでしょうね。
遺産も残さないくせに、葬儀に一千万円かけてくれ、なんていうのは困っちゃいますけどね(笑)。

Q 最後に現在のご活動の近況報告をお聞かせください。

作家としては『ごみを喰う男』というミステリー小説を脱稿しました。
これは禅僧が主人公となってミステリーを解決していくんですよ。そのために自分も何度か寺へ入りました。
俳優としては、90歳の市川監督の最新作『犬神家の一族』に出してもらっています。超人気女優だろうと、1日待たせて後ろ姿ワンカットだけといった、まさに巨匠にしかできない市川マジックでじっくりと撮影中です。小説、映画、ともに近々にお披露目をしますので、その際はよろしくお楽しみください。


http://www.sougionline.jp/

コメント(1)

トピずれかもしれませんが、俳優復帰作となった「犬神家の一族」の市川崑監督が亡くなられました。

ご冥福をお祈りします。

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