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Toshi 鳥居コミュの新映製品の修理

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 今回はShin-ei製のオクターバーが修理で送られて来ました。
基板の年月日からすると昭和49年7月5日に作られた物の様です。
以前、当方はこの新映(Shin-ei)製“WAH-FUZZ”を所有していました。はっきり覚えていませんが、音はボワボワした歪でワウの掛かりは切れが無かったです。しかし、独特の世界が在って結構スキでした、友人に貸していたら返って来ないまま紛失です。考えてみるとエフェクツは数十個程度貸して紛失されてしまいました。(涙)

 昔話と愚痴はこれ位にして、このオクターバーはかなりの美品でパーツ交換の跡もありません。残念ながらケースに穴を開けようとした痕が在り恐らくDCアダプター対応に改造しようとして諦めたのだと思います。スティール板金ケースですから簡単に穴は開きません。
 修理が完了(?)し音を出してみるとなかなか面白い効果です。究極のアナログ回路で信号を逓倍する回路が気まぐれに色々誤動作し意表を衝いた音がします。
STのリアP.U.みたいな倍音の多い信号が入ると誤動作して音が出ません!考え込んでしまいます。(愉)また、当時の部品性能もありますが高音に反応しません!(驚)トゥルーバイパスと言う言葉の無い時代のエフェクツですから通しただけで原音は完全に消失。

 しかし、独特なコンプ感がイケます。エフェクツなのに“OFF”にするとチューブコンプみたいなサウンドが出て使える甘い音が出ます。肝心のオクターブサウンドは“太く、甘く、ボケた”音で用途は思い当たりません???
でも、アナログシンセサイザー風のエンベロープのスローな掛かり具合は愉しいというか夢が在る音でした。

 基板の設計は大変巧くジャンパー線は無し、半田レベラー仕上げ(?)で作られています。フラックスの成分も当時としては良質なものらしく腐食が診られません。一番の驚きはダイオードですガラスタイプでは無くモールドタイプ!使った事がないので詳しいことは分かりませんけど…。
泣かせるのはフットSWの操作部に“Shin-ei”と印刷されたパーツがはめ込んで在ります。イャー嬉しい。

 何と!回路図が製品のパネル部分に貼り付けてあります。技術者ですね!
“人の褌”で商売する愚か者不在時代は、こんな風に回路図は製品に通常付属されていました。テレビ、ラジオ、アンプ等々。毎回お馴染みの愚痴に成りますが楽器産業は悲しいコピー文化のマーケットですから、もうこんな製品を見る機会は無いかも知れませんね。
修理は“ご奉仕活動”としてやっていますが、この製品を手に取ると色々考えさせられ“時代の経過”を実感します。

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