ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

藤富保男コミュの藤富保男さん『詩の窓』第29回―殿岡秀秋筆

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

藤富保男さん『詩の窓』第29回――


3−16「ある字法」より

藤富保男著『詩の窓』(思潮社2011年12月25日発行)より。引用は特にことわりのないかぎり本書からです。

★詩はいろいろあっていい

「をぐら山 みねたちならし なく鹿の へにけむ秋を しる人ぞなき
と詠じた紀貫之も おみなえし(女郎花)を折り句として作っている。
この折り句はacrostic(アクロステッィク)と呼ばれ、外国でも多々見受けられる。acrobat曲芸師のアクロである。このような業は奇をてらうなどと嫌われることがある。けれども詩歌は言葉を選んで作る文芸である。散文や小説を書く人にはできない字法と言ってもよいだろう。」(232頁)

☆辞書から
をぐら山=京都市右京区嵯峨西部にある山。海抜293メートル。保津川を隔てて嵐山に対する。紅葉の名所。[歌枕]
みね=山のいただき
たち=立つ
ならし=均す。平らにする。
へに=経る=ある場所を順次通って行く
けむ=ただろう。…だっただろう
女郎花=オミナエシ科の多年草。山野に自生。高さ約1メートル。葉は対生し、羽状に全裂。夏から秋にかけて茎頂に、黄色の小さな花が傘状に群がり咲く。漢方で干した根を利尿剤とする。秋の七草の一。オミナメシ。[季]秋。
 
☆事典から
紀貫之=平安時代の歌人・官吏。望行の子。大内記・土佐守等を歴任し、木工権頭に至る。早くから歌才に優れ、二十代の若さで「寛平御時后宮歌合」等の歌合に列した。醍醐天皇の勅を受け、紀友則・凡河内躬恒・壬生忠岑と共に初の勅撰集『古今和歌集』の編纂に当たり、その和歌論を述べた『仮名序』を執筆。多くの屏風歌を作成し、仮名で記された日記文学の創始『土佐日記』を書くなど、国風文化の確立に大きな役割を果たした。勅撰集入選四五二首、作歌総数は千百余首にのぼる。三十六歌仙の一人。家集に『貫之集』がある。天慶8年(945)歿、78才(一説に79才)。
折り句=折句(おりく 英:acrostic)とは、ある一つの文章や詩の中に、別の意味を持つ言葉を織り込む言葉遊びの一種。句頭を利用したものがほとんどである。
acrostic(アクロステッィク) =アクロスティック,折句 《各行頭の文字をつづると語になる詩》.

☆comment

 紀貫之の歌の意味は、小倉山の峰を平らにするほど繰り返し通っていきながら鳴く鹿の秋を知っている人はいないだろう、その鹿のこころも。
 折句は詩の技術です。そこに散文にない技法があると藤富さんはいいます。それはそれで詩のかたちとしていいとおもいます。
 詩はいろいろあっていいのです。藤富保男さんの詩も、吉本隆明さんの詩も、西脇順三郎の詩も、高村光太郎の詩も、そして殿岡秀秋の詩も。


(この項終わり)


(メールマガジン「詩を作る楽しみ」2013年2月8日号よりhttp://www.mag2.com/m/0000163957.html)

(http://blogs.dion.ne.jp/poem_and_fantasy/=詩とファンタジーのレシピ)

(http://plaza.rakuten.co.jp/poetry2005/=詩を作る楽しみ)

(http://ameblo.jp/1wain/=アメーバブログ)

(httpo://healinpoetry.jugem.jp=ジュゲムブログ)

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

藤富保男 更新情報

藤富保男のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング