MATRIX フリークスコミュの「マトリックス」と現代思想

既に既出の話題でしたらすいません。

第一作の冒頭、ハッカーであるアンダースン君のところへクライアントがデータの入ったFDを取りに来るシーンですが、ネオが一冊の分厚い本を手に取ると、それは外観が本であるだけで、実は中身はハッキング情報の入ったFDを隠すための箱だったというシーンがありますね。

その本の表紙には、ボードリヤールの「シミュラクラとシミュレーション」のタイトルが書かれています。
これは、別トピで書いた「マトリックス完全分析」に書かれていたのですが、観てみると確かにそうでした。
これにはびっくりでした。

ウォシャウスキー兄弟は、おそらく、プラトンとかドイツ観念論哲学あたりを読んでいるだろうとは思っていたのですが、まさか現代思想を読んでいたとは。

また、編集過程でカットされた部分には、モーフィアスが「この世界はボードリヤールが言うように…。」というセリフもあるんだそうです。

だからなんだっていう話ではありますが、ちょっと意外で興味深い話でした。

コメント(7)

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[4] mixiユーザー 12月16日 10:04

あれ？周知の事実でした？それかボードリヤール自体が分らないかのどちらかですね。（汗）

ちなみに余談ですが、ボードリヤールは、確かこの本の中で、フィリップ・Ｋ・ディックの「シミュラクラ」という作品を取り上げて非常に高く評価しているとのこと。
はじめて「マトリックス」を観たとき私は、これはディックか！と思いました。

[7] mixiユーザー 07月05日 19:48

「Matrix Revisited」でキアヌが語っているところによると、ウォシャウスキー兄弟監督は脚本を読む前に、以下の３冊の本を読んでくれとキアヌに言ったそうです。

1.シミュラークルとシミュレーション/ボードリヤール著

2.Out Of Control/Kevin Kelly著

3.Introducing Evolutionary Psychology/Dylan Evans、Oscar Zarate著

2.は人工知能学のようです。
3.は文字通り、進化心理学ですね。

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