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ライアル・ワトソン ファンCLUBコミュのスーパーネイチャー

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スーパーネイチャー Super Nature 1973年(訳:牧野賢治 1974年)蒼樹書房
を語りましょう!

エッセンス:http://kamakura.ryoma.co.jp/~aoki/mixiwatson/Super-Nature.htm
スーパーネイチャー

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バロック・ゆがんだ真珠
 科学にはもはや絶対的な真理はない。 その法則がかつて問題になったことがない物理学の分野でさえも、不確定性原理という屈辱を享受しなければならなかった。

 一度発見したと思った真理も明日には事情が変わってしまう。 例えば、50年前、博物学者はコウモリがガを捕まえる姿を観察し満足した。その後、コウモリが人間の耳には聞こえない音を出し、エサの位置をみつけるためにエコーを使っていることが発見された。今ではガの防音装置をもっているばかりでなく、接近する的の送信機を聴取する特別設計の耳をもっていることもわかっている。この進歩に対抗するため、コウモリは不規則に飛行する経路を開発した。これには、ガのめんくらったが、やがてガは今度は超音波妨害装置を備えるようになった。発見は次の疑問にぶつかるだけにすぎないのか?しかし、コウモリは今でもガをつかまえており、自然界のエスカレートしたドラマの次の展開がいつか発見されるだろう。

第1部 < < < 宇 宙 > > >
 地球には生命が存在している。この惑星上のあらゆる動物と植物を包含する1つの生命を、時間は、それを数百万の要素に分割したが、そのそれぞれは全体を構成する不可欠な部分である。バラはバラであり、それはまたバッタであり、バクでもある。我々はすべて、同じるつぼから得られた一つの生き物なのである。自然界には92の化学元素が存在する。しかし全ての生命の基礎はその中からえりすぐられた、わずか16種から作られてる。

 生命の活動は熱力学の第二法則によって支配されている。このことは、物質の自然な状態は混沌であり、あらゆるものは荒廃し、でたらめで無秩序になる傾向があることを表している。

 生命は絶えず外から新しいエネルギーを受けて、この法則にさからおうとしてる。この法則に屈するとき、16の元素に散ってしまう。つまり死だ。生命はみな超物理的な超自然なのである。

宇宙の秩序と法則
 分子の結合により生命が偶然できる確率は、全宇宙の海から一本の針をさがすよりもありえないことだ。しかし僕らはここにいる。しかし、完全ではない。生命の存続は不安定な状態の維持にかかっている。それはたえず、応急修理をほどこし、数限りなく部品を交換することによってやっと旅を続けられる車みたいなものである。僕らの体の細胞は常に新陳代謝によって交換されていくが、3カ月でほぼすべての細胞が入れ替わる。言ってみれば、3カ月前の個人とはまったくの別人になってしまっているといっていい。人はこれを一生のうちに150回から200回繰り返すのだ。

 宇宙は、騒々しい混乱に満ちた場所である。何百万という衝突しあう電磁波と音波の絶え間ない衝撃にさらされている。いちいち聞いていたらきりがない。

僕らの5感は非常にかぎられた範囲の振動した通さない。しかし時にはそれでも多すぎるので、減少フィルターとして脳がコントロールする。

地球
 宇宙の諸力は周期的パターンで繰り返され、生命はその影響を受けている。 宇宙のリズムは3つで以下のとうりに分類される。

 1:地球のリズム(サーカディーアン・リズム)    一日=24時間

 2:太陽のリズム(サーカニュアル・リズム)  昼と夜の役割 11年周期の黒点活動

 3:月のリズム        一日2周       新月から満月の変化   これにシンクロするキーと方法は生命によって多種多様にある。 あるものは光をキーにあるものは温度をキーにあるものは潮の満ち引きにをキーに、ホルモンや血液を変化させて生命をコントロールする。

 月光の輝きなど太陽の輝きにくらべたら30万分も1しかないのに、この微妙なリズムを確実に捕らえるのだ。特に海の生き物は月のリズムに影響されている。 満月のよるだけ生殖活動をおこなう生命がなんとおおいことか! 人も当然これらのリズムに影響されてる。

 満月のよるに殺人が多いのは決して偶然ではない。 海の大潮と同じに身体中の水分が逆流してくるのだ。200年前のイギリスの法律にはこの日におきた罪は、寛大に考慮され、満月の前日の罪人は暴れないようにとムチでたたきのめされた。

