元気の出る聖書の言葉コミュのコリント人への手紙第一１６章

目を覚ましていなさい。堅く信仰に立ちなさい。男らしく、強くありなさい。コリント人への手紙第一16:13

＋＋＋

パウロは、コリント教会の人々に最後に励ましの言葉を贈ります。罪の中にまどろむことがないように。信仰に基づく生活を送るように。勇敢で、強くあれと。

しかし、勇敢であること、強くあることとは一体何でしょうか。自分の思いを貫くことでしょうか。他をねじ伏せることでしょうか。

コリント教会が罪と混乱の中に陥ったのは、個々が自分の正しさを主張したからです。そこに悪魔がつけ込みました。

神様の御思い以外に自分の意思を持たないこと。神様と人に仕える僕に徹すること。まさに僕の謙遜にこそ、勇敢と強さの秘訣があるのです。

それは、まさに主イエス様の生き方そのものでした。自分の思いを実現しようとせず、ただ父なる神様の御思いだけを求め、富も権力も求めず、名も命も惜しまず、苦しむ者たちにお仕えになりました。

このイエス様を止めることができるものは何もありませんでした。イエス様は、自ら十字架に架かって私たちの罪をその身に負われ、悪魔の力を打ち砕かれたのです。

イエス様こそ勇敢なる君、王の王、主の主です。

このイエス様を見上げて生きる時に、私たちは自己憐憫から救われ、勇気をもって力強く生きる力が与えられるでしょう。

イエス様が私たちの手を握ってくださいます。「勇敢であれ。強くあれ。わたしがお前を握っているぞ」と。

＋＋＋

イエス様。あなたは勇敢で力強いお方でした。決して悪魔に背を向けず、隙を見せず、十字架という苦しみと屈辱を真正面から受け止められました。悪魔は、あなたの謙卑によって打ち砕かれました。

主よ、私たちもあなたを見上げ、罪との関係を断ち、御足の跡を歩むことができますように。謙遜の中に真の勇気と力強さがあることを身をもって経験することができますよう、お導きください。

あなたご自身が私たちを握り、あなたの御声をかけ、今日進むべき一歩を歩むことができますよう、助けてください。

どうぞ、今日もご一緒に聖書の言葉に耳を傾けるお一人お一人の上に、あなたの限りない守りと祝福をお願いします。

豪雪の中で苦労している方々、復興に向けて立ち上がろうとしている被災地の方々を強めてください。

感謝して、尊いイエス様の御名によって祈ります。アーメン。

岩本遠億