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クトゥルー神話創作小説同盟コミュの『邪神大戦 クロスメサイア』4

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 両手で口元を覆い、悲鳴を押し殺したまま、千加子は凍りついていた。傘を落とした瞬間から身体は雨の洗礼を受け、たちまちの内に濡れそぼってゆく。

「ちか……! 逃げろ……!」

 翼の声が雨の音を縫って千加子に届く。喉元を掴まれていても、精神感応の力が千加子の心に直接、言葉を伝えていた。
 だが、伝わったところで千加子の中に生まれるのは、さらなる困惑でしかない。

「え……? たす、く?」

 目の前で吊り上げられている黒い怪人が発した声、それは聞き間違えるはずもない、最愛の絵鳥翼の声だった。信じられない状況に、千加子は戸惑う以外になかった。

「知り合いか? 随分と親しげだな」

 翼の様相の変化を、老絵鳥は敏感に感じ取っていた。手刀を構えたまま、首を後ろに捻る。
 千加子の両手の間から、ひっ、という引きつった小さな悲鳴が漏れた。赤い怪人はまるで梟のように、身体を捻ることもなく、その首を真後ろに回したのだ。
 六つの眼が真正面から千加子を見据えた。

「面白い……見せしめだ。死ぬ前に、自分の脆弱さを知るがいい!」

 愉悦の混じった声を上げる老絵鳥。本性を剥き出しにしたそれは最早、翼の祖父などではなかった。一人の残忍な殺人鬼である。
 傀儡が手刀を千加子へと向ける。

「やめろおおおおお!」

 翼が咆吼する。喉元に伸びる傀儡の腕を掴み、ありったけの力で左右から締めつける。千加子を守りたい。ただ、その一心だった。

「な!? 馬鹿な!」

 予想外の事態に、老絵鳥が驚愕の声を上げた。それまで一直線に伸ばしていたはずの傀儡の腕が、ぐしゃり、と音を立てて稲妻形にへし折れたのだ。
 力を失った手を引きはがし、翼は地に降りた。
 そして休むことなく傀儡の脇をすり抜け、千加子へと向けて走った。

「ちか! 逃げろぉぉぉ!」

 翼の必死の叫びに、千加子は弾かれたように動き出した。踵を返し、恐怖に突き動かされるまま、がむしゃらに足を動かそうとした。その背を守るべく、翼は傀儡の前に立ちはだかる。
 その瞬間。赤い色をした何かが翼の頬をかすめ、宙を走った。
 そして、翼と千加子の時が止まった。
 一体何が起こったのか、二人は瞬時に理解することが出来なかった。
 千加子は眼を見開いたまま、動きを止めていた。
 翼はただ、目の前の現実を信じることが出来ず、固まっていた。
 激しい嘔吐感を覚え、千加子は腹から込み上げてくるものを吐き出した。若々しく艶やかな唇の間から、どす黒く濁った液体が溢れ出し、細い顎を伝ってシャツの胸元を染める。
 ――――喀血。
 ぼんやりと困惑した表情で、千加子は眼を下に向けた。濡れて貼りついたシャツの腹を突き破り、太い角のようなものが飛び出しているのが見えた。
 千加子は後ろから刺し貫かれていた。
 それは、恐ろしいまでの長さを持つ、赤い槍だった。槍は千加子の背から伸び、低く構えたの翼の頬をかすめて、傀儡の腕へと消えていた。
 だが、傀儡の手が槍を握っているわけではない。その赤い腕こそが槍なのだ。
 驚くべきことに、傀儡はカメレオンが舌で獲物を取るかの如く、その腕を長々と伸ばして、遠く離れた千加子を串刺しにしたのである。しかもその腕は、たった今、翼が砕いたはずのものだ。
 槍が引き抜かれた。鞭がしなるような動きを見せ、槍はもとの腕へと姿を戻した。
 千加子の腹が、背が、瞬く間に黒く染まってゆく。
 そして、千加子はまるで糸の切れた操り人形のように、力を失ってゆっくりとくずれ落ちる。
 翼は走った。
 アスファルトに倒れ込む寸前の恋人の身体を、漆黒の腕で抱き留める。

「ちか! ちかぁ!」

 その腕の中で、千加子はゆっくりと頭を傾け、半ば虚ろと化した瞳で翼を見上げた。

「あ……やっぱり、翼だ……」

 そして、微笑んでみせた。

「分かるよ。身体が変わっても……翼は、いつもの優しい翼だよ」

「ちか! 駄目だ、喋るな……!」

 医学の知識がない翼でも、腹の傷が致命的なものであることは瞬時に見て取れた。それだけに、弱々しくも心から幸せそうな千加子の笑みが、翼には辛かった。

「翼……ごめんね。さっき、わたし翼のこと……凄く冷たい眼で、見てた。だから……謝りたくて…………」

「いいんだ……いいんだよ、そんなこと。悪いのは……全部、俺なんだ……!」

 翼は身が引き裂かれる思いだった。手酷く、一方的な別れを告げたのは自分の方である。にもかかわらず、千加子はそんな自分を引き止めなかったことを詫びるため、この雨の中を探しに来たのだ。

