元気の出る聖書の言葉コミュの山を動かす信仰

【山を動かす信仰】

どうぞ、あなたの耳を傾け、あなたの目を開いて、このしもべの祈りを聞いてください。私は今、あなたのしもべイスラエル人のために、昼も夜も御前に祈り、私たちがあなたに対して犯した、イスラエル人の罪を告白しています。まことに、私も私の父の家も罪を犯しました。ネヘミヤ記1:6

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バビロン捕囚から解放された最初の人々がエルサレムに帰ってから約100年たった頃のことです。ペルシャのアルタシャスタ王に献酌官として仕えていたネヘミヤというユダヤ人がいました。彼は、側近として王に仕え、王に高く評価されていました。

そんな彼のところにエルサレムの惨状を伝える人がやって来て言います。城壁は壊され、城門は焼き払われたままですと。これは、エルサレム再建に対する妨害と攻撃によるもので、エルサレムの住民は非常な困窮の中に置かれているというのです。

ネヘミヤは喪に服し、断食して祈ります。「私の罪、私の父の家の罪のためにこのような苦しみがやってきたのです」と。彼自身は主に従う人であり、偶像に跪くような不信の罪を犯したことのない祈りの人でした。しかし、イスラエルの父祖の不信の罪を自分の罪として告白し、罪の赦しを願います。

そして、彼自身が城壁再建のためにエルサレムに帰ることを決意し、アルタシャスタ王の許可を得ることができるようにと祈るのです。ことによると王の逆鱗に触れるかもしれません。

主は彼の祈りの声に耳を傾けられました。自分が犯したのではない罪、しかし、それを自分の罪として告白し、罪の赦しを乞い願い、共同体の運命の回復を祈る。愛する者たちの癒しを祈る。ここに山を動かす信仰があるのです。

イエス様の十字架は、この祈りの極致です。この祈りによってイエス様は地獄の門を打ち破られました。罪ある私たちが神様の前に義なるものとされたのです。

岩本遠億