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仮説実験授業コミュの【国語】 「川柳作り」(自分を笑ってみよう)の授業をしました。

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特別支援学校高等部1年生の国語の時間に取り組んだものです。
発達段階は小学校中学年程度です。
一般の小学校、中学校、いやいや高等学校でも十分に追試できる授業になっているのではないかと思っていますがいかがでしょうか?

僕が管理人をしている「たのしい障害児教育研究室」http://mixi.jp/view_community.pl?id=1851699
に掲載ものの転載です。もしよろしければ「たのしい障害児教育研究室」のコミュにもお越し頂ければ嬉しく思います。

【写真】生徒作品より
左:みんなにね ありがとうのきもち どどけたい
右:せいとかい あいさつうんどう あさやるよ


教:「川柳」って聞いたことありますか?
生徒:知ってるよ。「5・7・5」なんでしょ?

教:(ホワイトボードに)「川柳 5・7・5」と書いて
「川柳の他に 5・7・5 の言葉で作る短い詩があるんですけど何て言うか知っていますか?」
生徒:「俳句 松尾芭蕉!」
「奥の細道」
教:よく知っていますね。
ホワイトボードに「俳句」「5・7・5」「松尾芭蕉」「奥の細道」と書く。
生徒:中学校の時に習ったよ。あと「徒然草」とか「紫式部」とか・・・

教:今日はそういうものではありませんが、「5・7・5」の言葉で作る「川柳」の勉強をします。俳句と違って「季節の言葉の季語」とかは入れる必要がありません。

教:あと、「5・7・5・7・7」で作る詩もあるのですが、何と言うか知っていますか?生徒:「何だったかなあ・・・」
教:「短歌」と言います。
生徒:あっ、そうだったあ!


では、プリントを見て「川柳」とはどんなものなのかを勉強してみましょう。

【読む内容について】    
(インターネットから 「川柳 高校生」で検索したら 【川柳の作り方】時実・新子 ときざねしんこ 川柳作家・エッセイストの書かれた文章が出てきましたのでそこから引用をたプリントを配りました。)

【川柳の作り方】     
川柳は、5・7・5の字数さえ守れば、何を詠んでもかまいません。内容は自由です。
俳句と違って季語もないし、切れ字やうるさい決まりごともありません。

ただ一つ、気をつけて欲しいのは、「他人の悪口を言わない」ことです。他人の悪口、中傷、嘲笑は、書いた人は面白いかもしれませんが、書かれた人にとっては面白くはありません。文句を言われたり、憎まれたり、恨まれたりするのは、作った人にとっても本意ではないでしょう。

どうせ笑うなら、自分のことを笑ってみましょう。自分という他人なら、誰に文句を言われる筋合いもありません。

「自分という困ったやつ」のことを、好きなだけ、詠んでみましょう。きっと、楽しいはずですよ。

教:ということで今日は「自分を笑ってみよう」ということで「川柳」を作ってみましょう!
生徒:ええー! そんなんよう作らんよー! 友達の悪口だったらいっぱい言えるけど・・・

教:友達の悪口はなしです。 友達のいいところならいいよ。
そう言って「原稿用紙」を配りました。

ぶつぶつ言いながらも生徒たちは考えています。

生徒:先生できた!
教:言ってみて。

生徒:ゆきちゃんは かわいい子です やさしい子
(ゆきちゃんは仮名です。以下の生徒名は仮名です。)
教:すごくいいねえ! こんな感じでいいんだよ!(ホワイトボードにその川柳を書く。)

生徒:先生こんなんでもいいの?
教:言ってみて。
生徒:まつばらは とてもやさしい にんげんだ
教:すごいねえ。(ホワイトボードにその川柳を書く。)

生徒:できた!
教:おおっ、ひろき君どうぞ!
ひろき君:みんなにね ありがとうのきもち とどけたい
教:す、すごーい! (ホワイトボードにその川柳を書く。)

悩んでいる松原君は生徒会でいつもがんばっているので、
「まつばら君、生徒会のことで何か作れない?」とアドバイスしてみました。

まつばら君の一句
「せいとかい あいさつうんどう あさやるよ」

教:いつも朝、玄関で挨拶してくれているもんね。

ひろき君:はーい!
教:ひろき君、またできたの?

ひろき君の一句
「さいこうの えがおはみんなの たからもの」
生徒たち:すごーい、ひろき君。映画の「ルーキーズ」の中のセリフみたい!
ひろき君:(照れるなあ・・・)

もう一句、ひろき君の作品。
「みんなにね ありがとうのきもち とどけたい」
ゆきちゃん:わー! 「筆談ホステス」みたい! 私「筆談ホステス」すごい好きなんよ。いっぱいいい言葉言ってるよね。北川景子のドラマ見たらいっぱいいい言葉言ってた。

こんな感じで暖かい気持ちになる川柳がいっぱいできました。ホワイトボードに書き出した作品を消すのがもったいなくて、(他の先生たちにも見てもらいたくてわざと消さないままにしておきました。)

以下、その他に生徒たちが作った川柳からいくつか紹介します。

「がっこうの ひとはいつでも やさしいよ」

「にんげんは かんしゃのきもちが たいせつです」

「ゆきちゃんと ますだあきちゃん なかいいね」

「うらおもて にじゅうじんかく なおしたい」

(がんばる)「どりょくは すればするほど かちのこり」

(一緒に担当しているH先生の良い所)
「ねっしんで まいにちしごとを しています」

「あきちゃんは よさこいきらい でもおどる」
(「よさこい」とは「よさこい踊り」のことで高等部全体で毎年取り組んで踊っています。なかなか踊りを覚えることのできないあきちゃんは踊りの練習が嫌いだそうです。だけど、「きらいだけど、でも踊るというあきちゃんの心をこの川柳で初めて知りました。あんまり嫌いではないと思っていたのですが、友達ががんばっている姿を見て自分を励ましてがんばっていたのです。)

あまり、深いねらいもなく思いつきで取り組んだ「川柳作り」の授業でしたが、生徒たちの心の奥の暖かい思いに触れることができる授業となりました。
僕の一つの「定番授業」になりそうです。

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