「でも……わたし、やっぱり……駄目だね。なんにも……翼の役に……立て……なかった……っ!」

 途切れ途切れになってゆく千加子の声に引きつけが混じる。だが、それは断末魔の痙攣ではない。

「翼……っ! ごめん……ごめんね……」

 千加子は泣いていた。

「……大好き、だ……よ…………」

 そして、惜しむように、絞り出すようにそう言うと、千加子は眼を閉じた。眠りにつくかのように、静かに、ゆっくりと。
 翼の腕の中で、その頭ががくりと力を失った。

「ち……か……?」

 翼は認めたくなかった。認めるわけにはいかなかった。人ならざるものと化し、母を殺した今、千加子だけが心の拠り所のはずだった。千加子の存在があったからこそ、邪悪なもう一人の己にも打ち勝つことが出来たのだ。
 彼女を守る。そう決意し、そのために祖父と闘おうとしたはずだった。

「ちか……! ちか! ちかぁぁぁ!」

 何度も、何度もその名を呼び、恋人の身体を揺する翼。そうすれば、彼女の魂をその肉体に繋ぎ止めておける――そう、信じたかった。
 だが、千加子がその笑みを再び翼に向けることは、ついになかった。
 翼は叫んだ。
 空を仰ぎ、悲しみと絶望の声を上げていた。
 だが、その声には一節の嗚咽すら混じらない。心が情け容赦のない悲しみで溢れかえり、耐えられないほどの絶望にうちひしがれたとしても、呪われたその肉体から流れ出る涙など、ただ一滴もありはしないのだ。
 背後で、何かが破裂するような音が聞こえてきた。
 二度、三度と断続的に鳴る。
 拍手だ。

「素晴らしい悲恋だ。シェイクスピアも裸足で逃げ出すぞ」

 だが、翼は何も応えなかった。
 力ない恋人の身体を横抱きにし、立ち上がった。
 周囲を見渡すその眼が、一箇所で留まる。
 祠だった。石段の上に建てられたそれは、多く見られるような厨子と屋根が一体になったこぢんまりとしたものではなく、立派な瓦屋根の下に大きな地蔵を祀った、小規模の殿堂だった。

「うん……?」

 老絵鳥が不思議そうに声を上げる。傀儡の緑の眼が、千加子を抱いて祠へと歩む翼を追う。
 翼は地蔵の足下に千加子を横たえた。そこならば屋根によって雨は防がれ、また石段の上にあるため、千加子の身体が路面の水に浸ることもない。
 顔を上げると、石地蔵の涼やかな眼差しが翼を見据えていた。
 その地蔵に向かって、翼は手を合わせた。

「お願いです。今しばらく、ちかの魂をこの場に留めて下さい」

 合掌を解き、千加子に顔を落とす。

「ごめん。寒いだろうけど、あとほんの少しだけ、ここで見ていてくれ」

 髪を優しく撫でながら囁く。もの言わぬ千加子の顔はやはり、眠っているかのように安らかだ――今となっては、それだけが翼にとって何より喜ばしいことだった。
 翼は立ち上がった。
 そして、ゆっくりと傀儡に向き直る。
 老絵鳥は違和感を覚え、首を捻った。翼の所作は、先刻からは想像も出来ないほど落ち着いて見えた。

「念仏は済んだか?」

 だが、老絵鳥がその言葉を発した直後だった。
 途轍もなく重い衝撃が顔面に炸裂し、傀儡の身体は後方へ吹き飛んでいた。
 盛大な水しぶきを上げ、地面に転がる。
 その顔面の左半分は醜くひしゃげ、気味の悪い色の組織液が豪雨にすら洗い流せない勢いで、じゅくじゅくと湧き出していた。残る右半分の三つの眼が、今まで自分がいたはずの場所に立つ、翼の姿を捉えた。
 その姿勢は、全力で拳を振り抜いたそれだった。
 激しい驚愕と狼狽が老絵鳥を襲った。翼の動きが全く見えなかったのだ。

