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発達心理学コミュのDSM-5にまつわる嘆願書のお知らせ

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(DSM-IV タスクフォース委員長、アレン・フランセス氏自らの世界の精神医療従事者に向けたメッセージであり、とても重要な内容ですので同じ内容のものをいくつかのコミュに書き込んでおります。問題があれば削除してください)

お知らせ

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、「精神科医のバイブル」とも称される『診断統計マニュアル = DSM 」の歴代編纂責任者 (III-ロバート・スピッツァー博士、IV-アレン・フランセス博士) 、米国心理学会 (会員数5万人)、英国心理学会、米国臨床心理士学会 (会員数12万人)などが中心となり、2013年に出版が予定されるDSM-5 の編纂作業を進めるタスクフォース・メンバーに対する要望書がインターネット上に公開され、広く世界のメンタル・ヘルス関係者に向けて現在電子署名を呼びかけていますのでお知らせします。

11月23日現在、臨床心理士 (心理学者)を中心に、精神看護師、ソーシャル・ワーカー、各種カウンセラー、精神科医、作業療法士など、約7,000 件の署名があります。

『Open Letter to the DSM-5 (DSM-5 への公開状)』(署名欄は一番下)
 http://www.ipetitions.com/petition/dsm5/


概要 [公開状(英文)の要約]

生物学的精神医学(脳内化学物質のアンバランス=薬物中心治療)は科学的根拠に欠け、短期的には有効性が認められる場合があるものの、長期的には害を及ぼす治療であることが近年ますます明らかになってきている。十分なエビデンスもないままにさらにいくつかの障害・疾患における閾値や基準を引き下げ、誤診によって子供や若者を有害な薬物治療の対象とする可能性のある“Attenuated Psychosis Syndrome”(微弱精神病症候群=早期精神病)をはじめ、十分な検証のない新たな障害がいくつか提案されるなど、さらなるメディカライゼーション(医療化)が大いに懸念される。
編纂作業の透明性、第三者機関のレビューなどによる客観性、エビデンスに基づく科学性が求められる。


賛同学会

--Division of Behavioral Neuroscience and Comparative Psychology (Division 6 of APA)
--Division of Developmental Psychology (Division 7 of APA), ---米国カウンセリング協会・発達心理学部門
--Division of Clinical Psychology (Division 12 of APA),
--Society of Counseling Psychology (Division 17 of APA)
--Society for Community Research and Action: Division of Community Psychology (Division 27 of APA),
--Division of Psychotherapy (Division 29 of APA),
--Society for the Psychology of Women (Division 35 of APA),
--Division of Psychoanalysis (Division 39 of APA),
--Psychologists in Independent Practice (Division 42 of APA)
--Society for the Psychological Study of Lesbian, Gay, Bisexual, and Transgender Issues (Division 44 of APA),
--Society for Group Psychology and Psychotherapy (Division 49 of APA),
--Society for the Psychological Study of Men & Masculinity (Division 51 of APA),
--Division of International Psychology (Division 52 of APA),
--Association for Counselor Education and Supervision (Division of the American Counseling Association)
--Association for Humanistic Counseling (Division of the American Counseling Association)
--The Association for Creativity in Counseling (ACC, Division of the American Counseling Association)
--Association for Adult Development and Aging (AADA, Division of the American Counseling Association),
--Counselors for Social Justice (Division of the American Counseling Association),
--American Rehabilitation Counseling Association (ARCA, Division of the American Counseling Association),
--The Association for Women in Psychology,
--The Association of Lesbian, Gay, Bisexual, and Transgender Issues in Counseling (ALGBTIC)
--Society of Indian Psychologists
--National Latina/o Psychological Association
--The Society for Personality Assessment,
--The Society for Descriptive Psychology,
--The UK Council for Psychotherapy (UKCP),
--Association of Counseling Center Training Agencies,
--Psychologists for Social Responsibility,
--The Constructivist Psychology Network (CPN),
--The Taos Institute
--Saybrook University
--Psychoanalysis for Social Responsibility (Section IX of Division 39 of APA),

   ーーーーーー
◎ 全米カウンセリング学会 (American Counseling Association)学会長、Don W. Locke が、DSM の 透明性・科学的根拠・第三者機関によるレビューを求め、米国精神医学会 (American Psychiatric Association) 学会長、Dr. Oldham に宛てた公開状 (Press Release 11.17.11)
  http://dsm5watch.files.wordpress.com/2011/11/aca_dsm-5_letter_11-11.pdf