太陽の黒点活動リズムと心筋梗塞は完全に一致し、(オーロラで磁気が撹乱すると死者が増えるのと同じだ)妊婦は産気づくのも明け方が多いもの宇宙のリズムに影響されてるのだ。占星術には若干の信憑性があると思ってる。あまりに遠い星々の影響は及ばないとしてもすくなくとも太陽系の惑星の運行による影響は若干あるようだ。

脳波
波には4つある

デルタ・リズム   毎秒1〜3HZ で睡眠時

シータ・リズム     4〜7で感情に関係があるよう

アルファ・リズム    8〜12   で瞑想状態

ベータ・リズム     13〜22で覚醒 このリズムで光を点滅すると、人は脳波をシンクロさせてしまうことがある。てんかんは8〜12HZの光をあてると用意に引き起こせるし、太陽の光が木の間ごしに、あるリズムでちらちらする道をドライブする時も人を変な気持ちにさせる。映画館の毎秒24コマのちらつきにひとは引きつけられ、隣の人の首を絞めたくなる衝動にかられる人もいる。怒りも喜びも人工的に作り出せる。

共振
 ギターの弦をもし全部おなじ音の高さに張ったらどうなるか?一本弾いただけでも、6本全部なり出してしまう。これが共振。

 生命活動もいろいろな振動をとらえて共振を受けているのだと思う。

 熱せられた、上昇の螺旋パターンは、植物のつるの形をつくりだし、波のリズムにあわせてマンタはうねって泳ぐ。

 もし同じ課題が与えられたら自然は同じ答えを出すだろう。

最適な形
 カエルの卵は丸いが、鶏の卵は楕円なのも、物理の法則による。 球形は最小の表面積で最大の容積を包み込む。カエルや爬虫類の卵は柔らかいが、乾燥が防がれるような場所を選んで生まれる。球形が乾燥を防ぐ役割をすることになる。

 ところが鳥はもっと乾燥したことろに、卵を生む場合が多い。当然殻はずっと固くなったが、弾力を失い圧力で壊れ安くなった。そこで圧力に耐えられるようにあの絶妙な卵型が作られた。


 僕らが美しいを感じるのも自然の影響を受けている。 1:1.6の黄金比率は世界のどの人種にも通じる美感だが、これも人間の目が2つでこの間隔に配置されてるからだ。実際片目の人には正方形がもっとも美しく映る。 色に対する感覚もほぼ共通したものがあるが、これも自然界から蝶の羽根の模様や花の花弁の色は特定の場合をのぞき僕らが見てもミスマッチをしない。不快な配色や、音はほぼ哺乳類も昆虫も植物にも共通する原始的な信号のようだ。

第二部 < < < 物 質 > > >
 宇宙の全ての物質は原子からできている。原子は原子核とその回りを回る電子からなる。もし原子をTOKYO DOMEの大きさにふくらましたら、原子核は豆ぐらいの大きさしかない。つまりほとんどのものは空っぽでこの隙間を全部つめたら僕らは砂粒以下になってしまう。実質のないともいえる身体は、物質の幻覚を作り出しているだけの、電磁波や核力によってつなぎ止められてるのだ。この点では生命も非生命も区別はない。

物質を支配する精神
生命は3種類のエネルギーを受け入れることで世界から情報を得ている。光のような電磁波、音のような機械的圧力、味やにおいのような化学的刺激。これらの情報は全て神経の中をインパルスとなって脳の特定の部分に伝わる。この脳の特定の部分をいうところが、問題だ。 例えば、舌から出てる一本の神経繊維を、耳から脳に通じている神経繊維につなぐと、口に入れた一滴の酢は、爆発音として<味わわれる>のである。つまり僕らが通常、感覚といってるものは脳のどの部分が刺激されるかということなのだ。

未知のエネルギー
 しかし実際には3種類の情報以外のものがこの世にはあるようだ。予知能力、念力、念写、テレパシー、無眼視、 あまり心霊的なのもは信じられないが、3種類の情報以外に何かがあるのは少なくとも生化学の分野では確実に証明されてる。無言の植物はよくその実験にされるがいろいろ面白い結果が証明されている。植物をうまく育てる人に敬意を表し「グリーン・フィンガー」という。グリーン・フィンガーの気を十分に蓄えた水を与えると植物はよく育つ。反対に欝病の患者によって育てられた植物は成長が遅れる。