「貴様、まさか……!?」

 神の肉体を乗りこなしている。それも、人の心を持ちながら。
 万にひとつの、最も恐るべき事態が起きた。そう考えるしかなかった。

「母さんも、ちかも死んでしまった」

 戦々恐々とする祖父を差し置き、翼は独り言のように呟く。

「だけど、それでも俺は戦う」

 そして姿勢を正し、拳を前に突き出した。

「絶対に、この世界をお前の好きにはさせない! こんな悲しみを味わうのは、俺一人で充分だ!」

 その全身から、濛々たる蒸気が立ち上り始める。身体を濡らす雨水が蒸発している。翼の内に秘められた闘志が、その肉体を白熱させていた。
 傀儡は立ち上がった――手を使わず、足裏を地面につけたまま、ぐにゃりと反り返りながら。
 真正面から翼を見据える。ひしゃげていたはずの顔面が瞬く間に再生した。

「よかろう。ならば、世界を破壊する前に、お前を排除するのみだ!」

 傀儡が地を蹴った。その両腕が形を失い、異質なものへと変質する。
 それは、蛸の足のように幾重にも枝分かれした、触手の束だった。それでいて、その峰はことごとく鋭い刃と化している。まともに受ければ、シュレッダーマシンに掛けられたかのように、ズタズタに切り刻まれてしまう。
 だが、傀儡がその刃を振るうことはなかった。振い得る機会すらなかった。
 気がついた時には、漆黒の腕がその赤い腹へとめり込んでいた。
 翼は相手に腕を振るう予備動作の暇すら与えず、強引に間を詰めにいったのだ。

「うおああああああああああああ!!」

 そして、咆吼。精神感応の波に乗った声だけではない。人とも獣ともつかぬ、呻くようなおぞましい叫びが、その牙に覆われた口からほとばしり出ていた。
 その声の続く限り、翼は拳を放ち続けた。
 拳の弾幕。だが、その速度と破壊力は先刻の傀儡との闘いで見せたものの比ではない。拳を受けた部分はその衝撃を吸収しきれず、ただちに陥没、あるいは組織を撒き散らして四散した。打ちもらしはおろか、かすり弾一発とてない――全てが直撃である。
 醜悪な赤い異形は、反撃も回避も、防御すらままならないまま、その肉体を次々に破壊されてゆく。
 だが、そんな状況にあって老絵鳥は、嬉々とした笑い声を上げていた。

「いいぞ、いいぞ! これが神の力――いや、そのほんの一部に過ぎないというのか!」

 もとはといえば傀儡。意識を持たない肉体を、術によって遠隔から操作しているに過ぎない。痛覚さえ繋がなければ、その肉体がいかに傷つこうと、老絵鳥本人が苦しむことは一切ないのだ。

「素晴らしい、想像以上だ! 私はたいへんなものを創り上げてしまったぞ!」

 それはまるで、己が発明の出来に歓喜する狂科学者のようだった。その善悪、都合不都合は関係ない。
 ついに、漆黒の腕が傀儡の胸を貫いた。そこで翼の動きは止まった。

「どうした翼。殴るばかりでは、こいつは壊せんぞ?」

 それは最早、人の形をした怪物ではなかった。ミンチをこねて作ったかのような肉のオブジェである。
 だが老絵鳥の言葉通り、その肉は早くも、ぐにゃぐにゃと蠕動しながら再生を始めていた。

「なら……消すだけだ!」

 翼はその腕に意識を集中した。
 漆黒の腕が、眩い白に染まる。
 その瞬間、傀儡は炎に包まれた。炎は肉体の内より吹き出で、降りしきる雨を嘲笑うかのように轟々と燃えさかる。

「あんたはさっき、俺に言ったな、『救世主になれ』って。なってやる。必ずあんたを見つけ出して、倒す。母さんとちかの生きたこの世界は、壊させやしない!」

 翼の腕に力が籠められる。
 傀儡の全身が閃光に包まれた。
 そして、星屑のような細かい粒子となって四散した。
 焼滅(しょうめつ)――塵ひとつ残らぬ、完全な焼滅だった。
 あとに残ったのは漆黒の異形。絵鳥翼、ただ一人である。


     ?


 雨は止んでいた。
 朝の日差しが、磨りガラスの窓を通って七畳のワンルームに差し込んでいる。その光は天使の梯子と呼ばれるすじとなって、窓際のベッドを明るく照らす。
 だが、朝日で起きられるように、とベッドをそこに置いた部屋の主が、その光で眼を覚ますことはない。
 白いドレスを身に纏い、秋名千加子は横たわっていた。その身体からは、血も雨水も綺麗に拭き取られている。胸元に置かれた両手には一輪の花が抱かれていた。

