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女のリポートに涙腺が緩むコミュの傑作選:感動をもう一度

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http://jp.youtube.com/watch?v=3UB3js8v6R0(BGMはこちら)
2008年冬
アシスタント五月みどりの告知が涙でかすんだ(?)名作です。


北区にお住まい65歳KYさんのお手紙です。



先日、我が家に遊びに来た友達のはるこさんがタンスを見て言いました。
「随分年季が入ってるわね」
それもそのはず
このタンスは私の嫁入り道具で、もう40年も使っています。
はるこさんは続けて言いました。
「こんなに立派なタンスなんだから
リフォームすればグンと見栄えが良くなるわよ」
家具をリフォームすれば新品同様になると聞いたことがありますが
私は「うんうん、このままでいいの」とかぶりを振りました。
このタンスには一切、手を加えたくないからです。

私の実家はその昔小さな商店街で食料品店を営んでおりました。
お店どうし家族ぐるみのお付き合いで和気あいあいとした商店街でした。
うちの向かいが家具屋さん。
おじさんがコツコツと家具を造っている姿が好きで良く遊びに行きました。
おじさんも私を可愛がってくれて遊びに行くと決まって
「お嫁に行く時は、とびっきり上等なタンスをこしらえてあげるからな」
その度に指きりげんまんをしました。

歳月の流れは早いもので、その日が訪れました。
約束は忘れていません。
私は母と一緒に正式にお願いにうかがいました。
するとおじさんは
「もう造り始めてるよ」
じわっと熱いものが込み上げ泣けてしまいました。
そうして商店街の人たちも「おめでとうおめでとう」
私はなんて幸せなんでしょう。
みんなとサヨナラをするのが辛くなってしまいました。

タンスはおじさんが一人で運んできてくれました。
「日本一のタンスなんだから日本一のお嫁さんになるんだぞ」
私は涙を流しながら子供の頃と同じように
おじさんと指きりげんまんをしました。

結婚後、新居に入ってからタンスの引き出しの中に手紙を見つけました。
家具屋さんの奥さんからのものです。
「結婚おめでとう。お嫁に行っても主人の顔を見に来てくださいね。
なるべく早く」
実は、あの時おじさんは不治の病に冒されており、
「なるべく早く」はそのサインだったのです。
しかし私はそのサインに気づかず、あの指きりげんまんが
おじさんとの最後になってしまいました。
いまだに悔やんでも悔やみきれません。

宝石のような思い出に包まれたタンス。
傷が付いても色があせても一切手を加えるつもりはありません。
このまま
このままの状態で
ずっと一緒に。

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