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茶事・茶会・茶人の世界コミュの7月の汎庵茶事講座 レポ

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峯風庵を閉めることになって、落ち込んでいましたが、汎庵での茶事講座は、これまでの峯風庵の茶事塾以上のグレードを感じていただける内容で開催することが出来ました。

緑の庭園の木々がそよぎ、季節の花が咲き乱れ、小鳥たちが楽しそうに鳴いています。その中に、山居を思わせる侘び茶室。流れる川の音、筧の水音。茶の道を求めて集う人たち。

哀しみの中から、ふわりと高みに浮かび上がらせていただいた、そんな感じがしています。

遠くはフランスのリヨンからのご参加もいただきました。
この大阪万博・日本庭園を核に、文化交流で世界に点在する日本庭園や茶室を結んで、「和の心」を世界中に広げてゆきたい、そんなことをふと思ってしまいました。

7月の日本庭園は、蓮池一面に咲く蓮の花が見事です。数年前に見た蓮池を思い浮かべながら、茶事の世界を構成して行きました。

蓮池から、仏様がいらっしゃる浄土のイメージが浮かび上がりました。
待合には「洗心」の色紙を掛け、茶事のイントロとします。
茶室の床には「澗水湛藍如」の墨蹟をかけ、蓮池に見立てたバリ島で見つけた見立ての水指(蛙が蓮池を覗き込んでいる形。たぶん、植木鉢カバーだと思う。これに道具屋さんで塗り蓋を合わせてもらいました。折りしも、日本庭園の蓮池では、大きな牛蛙がうなり声をあげておりました。ジャストミート!)を飾って、初入りとなります。

7月の講話のテーマは「宇宙観と自然」。
にじり口をくぐって、茶室に入ることは、曼荼羅の世界、すなわち、宇宙に入ること。
宇宙に満ちる、陰と陽の二つの気のバランスをとること、木火土金水の五行説がお茶の中でどのように生かされているか、北斗七星の形の柄杓を扱って、点前をする意味などなど。
仏の世界も現実の世界も、実は同じなのだという、墨蹟の言葉の意味がなんとなくわかっていただけたかなと。

懐石料理の向付は雲丹と長芋羹、煮物椀は鮎の風干しとそうめん、焼き物はイサキの塩焼きバジル酢、強肴は、新レンコン・剣先烏賊・インゲンの和え物、八寸は沢蟹と枝豆、お酒は広島の地酒「水龍」。
主菓子は蓮の実を入れた葛饅頭、干菓子は水落雁と蓮の花びらの雲平を。

風炉の花にはいつも頭を悩ませていましたが、なにせ260.000?の日本庭園です。季節季節のお花を茶事には使わせていただけるとのこと。峯風庵では出来なかったこと、花所望もさせていただきました。早朝から、たくさんの花をご用意してくださった千里庵のスタッフに、感謝、感謝。

薄茶の頃には、点前座の前の丸窓の障子をあけて、緑輝く庭園の風情もご覧いただきました。心が大きく大きく広がってゆくような清清しさ。
素敵な茶室です。
広間の茶事はともすれば、気持ちが散漫になり勝ちですが、工夫と心のこめ方で、広間でも、いい茶事が出来る、そんなことにも気づきました。

私自身も、素晴らしい環境の中での茶事、そして真摯に茶事にとりくまれる皆様の姿を見て、心が洗われるような、そんな感慨深い茶事となりました。

主催してくださる日本庭園千里庵のお二人のスタッフに、本当によくしていただいて、峯風庵での茶事塾のあとは数日寝込まなくては体力・気力が回復しないほど、クタクタに疲れていましたが、今回は、おかげさまで、翌日から仕事に復帰できました。

お茶は大きくて深い世界、そして、心から楽しめる世界です。お茶が始めての方も、是非、お茶の本来の姿=茶事を楽しんでいただきたいと思います。

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