◎ DSM-IV タスクフォース委員長 アレン・フランセス MD
  DSM5 in Distress より
  http://www.psychologytoday.com/blog/dsm5-in-distress/201111/counselors-turn-against-dsm-5

  全体要約
「米精神医学会の言う「4人に1人は精神病」などというのは信用してはいけない。精神疾患の疫学調査などはデータを好きなように捻じ曲げることが可能だ。ロバート・スピッツァー氏とともにDSM の編纂責任者として経験したことは、DSM が製薬企業によって政治的・商業的に巧妙に利用され、精神疾患の偽りの大流行を生んでしまったことである。現在(日本を含め)オーストラリアなどでは科学的根拠も乏しいままに、一部学者がその政治力を利用して子供や若者を危険な精神病薬に曝すことになる「早期介入・支援」を行っている。すでにこうした早期介入・支援はコクラン共同計画 (Cochrane Collaboration) による文献レビューでも、「早期介入によって精神病が予防できるとするエビデンスは不十分なものであり、それによって得られる何らかのベネフィットにも誇張があり、長期的には疑問がある」とされており、その誤診率は80%〜90%にも達している。“Attenuated Psychosis Syndrome”(微弱精神病症候群=早期精神病)がDSM-5 に加えられれば、さらに多くの子供や若者を薬漬けにすることになる。独立した機関のレビューを経て、正確なデータ・エビデンスに基づいた科学的根拠のある安全かつ信頼性のある診断マニュアルを目指さなくてはいけない。精神科医にとっても大切なことは“まず第一に患者に害を与えないこと”である」
  


署名について

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 (メンタル・ヘルス従事者ですか?)
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注意:「署名」はみなさんのご判断です。

----------
先月開催された日本最大の精神医学会の「精神神経学会 第107回総会」でも、次のような発表がありました。
参考にしてください。

蜀協医科大学 越谷病院 こころの診療科 井原 裕

『双極性障害と病気喧伝(disease mongering)』

『双極性障害がいきなり脚光を浴び始めたといっても、別に日本人が突然、躁うつの気分変動を呈し始めたわけではない。背景には、精神科医と製薬資本による「病気喧伝」(disease mongering) がある。製薬会社のマーケティング戦略に精神科医たちがいとも簡単に踊らされてしまう点こそが、事態の本質なのである。病気喧伝とは、生理的な範囲の身体の不調を指して、「病気だ、病気だ」と騒ぎ立てて、やれ「医者にかかれ」だの「治療しないとまずい」だのとかまびすしく説いてまわることをいう。製薬会社は医薬品の潜在的需要が、病気と健康の中間領域にあることを熟知している。そのため、巨大市場を求めて逆流性食道炎、過活動膀胱、脱毛症、勃起障害などの境界領域を狙い、研究開発費を上回る巨大な予算を広報活動に注入する。販売促進のための疾患啓発キャンペーンは、度が過ぎれば病気喧伝と紙一重となり、こうして疾患イメージは増幅され、医者たちは無邪気にも踊り始める。この状況を見れば、こころある市民が「製薬会社と医者が結託して病気を作って一儲けしようとしている」と思ったとしても何ら不思議はない。
構神科医は、これまで病気喧伝の扇動に従順であった。気分障害患者数が見かけの増加を始めたのは1999年。それは、冨高(2009)も指摘するように、SSRIの本邦登場と一致する。製薬会社の疾患啓発にそそのかされた精神科医たちがよく考えもしないでSSRIを処方し、それに伴って保険病名「うつ病」を乱発したからであろう。そのほかにも、「注意欠陥多動性障害」(methylphenidate)、「社会不安障害」(SSRI)など、精神科医が情報操作にまんまと乗せられた例は枚挙にいとまがない。今後、病気喧伝の対象は双極性障害に移る。精神科医の多くが薬物療法以外の治療手段を考えられない現状は、危検である。私どもは歴史から教訓を得なけれぱならない。』

コメント(2)

とても重要な指摘であり、見逃してはならない視点だと思います。
神経症はこころにこころで治したいもの 神経症は強迫性障害やパニック障害に名をかえ うつ病のカプセルも使うしまつ 神経症はあくまでこころの闇 こころをこころでメスをいれたいな

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