 傑作なのは植物にうそ発見機(ポリグラフ)をつけて進める実験だ。なんとも奇抜だが植物を拷問するという実験をした学者がいる。結果わかったのは、拷問をしようと人が思っただけで植物はその気配を感じ恐怖におののき針をふるわせることだ。

 日本でのこの方面の大人がいて南方熊楠という。粘菌の研究の大家だが、この粘菌の研究をしているうちにどうしても通常物理では説明できない未知のエネルギーで粘菌どうしが交信しているのを証明した。

 そもそも粘菌は移動する植物で、動物と植物の間だに位置する妙な奴だが、こいつら、ふだんはバラバラに生活していて、ある事をきっかけに一ヶ所に集まって合体する。しかし、それがどのような交信でおこなわれるのかは今もって不明なのだ。

錬金術
 アリストテレスが物質は4つの元素でできてるとある日のたもうた。火、土、空気、水の4つだ。以来これを信じたいわゆるアリストテレス学派は数学から、医学までこの4元素をもとに作りあげ、時の権勢をにぎるまでになった。

 錬金術はこの時代の産物だ。1661年のロバート・ボイルの「懐疑的化学者」により終止符がうたれるまで、当時は錬金術は立派な学問であったようで、当時の知識人は今の超電動のように猫もシャクシもこれに走ったようだ。

 錬金術の学派は大きく2つあり、「賢者の石」を見つけようと世界を駆け巡り、一方は、人の精神に深く入り込んでいった。

 結果はどちらも失敗だったが、そこで試された多くの貴重な実験はいまに役だってる。

 コバルトの発見(これ以前に青の顔料はなく、絵も当然青は表現できなかった)や電池の発見、ユングは10年を費やして錬金術の論文を読み分析した。あらゆる化学や心理学の基礎といえるほど多岐にわたっている。

迷信
 迷信はあらゆることを経験しないでも知識を獲得できるかわりに払う、代価の一つだ。動物行動学のローレンツ(ソロモンの指輪の著者)は「原因と結果の因果関係の洞察力を欠いている生物にとって、その目的を達成できることが、一度あるいは何度かわかり、そして危険を伴わずにそれを行えた行動パターンを固守することは非常に有益であるに違いない」といってる。

 もしも複雑な行動のあとで成功し、君が、全行為のどの部分が最も重要であるか分からないとしらら、それらの行為の全てを毎日、正確に奴隷のように繰り返すのが重要でなにもしないよりましだということだ。

 だから、「伝染病は水際にはえている木につるされれた瓢箪の中に、子供が少し噛んだ穀物つめて3日つるしたのち食べるといい」という迷信は正しい。ペニシリンのカビが発生しやすいのだ。

 君の回りにも10や20の迷信があるだろうが、きっとそのほとんどは正しいのではないだろうか?

第三部 < < < 心 > > >
 物質はエネルギーの一つの携帯である。生物はその不安定な状態を保持するような方法で設計されたエネルギーである。脳は、このような、組織の統合を託された生物の部分である。

 いままではこれで良かったが、進化の次の段階では、これらの単純で、機械的な分析では説明不可能である。

 心は、エネルギーとは関係なく存在するらしい。心は観察不可能で、どちらかというと経験するのもだ。過去500万年かけてDNAは進化のその創造的エネルギーを人間を生み出す事にそそいだように思われる。この激しさが、最も近いといわれるサルとの間だに天と地ほどの知能の差を造りだした。欧米的な傲慢な言い方をすれば、全ての生命は人間の失敗作ともいえる。しかし僕の心は全ての生命は同じ意味をもつと感じ、これが人間のとる態度だと思う。

心のあらわれ
 あえて心を観察しようとすれば、少しは覗きこむことはできる。 「目は口ほどにものをいう」というがこれはあたってると思う。こころのあらわれが最も美しくあらわれるのは恋愛してる少女だろう。瞳孔の大きさは人の興味とともに開く。瞳孔の反応が、精神活動に直接関係があるということは驚くにあたらない。目の発生を考えれば、脳の延長といえるし、その目の中を見ることは、覗き穴を通して、脳そのものの一部を見てるようなもの。

