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茶事・茶会・茶人の世界コミュの節分の茶事

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茶事の勉強会「峯風庵茶事の真髄塾」で一足早く節分の茶事をした。茶事塾は5年目」に入るが、節分の趣向は初めて。
メンバーにも気軽に、本番の茶事で亭主にチャレンジしていただけるように、、少し軽めの点心の茶事にする。

節分は冬と春を分ける日。冬から春への季節の移ろい、春を待つ侘びの心を感じていただけたらと。

待合の掛け物は「龍起一潭氷」。
張り詰めた氷、春の気配に少し薄くなった氷の面を割って、神龍が深淵より一挙に天井に舞い上る、すさまじい景色。禅者の修業の清絶さをたたえる語だが、このエネルギーこそ、侘び。茶道は本来、大きく力強い世界、創造性そのものだと思う。

初座の棚は清々しい木地の四方棚。白磁の波千鳥紋の時代沈香壷を水指に見立て、白鷹の羽箒、若草文様の三彩の香合、時代根来の薄器。目に映る色で、こ時空の意味を感じてほしい。

初炭手前。真っ赤にいこった下火の尉が、お客さまを迎える心を伝える。この尉を情という文字にあててもいいと、師匠から教わった。この言葉で、茶道の多くのことが、一度に理解できた。

点心は、節分を執り行う神社をイメージさせて、狐が大好きなお稲荷さん、福を呼ぶ行事でもあるので、運がつくようにと「ん」のつくものを盛り合わせた節分ならではお料理。煮物椀は鯛の蕪蒸しにうぐいす菜と山葵、柚子を添えて、薄葛仕立てに。八寸は、邪気をはらう鰯(甘露煮けしの実まぶし)と春の先駆け、ふきのとうの衣揚。
主菓子は、梅酒と梅酒漬けの梅を忍ばせた、新作の梅ケ香。

濃茶は時代唐津の大海茶入れに、黒楽の茶碗。茶杓の銘は「雪月花」続き薄にして、主茶碗は出雲神代窯 白神敏令 作の志野半筒、銘は「白狐」、お多福のお茶碗、中宮寺窯の刷毛目梅紋を替に。干菓子は、柊の雲平と節分の豆を砂糖で固めた豆板を。そうそう、蓋置は、かわいい信楽の鬼の置物を見立て使い。最後に棚に飾ったけど、写真でわかるかな。

続き薄荷したので、釜の煮えが少しおとなしくなった。このまま、お客様をお返ししては、亭主のなおれ、淋しい限り。道具拝見の間に止め炭をする。
炭をつぐと、すぐに、湯気が勢いよくたちのぼり、釜も松風をたて始めた。
主客の挨拶のあと、残心。

勉強会とはいえ、いい茶事になった。
皆さん、茶人らしくなってきて、ななとも嬉しい。

来月は仕事の関係で、茶事塾はお休み。3月には、釣り釜で、茶飯釜の茶事をしたいと思う。

*なぜか、写真がアップできない。画像はJPG形式にしてくださいという警告がでるんだけど、チャンとJPGになっているのだけどなあ〜。

コメント(3)

時間がたってからの質問ですみません。
この茶事塾でお使いになっていた炉縁、伺おうと思って忘れていました。“妙”という文字が押されていましたか?(間違っていたらすみません・・・・)あれこれ熟語を思い巡らせていましたが、答えは出ず仕舞い。どんな意味だろう、きっと峯風庵さんのことだから、きっと、こころがあるに違いにない、とずっと気になっていました。教えて頂けますか?
woodさん
炉縁は妙興寺の古材出作られたもの。
節分の行事は神社でもお寺でも行われるので、お寺をイメージさせるものも、登場しました。
ただ、この妙興寺がどこにあるお寺なのかは、不明です。ご縁があって、峯風庵にやってきた道具です。
峯風庵さん
ありがとうございました。
どこの妙興寺か不明、、、というのもいろいろ想像されて楽しいものですね。
京都は今日から吉田神社の節分祭で賑やかです。

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