ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

生命科学系に就く聴こえない仲間コミュの「秋田県立大生物資源科学部のノートテーカー」秋田魁新報 6月21日付

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
「秋田県立大生物資源科学部のノートテーカー」秋田魁新報 6月21日付
http://www.sakigake.jp/p/special/08/kenbunki/kenbunki_36.jsp

今年6月の新聞掲載ですが、秋田聾学校卒のろう女子学生が生物資源科学部に受かり、要約筆記者(ノートテーカー)を受けている時の記事です。
聾学校を経て、国公立大、しかも生物資源科学部などの生命科学系に進む前例を伺ったことがないのですが、この状況を喜ぶと共に無事に卒業されて志望通りに生物系の職種に就いて欲しいし、同じく道を目指すろう生徒も後に続いて欲しいと思います。


先輩が講義を要約 −聾学校卒の新入生支援−

「好きな生物の分野を深く学べることが一番の喜び。たくさんの友達ができることも喜びです」。県立聾(ろう)学校を卒業した赤平成美さん(19)=潟上市昭和=が今春、県立大生物資源科学部に入学、勉学に励んでいる。同大は教職員の支援チームを立ち上げたほか、教員の言葉をその場で伝える学生の要約筆記者(ノートテーカー)養成にも取り組むなどし、赤平さんの向学心を支えている。要約筆記の支援を受けながら課題に取り組む赤平さん(中央)

 秋田市下新城の同大秋田キャンパス。大講義室の最前列に、赤平さんと要約筆記の学生2人が座った。
 問1を解いてください、制限時間は5分です―。教員の口頭での指示を、両隣の学生が要約してノートに記す。内容を確認した赤平さんが問題に取り掛かった。
 赤平さんは生まれつき耳が不自由で、幼稚部から専攻科まで県立聾学校で学んだ。「生物や農業、遺伝子に興味があって」同大に進学。聾学校から一般受験生と同様の試験を経て国公立大に進んだのは、赤平さんを含む今春入学の2人が最初だ。県立大はそれまで、聴覚障害者を受け入れた実績がなかったが、「好きなことを勉強できる喜びで、大学生活や講義についての不安はなかった」(赤平さん)という。
 同大は赤平さんの合格を受けて、教職員5人で支援チームを立ち上げた。他大学の取り組みを調べ、外部の要約ボランティアの確保に努めてきた。当初は赤平さんの家族や外部ボランティアに受講支援を仰いでいたが、人数確保が困難な上、授業内容が徐々に高度化、専門化してくると判断。5月からは学生に募集をかけ、自前のノートテーカー養成にも取り組んでいる。
 3週間の養成研修で、学生たちは個人情報を守る、要約ノートは他人に貸さない―といったルールを学び、要約筆記のトレーニングを経て、今月から実際に赤平さんを支援している。現在、学生ノートテーカーは3年生から大学院生までの13人で、赤平さんが受講する授業を過去に受けたことのある学生たち。授業中の教員の雑談も、可能な限りノートを通じて伝える。講義内容だけでなく、授業の“空気”を感じたいという赤平さんの願いに添うためだ。
 要約筆記を行う同大4年の加藤緑さん(21)は「先生の話から得られるすべての情報を赤平さんに伝えたいが、なかなか難しい」と話しつつ、「赤平さんが要約を見て、うなずいていることがある。彼女の理解を手助けできることがうれしい」。4年の浅井裕貴さん(21)も「積極的に学ぶ赤平さんを応援できて、やりがいを感じる」と語る。
 「授業を通して知らなかったことを知るときが面白い」「(大学生活で楽しいのは)漫画のこととか出身地のこととかを友達と話しているとき」。母佐智子さん(50)の手話通訳と筆談を通して伝わってくるのは、充実したキャンパスライフ。表情からは笑顔があふれる。
 今後は授業で実験が始まるため、大学側は新たな支援も検討している。支援チームの上田健治助教(43)は「大学も手探りの部分がある」と語るが、できる限りの手助けをしようという思いは強い。「まずは前期が一区切り。(赤平さんが)卒業して初めて、支援がうまくいったか分かるのでは」と話した。
(2009.6.21付)

コメント(1)

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

生命科学系に就く聴こえない仲間 更新情報

生命科学系に就く聴こえない仲間のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。