空想科学研究所コミュの質学

質学を提唱しよう！
今回はそう思いました。

質学とは、数学が量に関する学問であるのに対して、質学は質に関する学問である。
その上、数学の考え方を用いて質に関しても学問しようというもの。

１．質とは何か？
質は、数の１のように定義できるのか？
質の一に似た概念は存在しない。
どちらかというと、質が高い（あるいは良い）とか、質が低い（あるいは悪い）という言い回しをされる。
その点を考えると質の性質とは、主観的、かつ評価であると言える。
また、質の高い、低いという考え方は、主に“相対的な評価”であると言える。

その上で、質を考える上で重要な概念が、各個人が持っている質の「最高像」、あるいは「最低像」があるということだ。
つまり、質の最高像に近づくほど、人は質が良いと判断する。
当然、最低像に近いほど判断も低くなる。
このとき、近い、あるいは遠いという判断は“感覚的”であるということだ。
この感覚は数値化できない。

これらの点を考えると、
質とは、「個人の中に存在するイメージとの相対的な感覚的距離」であると言えるのではないだろうか。

２．質の性質を分析すると…
最高像をM（MaxのM）、最低像をDとした場合、この状態を結ぶ直線を描くことができるとする（仮定）。

そうすると、
D-----------------------------------→M
というような線ができる。

質というのが、個人の感覚によるものである以上、数値上で表す直線であることはない。
しかし、質の良し悪しがある以上、順序をつけることはできる。
そこで、具体的状況や具体的物をアルファベットの小文字で表すことにし、これをDとMの直線上に並べる。
　　　a　　　　　　　　　　　　b　　　　　　　　　　　c
D------------------------------------→M

こうして並べると、aはbより質が悪い。bはcより質が悪いということになる。
このとき注意したいのは、具体的な状況や物には質的な“差”があるが、“幅”がわからないということだ。

何だ。こんなことして何の意味がある？と思うかもしれない。
しかし、ここからである。

具体的な状況や物でなく、仮にa1,a2,a3…anとするとどうなるだろうか。
つまり、無限個の具体物を並べたと仮定するのである。
このとき、均等にan個の具体物が分布すると仮定する。

　　　　　　　a1 a2 a3・・・・・・・・・・・・・・・・・・・an
------D---------------------------------------M--------------→anの直線

このようにanが無数個できることから、an直線が出来上がる。
理論上はそれは、個人の想像する最低像や最高像のイメージを上回る状況や物が含まれる。

こうすると特定の具体的なxが登場したとき、DM線上でそのxはaxと同質であると言える。
これを、記号で表記すると、
(DM)、x=ax
と表すとする。

さて、質はこのようにいちおう、数が特定の量を示すように、質もaxという特定の質を表すことができることとなる。

しかしながら、ここで考えてほしいのは、質はもっとアバウトに「質が高い（良い）」や「質が低い（悪い）」というように表現されることが多い。
どちらかというと、「あれって、これと同質だよね」という方が少ない。
数に関しては、「あれは10個だよね」とか、「これって12だよね」と具体的な数量を指すことが多い。

このことより、質に関しての具体的な質とは、高い（良い）、低い（悪い）と指すこととする。
また、細かい評価基準などがあると、かなり複雑な体系を考える必要があることから、はじめは「人間は全ての質を「良い」か「悪い」かでしか評価しない」と仮定する。
その良いをG（goodのG）、悪いをB（badのB）とする

そうすると、どうなるか？
評価が先にDM直線を二等分する形でBとGに分割される
ここで考えたのが、質が良いというのは、二種類の評価の仕方があるということだ。
①質がMに近いとき、質が良い
②質が他の具体的な何かと比べて上回るとき、質が良い
このことは質が悪いときも同様なことが言える。

さらに①は、「近い」と「遠い」の評価しかしないと考える。
そうすると、
　　　　　　　　　　　　　　　近い範囲
　　　　　　　　　　　　　　　　←a→
D-------------------------------------------→M
これは質的に近い範囲を表している。
つまり、これは特定の具体的状況や物であっても、完全にその質が特定されることがないという性質がある。
すなわち、先の(DM)、x=axはｘ=ax-b＜ax＜ax+cであり、特定の質axのみを表し得ないこととなる。
これは、数学のようには表せない性質があるということである。

②であれば、WとGを分けるような、想像上の状況、物があると仮定することで説明がつく。
この分けている想像上の状況、物をSとする。
すると以下のようになる。
　←----------B-------→S←--------G---------→
D---------------------------------------------→M

コメント(1)

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[1] mixiユーザー 08月17日 01:10

僕が思うに。
そもそも質は不変のものではなく、常に変動する流動的なものであるのだから、数量のようなハッキリとした定義ができないものだと思う。
例えばリンゴが一個あるとしよう。このリンゴが時間の経過によって二個や三個になるのであれば、それは不変のものではなく、流動的であり、そのリンゴを数学でいう所の１の数字によって表すことは定説ではないだろう。
しかし実のところ、リンゴは分子的に決裂しない限り一個のものは一個であり続けるので、人はそれを数学的に一個と数えることができる。
質の場合は、ボブさんの言うとおり、人の主観によってまちまちでそれを単純な数字で表すことはできない。
因みに、機械加工の分野においては大雑把ではあるが荒さ表記なるものがあり、下向き三角▽の数で表面荒さを定めている。荒らさの基準はJIS規格によって定められており、加工者はその基準にならい、表面荒さを決められた荒さに整えている。
これはあくまでも金属加工にのみ存在する質の表現方法であるが、ボブさんがさがしている質の表現方法はきっと同じ方向性をもっているのではないかと考えています。

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