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縁 -enishi-コミュの長岡新聞5 「ケ」の装い

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《平成新着物派》

5 ハレの日、ケの日? ー普段着の装い・カジュアルな着物ー



前回は結婚式に招かれる立場の装いとしての「ハレの装い」についてお話しましたが今回は「ケ=日常」つまり普段着としての装いについてお話ししようと思います。
「普段着物」を着物の種類で言うのなら、小紋、紬、木綿、御召などが代表的です。
公の儀式などではフォーマルの決まりごとに合った装いをしますが、私的な自分のための装いはより自分流のお洒落を楽しむことができます。

明治時代に日本人が着物を脱ぎ捨て洋服を着始めるようになり、それまで長きに渡って作り上げられて来た着物の文化はあっという間に洋服に取って代わられてしまいました。普段着として日本人なら誰もが着ていた着物も今では着付教室に足を運んで何度も練習しなければ着れないありさまです。今回のテーマは「ケ=日常」の装いなのですが、実際のところ日常生活を着物で過ごす人口は極々僅かでしょう。『着物を着る』ということ自体、それが浴衣であってもイベント的な意味合いで着ているのは「ケ』というよりむしろ非日常の「ハレ」の意味合いが強いように思われます。しかし数年前から起きているキモノブームの中には「ケの着物への憧れ」が強く見て取れるのです。私自身、晴れ着の着物も好きですがそれ以上に憧れるのが普段着として『サラリ』と自然に着物を着ることです。私のような思いを持って着物を着たがる人達は近年どんどん増えているようです。長い間欧米の文化に憧れて来た私ですが英会話を習い、欧米文化を知って行く程に、逆にそれまで気がつかなかった日本文化の素晴らしさを発見してきました。 着物を普段着にサラリと着こなすには着物と自分とが馴染まなくてはなりません。 素敵だなあと感じる着こなしをしている人は自分のことをよく知っている人。自分に似合う素材を知り、似合う色、柄を知り、自分をどう見せるべきか心得ている。自然を感じる心を持ち、周りへの配慮も着こなしに現れる。そういう感性自体がとても日本人らしい感性だと思うのです。その美しい日本人の感性を着こなしで表現できたら…普段着物への憧れはそこから来ているような気がします。


「ハレとケの装い」について毎日和服で過ごしているソムリエの友人が書いた日記を掲載します。
つまり本当の伊達とは、色の落ちた古いジーンズと洗いざらしのTシャツ(ケ)を小粋に着こなせる半面、ピンストライプの三つ揃えのスーツの袖からカフリンクを覗かせて(ハレ)もサマになる、そういう者であるという事ですな。特別な食事の時にメドックの赤(ハレ)を迷い無く食事に合わせて選択する事ができるだけの知識と経験を持つと同時に、どのメーカーのやっすい箱シャルドネが今夜のおかずのサンマの塩焼き(ケ)にベストマッチするかという事をも知っている。

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