 駅前にいる手相占い、人相占いはあてにならないが、手相学、人相学は、かなり確実なものがある。精神薄弱の子の<猿のしわ>は有名だが、実際、病院で数万人の手のデータをとりつづけた結果、約30の病気は手で診断できるそうだ。

 指紋は3ヶ月〜4ヶ月の退治の時期に形成され死ぬまで消えない。ひどい火傷のあとでも、皮膚移植をしても変わることはない。しかし、意識不明の患者からは、指紋がなくなり、意識を快復すると、指紋は復活した記録もある。中からの影響は外からの影響より強いようだ。

 逆に身体が心に影響を及ぼすこともある。心と身体は相互に乗り入れ影響しあっている。凶悪犯は、凶悪な顔をしていることがやはり多い。やましい心がそういう顔にしたのだろうか?どこで読んだか忘れたが、凶悪犯は刑期を終えても再び戻ってくることが多いが、穏和な顔に整形して、釈放すると、まず戻ってこないという。毎日毎日鏡の中でみる自分の凶悪な顔に心まで凶悪に暗示をかけられてしまうというのだ。

 ちょっとグロテスクな話で申し訳ないが、猿の脳を半分づつ切りとった実験記録がある。脳の左半分、または右半分を切除した猿のうち、左目だけが使えるサルは、凶暴で攻撃的だが、右目だけつかえるサルは穏和で従順になったという。人間の脳を切除するのは、いくら凶悪犯でもできないだろう故、左目を失明させたら、もっと効果があがるかもしれない。<悪魔の左目>は単なる伝説ではないようだ。


 全ての生物は太陽のエネルギーに依存してるので、サーカディアン・リズムつまり昼と夜の交替のリズムがある。

 タコやイカは例外としてほとんどの動物は睡眠をとる。中にはユニークな寝方をする奴もいて、マンボウのモラモラは海面に浮かぶ円盤のようにわき腹を上に向けてプカプカと浮かんで眠る。マグロは止まるとエラがないため酸欠で死んでしまう。そこで高速で泳ぎながら、眠る技を身につけた。イルカは信じられないかもしれないが、2、3時間ごとに、片目づつ眠る。ラッコは海の上で眠るが潮に流されないように海草を体に巻いていかりの変わりにしている。一部の海獣(トドだったかな?)は、ワカメのように海底から生えるようにまっすぐに立っていて、息継ぎのときだけ、釣りの「浮き」のように浮かんでは、また海底に消える。これも無意識でできていると思うとほんとに超能力としか思えない。反すうする動物はウシやその他のたとえ哺乳類でも目を明けたまま眠り、頭は上げたままという共通の特徴がある。これは、反すうが重力に依存した消化機構であるためで、眠った状態でも消化するためには、頭は下げられないのだ。

 さて、このように睡眠についてなら、いろいろ観測できるが、こと「夢」となると、「心」と同様に観測はできない。

 一部分かってることは、人の睡眠は、オルソ睡眠とパラ睡眠の状態が交互に表れその間だに夢の見るようだ。そしてこのパラ睡眠があるのは、チンパンジー、イヌ、ネコ、洗い熊そしてウマぐらいで、考えてみると、みんなわりとりこう動物達にだけあるようだ。(イルカはわからないが、きっとあるに違いない) かといって、彼らが夢をみるかは全く不明で、観察する糸口すらつかめない。単なるインパルスの羅列では、なにが起こってるかは誰にも分からない、最高のパスワードと暗号のかたまりなのだ。もし見るとしたら彼らは何を見るのだろう?動物園のチンパンジーはアフリカの森の夢を見て、ウマはニンジンの夢でも見るのだろうか?まさかダービーで1着になる夢はみないだろう。

催眠
 僕らは普通3つの生物状態のどれかにいる。すなわち「起きてる時」の他に「眠ってる時」、そして「夢を見てる時」の3つだ。

 これにもう一つ通常では体験できないが、「催眠状態」もりっぱな生物状態のひとつだ。しかし僕が体験してないせいもあって、どうも信じられないが、いろいろ見回してみると確かにあることが分かる。

 パブロフの条件反射PART2というのがあって、ベルのならすとよだれを流すことを覚えたイヌにエサを長い間だ与えないとイヌは硬直状態におちいってしまい、やっとエサがあたえられてもしばらく動けなくなるほどになる。これを催眠状態というのなら催眠は確実にある。

