2012年に、ワークショップで中世フランスの吟遊詩人の作曲家、Adam de la Halle の作った音楽劇『ロバンとマリオンの劇』を皆さんと一緒に演奏することを予定にしています。アダン・ド・ラ・アル (Adam (Adan) de la Halle 1240年頃 - 1287/1288/1304年頃)は フランス中世後期を代表する作曲家の一人で、最初のオペレッタの作者、最後のトルヴェールもしくはミンストレル、そしてアルス・アンティクアの多声音楽の代表的な作曲者の一人とされています。 Jeu de Robin et Marion"「ロバンとマリオンの劇」は、当時のフランスで普遍的な田園詩(パストラル)を元に彼自身による数多くの多声音楽を付随したもので、シャルル・ダンジューの宮廷で上演されたことがわかっており、最初のオペレッタともいわれる。話の筋は、羊飼いの娘マリオンに一目惚れした騎士が、自分の物にしようとその恋人の農夫ロバンから奪うが、マリオンは騎士になびかず頑に拒否する。マリオンは解放され、仲間達はパーティーを開いて祝福する。 素朴な内容のストーリーですが、そこから中世フランスの生活、愛、そして階級制度のある社会に対する反抗が感じられてきます。そして劇中の愛の歌には、ヨーロッパの神話や中東からの影響が伝わって来ます。シンプルであり、美しいメロディーで表現されていますが、その中から深い普遍的な力が感じられます。これを元に皆さんの持っている楽器や歌でアレンジして、新しいヴァージョンを作ることを目指します。 簡単に演奏できる素敵な歌が多く、朗読、ダンスと簡単な演技を含めて演奏します。 発表会は2012年の春頃に予定しています。