韓非子コミュの「韓非子」を早く読めばよかった

「韓非子」西野、市川共著　徳間書店　（中国の思想1）

若い時、マキャベリと同時に読んだはずだが、記憶が乏しい。
10月から、大学院の授業を一つ止めて、代わりに、主に漢文の読解力を増す為３年生と一緒に「韓非子」を受講開始した。授業では「説難」を読んでいる。解読は本当に難度が高い。難解ゆえ、過去大勢の中国人や日本人が注を付けている。

「説難」はもっと若い時に読んでいれば、サラリーマンして、大いに出世したに違いない。
P66
「本当にむずかしいのはそういうことではない、----説得する難しさは、相手の心を読み取った上で、こちらの意見をそれにに適応させること、この一点につきるのである。」
自分はこれが出来ず、会社で喧嘩ばかりしていた。

上記本の方は、
日本語訳だけ約50％読み進んだが、
有名な「守株」兎が株にぶつかるのを待つ、待ちぼうけが出てくる。
いつまでも、昔のやり方に固執する例としてあげている。
「現在、昔より罰が重いのは、治める者が残虐になったからではない。世の中の変化に応じて、そう変わったのだ。尭瞬の時代は、経済レベルが低かったら、法が無くても治められた。」
正に、現代もこの通りで、時代に合わせて、刑法を変えるべきと思う。今の刑法では、殺人の防止の抑止力がない。

韓非子は分析力、思考能力が高い、現実主義者で、楽天儒者と随分違う