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藤富保男コミュの藤富保男さん『詩の窓』第11回―改行についてー殿岡秀秋筆

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藤富保男さん『詩の窓』第11回――

藤富保男『詩の窓』(思潮社2011年12月25日発行)より
引用は特にことわりのないかぎり本書からです。

藤富保男さん『詩の窓』第11回――2−1「連結器にまたがって」より

★改行について

「散文にはできない特異性、自由に区切ることのできる詩という舟に乗っている者たちは、大いに創造的な区切りをすべきと思う。」
中略
「視覚的にその一行、あるいは一句を燦然とセットする瞬間に語句をはね
上げることなどをよくやることもある。」(72頁)

☆辞書から
燦然(さんぜん)=鮮やかに輝くさま。

☆Comment

 詩と小説などの散文との視覚的な違いは、詩が行分けで書かれることです。ただし、散文詩というものがあって、この場合には短編小説と視覚的に見分けがつきません。
 行分け詩だと見た目ですぐに詩とわかります。この効果は大きいです。
 そこで行分けの仕方が問題になります。行分けは視覚的な効果が大きいですから、内容的な区切りだけでなく、強調したいところで改行をするなどの工夫がいります。
 また、詩の内容の流れが途絶えて、別の話になるときに改行や行あけを入れるという工夫もあります。詩の中で、長い時間の経過をあらわすのに、行あけが有効であることもあります。
 短い言葉で改行が続くなかで、突然ある一行を長くすると、その行が目をひきます。そこが詩のモチーフ(創作の動機となった中心的な題材)であれば、読む者が特に気持ちをいれて読んでくれるかもしれません。
 どこで改行するかを決めるのは、最後は作者の感覚になります。
 藤富保男さんは、詩がほぼできあがったところで、家で、声にだしてその詩を読むそうです。
 そこでしっくりいかないと感じたときは、改行の場所を変えてみるそうです。そして最終的な出来上がりにすると言っていたのを直接聞いたことがあります。
 ぼくはこれまでやってきませんでしたが、この文章を書いたのを契機にして、できあがり間近の詩を、大声をだして読むことにします。
 神様(おかみさんの別名)に、うるさい、近所迷惑だ、と怒鳴られるかもしれまんが……。

(この項つづく)

(メールマガジン「詩を作る楽しみ」2012年4月8日号よりhttp://www.mag2.com/m/0000163957.html)

(http://blogs.dion.ne.jp/poem_and_fantasy/=詩とファンタジーのレシピ)

(http://plaza.rakuten.co.jp/poetry2005/=詩を作る楽しみ)

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