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五つ星の本のみを紹介しあう会コミュの伊藤比呂美『おなかほっぺおしりトメ』

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(Amazonデータより)
日本とアメリカを行ったり来たり。言葉や文化も行ったり来たり。アメリカ人の夫との間に生まれた「トメちゃん」観察育児エッセイ。
子育てエッセイの元祖・伊藤比呂美による、おかしくもホロリとする珠玉のエッセイ。長姉カノコ、次姉サラ子を描いたベストセラー『おなか ほっぺ おしり』シリーズに、末っ子のトメが加わった。
トメの父親はアメリカ人。ふだんはかの国で生活するトメも、毎年夏には著者の実家のある熊本で過ごす。よってトメは、熊本弁とカリフォルニア弁のバイリンガルだ。ついでに文化もバイリンガル。日本語と日本文化を教えたい母親と、英語と英語文化を毎日刷り込む父親との間で、それでもトメはのびのびと、これでもかこれでもかとトメらしく生きていく。そう、多少しつけがなってなくても、あまやかされてても、その子らしいのがいちばん!
「トメのおしゃべり」「すみっこに立つトメ」「韻をふむトメ」「なぜと問うトメ」「きかずの悪たれ」「トメはおっぱいがすき」「姉妹の心得」など、全24話。
子どものおなか・ほっぺ・おしりって、やっぱり気持ちいい。
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1985年の『よいおっぱいわるいおっぱい』から続く伊藤比呂美の子育て本、究極の最終巻。

『よいおっぱいわるいおっぱい』を手に取ったのは二十歳そこそこの頃で、それはたとえば『シートン動物記』や『ファーブル昆虫記』や竹内久美子の動物行動学の本を読むような気持ち以上のものではなかったのだけれど、勢いに乗って石坂啓の『赤ちゃんが来た』やまついなつきの『笑う出産』、内田春菊の『私たちは繁殖している』を読みふけり、子供を産み育てるのってすごく面白いことなんだな、こんなに人によって違うんだな(違っていいんだな)、という認識をしっかりと頭に植え付けたことは、今自分の子育ての一番大切な基礎になっていることは疑いようがない。

伊藤比呂美の出産・育児のシリーズは、出産を通して自分の女としての野生を、三人の女の子の子育てを通して女の成長をつぶさに観察することで(実際のところ観察なんて客観的な生易しいものではないのだけれど、子育ては)、「女であること」を徹底的に分解し、向き合う、そんな姿勢が貫かれているように思う。
女である私は、それがとても興味深く面白い。

また、きれいごとナシのその姿勢は、育児に限らず生きることそのものにも当てはめることができるのではないかと、子供を産んでいなかった私は思っていたし、子どもを生んだ今もそう思っているのだけれど、もちろん純粋に子育て、そして、子供の精神面での成長に対する、母の心構えにも力強い助けとなるに違いない。

長女のカノコちゃん、サラ子ちゃんの父親である前夫西さんと別れ、アメリカ人の現夫との結婚、アメリカで迎える上二人の思春期、及び三女トメちゃんの出産に続く最後の子育て。
このシリーズ、一人の詩人の人生を描いた叙事詩と言っても過言ではない(と思う)。

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伊藤比呂美 子育てエッセイ(ざっと)

『良いおっぱい悪いおっぱい』(1985)
『おなかほっぺおしり』(1987)
『おなかほっぺおしりそしてふともも』(1989)
『コドモより親が大事』(1993)
『おなかほっぺおしり─ポーランド行き』(1994)
『伊藤ふきげん製作所』(2000)
『おなかほっぺおしりトメ』(2004)


『おなかほっぺおしりトメ』
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