諸星大二郎の不思議な世界コミュの諸星大二郎氏の版画

すみません。宣伝させてください。

小社の版画シリーズPOP-ART SERIES（http://webfreestyle.com/shop/pop-art-top.html）に、諸星大二郎さんの版画が加わりました。

今回制作したのは、「漫画アクション」の著名マンガ家による連作シリーズ
「私の故郷」の一枚として描き下ろされた作品で、1982年3月4日号に掲載されたものです。
（今回の版画化にあたって、諸星氏が「子供の頃」と命名さえました）

その後、『諸星大二郎　西遊妖猿伝の世界』（双葉社ムック。1986年発行）には収録されたものの、長いあいだファンの中でも幻の作品と呼ばれていました。

画像をご覧いただければおわかりいただけると思いますが、
これは荒川土手の通称「おばけ煙突」の夕景を描いた、美しくも、切ない作品です。

　　「ここに描かれているのは、単なる風景としての故郷ではない。
　　少年期の過敏な感性が自我を自我として意識した不安が画面に漂っている。
　　異界を夢想した少年期を、その夢想を持続した諸星が懐しんでいるのだ。」
　　（呉智英「諸星大二郎『子供の頃』解説」より）

と、呉智英氏が喝破したように、この絵には、
諸星大二郎のいわば「原点」を見ることが出来ると思います。

また同じ解説文のなかで呉智英氏は、この作品を、「一枚絵ながら諸星作品の中でも五指に入る傑作」と評価しています。

この諸星大二郎氏の傑作を、是非この機会にお求め下くださることを強くお勧め致します。
（100部限定です）

http://webfreestyle.com/shop/morohoshigiclee1.html