 どうやら催眠は過去の経験の感情、特に若い時期に刷り込みに近い状態で条件づけられた反射のようなものらしい。

 だから、催眠はよく過去にさかのぼる。時には胎児にまでさかのぼる。催眠は起きてるときにもおこりうる。考えごとをしてるときに、回りの環境の変化の気がつかなかったり、ゆりかごのリズムに陶酔するもの催眠の一種だそうだ。

 催眠に近い状態に暗示というのがある。心の表れが体に表れることは前の部でも書いたが、身近なものでは、(実体験でもある)車酔いは「自分は酔わない」とほんとに思えばほんとに抑えられるのだ。またイボはあらゆる皮膚病のなかでも心理的要因が強い。「あなたのイボは消えてなくなる」といった暗示を与えると消えてしまう医学的症例は多い。イボ祈祷師が世界の大部分にいるのは、きちんといわれがあったのだ。その他アレルギーも精神的要因が左右して場合が多く、そのうち花粉症祈祷師がもてはやされるのも時間の問題だ。

幻覚
 こうなってくると何が現実で何を判断してるんだか、どこまでが自分お自由な精神なのか分からなくなる、まるで催眠と暗示のかたまりが幻覚の中をさまよっているようだ。しかし、どうやらこれが「心」の正体らしい。

 子供達は非常に純粋にものごとを見る。歳をとるにつれて想像力が鈍り、最後にはすっかり抑制されてしまう。想像力が大半の場合、マイナスの社会的価値にしかならないのを、感じとって、自ら足かせをしてしまう。それぞれの社会で正気というものの一定の基準を設け、文化的な圧力を受け、大部分の人はこの規定された範囲内で生涯を終わる。ごく少数の人がこの範囲を抜け出すことができるが、それは狂気と分類され、強制的に保護され自由を奪われ、改造させられる。

第四部 < < < 時 間 > > >
 時間のリズムは洪水ように押しよせ、誰もこの流れにさかのぼっては泳げない。僕らは時間を測定しようとするが、秒とか分とかは自然をとらえて計ったものではない。圧倒的な勢いにもかかわらず、光よりも捕らえ処がないのものが、この世で専制君主として君臨している。

新しい次元
 300年前、科学者は重さは絶対的な意味を持っていると信じていた。しかし、ニュートンにより、物が山の頂上では軽くなり、重さは、重力によって影響されることを示した。

 ニュート以降科学は質量を頼みの綱としたが、アインシュタインによって質量の何の基準にならないことが示された。物は速く動けば動くほど、その質量が増加することを証明したのだ。

 彼の発見は全科学界を震感させ、疑わせた−−−もしも、速度が質量より重要であるとしたら、時間は信頼できる測定の基準として用いられるだろうか?

 その答は再びアインシュタインから来た。曰く「時間は絶対的な意味を持ってないし、重力によって影響されるだろう」−と。つまり、非常に速く旅行すると時間の進行は遅くなるというのだ。

 今の、スティーブ・ホーキングや超ヒモもある意味でアインシュタインの延長線上にある。しかしアインシュタイン路線も間もなく終宴の時を迎えそうだ。

 彼の理論はある装置を使って原子核と電子の間は空っぽだということを証明する所から全てが始まるが、現在の最新テクノロジーで全く同じだが精度の高い装置を作って測定した結果、違う結果が出てしまったのだ。つまり中には「何か」がある。これを証明したのは日本人で中松義朗(通称:ドクター中松)なんとエジソン以上の特許数をもつ発明家だ。今はまだカトリック教会に毒を飲まされたガリレオやSF小説家と酷評されたラブロックのように世に認められてないが、実験が世に認められば、全ての物理学、生化学は彼により覆されることになるだろう。エントロピーの法則に支配された現代文明観の息苦しさから解放されることができるのだろうか?ことの成り行きを見守りたいものだ。

 その結果どんな混沌の中に迷い込んでしまっても、ただ一つの羅針盤だけを信じていればいいのだ。「心」に照らし合わせることだけは忘れてはならない。例え「心」が幻想のかたまりでも、科学を導く側にそれがなければ、人間であることを放棄してしまったと同じことなのだから........

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