「じゃあ、もう行くよ」

 ベッドの傍にひざまづき、千加子の流れるような黒髪を優しく撫でながら翼は囁いた。
 そして、上体を前に乗り出し、恋人の唇に自らのそれを重ねた。
 どちらの唇も、冷たかった。
 やがてゆっくりと顔を離すと、翼は立ち上がり、恋人に背を向けて玄関の扉をくぐった。
 今度は、さよならとは言わなかった。
 アパートをあとにしてすぐに、パトカーを引き連れた救急車と擦れ違った。千加子の部屋を発つ少し前に、翼自身が呼んでおいたものだ。
 北風が髪を揺らす。冬がやって来たのだ。
 近くにいた通行人たちが寒そうに肩を縮める。
 ただ一人、翼だけが、なんら寒さを感じぬまま、通りを歩いてゆくのだった。

 その翼の姿を、遥か高みにある、ビルの屋上から見つめる眼があった。

「解せません。あの男は危険過ぎます」

 周囲に他者の気配はない。それはまるで独り言のようであった。だが、自分の言葉に応える声を、監視者は聞いていた。

「まぁ、待ちなさい。まだ、彼が人類の敵と決まったわけではありません」

「しかし、奴はすでに自分の母親を殺しています。それに昨夜の、あの力をご覧になったでしょう?」

「なおのこと。彼を我々の味方に出来るなら、貴重な戦力となりうるはずです」

「な……! 邪神の血を引く者を仲間にせよと!?」

「落ち着きなさい。それを見極めるための監視でもあるのですから」

「…………コードネームは?」

「は?」

「奴はもう、人間、絵鳥翼ではありません。別の名が必要です」

「なるほど、それもそうだ。ふむ……」

 しばらくの沈黙。

「そういえば、彼は自ら『救世主になる』と言いましたね。それを頂きましょう。邪神と人間の血を受けた、混血の救世主……?クロスメサイア?……と」



     『邪神大戦 クロスメサイア 忌の章』 了

コメント(7)

と、いうわけで『邪神大戦 クロスメサイア 忌の章』、いかがだったでしょうか。
続編の構想は勿論ありますが、残念なことにまだ書きだしてすらいません。申し訳ありません。

批評・感想・つっこみ、待ってます。
さっそく拝読しました。好みの展開で楽しく読みました。

次の感想は「こりゃー大変だぞー」でした。
なんせこれだけかっこよく幕を開けたんですから、この物語がどう動き、どう決着するのか、楽しみでなりません。一読み手として、倍プッシュで期待していますので、これからも頑張ってください。
>見越@トロルキン疑惑さん
楽しんでいただけたようで何よりです。
しかし、あんまりハードル上げないで下さい、自分、遅筆なものですから……
拝読しました。
終章のスピード感が心地よく、これまで溜めたものを一気に噴出させたかのようでぐいぐい読者を引っ張りますね。
特撮ものというよりは、1900年代にアメリカで大流行した「ヒーロー・パルプ」のイメージでした。例えば妻と娘の代償に、復讐と制裁を心に誓った「アヴェンジャー」のような。

作品内では「アウトサイダー」のオマージュもあり、遊び心にくすりと。
最後に、神話作家を志す者なら必ずしも一度は通る通過儀礼である、神話世界の名前をアナグラムや当て字にするという試み。
翼(たすく)という特殊読みにばかり目が行きがちでしたが、さもありなんと気づいたのは、
「老絵鳥」の老という感じがヒントになりました。
くだんの家系の名前、お見事です。

しかし、これが序章に過ぎないとは……。
>甲斐さん
 作品制作に当たっての初期構想は「2000年前後のちょっとしたティーンエイジャー・ヒーロー・バブルの中で、ちょっと高年齢層を狙ったものの、スプラッタ表現と悲惨な内容から低年齢層からも高年齢層からも見放されて低視聴率化を招き、ストーリーの方向修正を余儀なくされるも、視聴率回復には到らず当初予定していたクールの半分で打ち切り的終了を迎えてしまう特撮ヒーロー番組」というものでした。
 《えとりたすく》という名前は非常に言いにくく、主人公の名前としては自分でもどうかと思いますが、姓はどうしてもかの《ウェイトリィ》に掛けたく、また《翼》という字で、主人公には「忌まわしき宿命を乗りこえて高く飛び立って欲しい」また「暗黒の力を、人を「助くる(たすける)」ために使って欲しい」という願いを込めて命名しました。
 母の《翠(みどり)》は、実はかの《ソニア・グリーン》からです。ソニアさん、御免なさい。

 《秋名千加子》は……《あ・き・な・ち・か・こ》……さぁ、分かるかなぁ?
やはり読み手次第でビジョンも変わるのでしょうかね。私はヒーロー特撮よりも、石川賢的な、ダイナミックプロ的なビジュアルを想像していました。
>見越さん
 そうですね、どこか実写的ではない雰囲気もありますし、傀儡の造形なんかもダイナミックの方がいいデザインが生まれそうです。

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