ザ・ヘタレコミュのまじめなこと

ガラにもなく。
興味ねぇよって方はすっ飛ばしちゃって下さい。

昨日、配達の間店番してくれって父に言われて店に行くと、ちょうど祖母も店にやってきたところでした。
以前は一日一回くらいは散歩がてら来ていたりしたのですが、だいぶ足腰弱くなって、近頃は来る頻度も明らかに減っていました。

父は配達に行き、祖母と話しているとこんなこと言うんです。

もう後はお迎えが来るだけだな～。

俺は「いや、まだまだ～」と、ありきたりな返事をしました。
でも、祖母は続けます。一日二食になったとか、テレビ見ても何言ってんのかわかんねぇんだ、馬鹿になっちゃったよ…とか。

そういった話を聞いているうちに、ふと思ったんです。

ああそうだ、人間いつか死ぬんだよな。

そんなこと当たり前のこと。俺だってそれくらいわかっていました。
でもこの時、今までとは違った風にこのことを感じたのです。
感覚的に妙に納得した感じです。

俺自身の死ということについては、今も現実的な感覚はありません。
ただ、人間という生き物について、死があることを感じたんですね。今までよりもずうっと深く。

祖母の話を聞いているうちになんとなく寂しくなりました。
手押し車でとはいえ、店まで自分で来たのですから(店から祖母の家まで普通に歩いて２～３分)、今すぐにどうこうってわけじゃないと思うんです。
でも、体が言うこと聞かなくなって、寝るだけの時間が増えてきたことで、死を見つめるようになったんだと思います。

年配になると死を見つめるようになるのは、ごく普通のことかも知れませんが、今までそんなこと聞いたことありませんでした。

父が配達から戻って俺は家に帰りましたが、胸の中で何かが引っかかったままです。

その後のバイトの時も、考えてました。

人間いつか死ぬんだよな。

中学の頃、国語の先生が何かの話の中で言ってました。
人生は、いわば死への行進なんだよね。

いつか終わってしまう人生の意味って何だろう。

時々考えては決して答えの出ない問いが、また頭の中をぐるぐると駆け巡ります。

終わってしまうものの意味…

ハッと気づきました。

具体的にどんな意味があるのかわからないけど、少なくとも意味はあるんだ。

終わりのある映画やドラマに意味がないことはないと思います。
少なくとも、人々に感動を与えたり、そういう素敵な意味を持っているんですよね。

だったら、やがて終わってしまう人生にだって、何かしら意味はある。
不思議と、俺はそう確信しました。普段、いろいろなことに対して自信を持てない俺が。

人生の意味の具体的な答えはまだ出ていません。俺の中で今のところ有力なのは、人間には理解できない凄いもの、というものです。でも、本当にそうかはわかりません。

ただ、何かしら意味はあるんです。そう信じます。

昨日は、俺の思考回路の中でかなりの進歩があったのではないかと思います。

そういった意味で、昨日祖母に会えたことに感謝です。
まだまだ元気で…なんて言葉は、今の祖母には無責任な言葉かも知れません。

だからせめて、正月はきっと従兄弟とか集まるだろうから、祖母の家をうんとにぎやかにしようかな。